店舗の改装や新築をお考えの方が、設計事務所に依頼した場合、図面を見る機会が増えると思います。もちろん全て内容を理解出来る必要はありませんが、図面の見方を知っていると役に立つことも多いです。今回は図面の見方についてご紹介いたします。
私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。
図面の種類
よく広告などで見かけるものは「平面図」がほとんどだと思います。しかし平面図だけでは、情報を上手く伝えることが出来ません。そのため実際は、一つの物件に対して少なくとも20枚程度の様々な種類の図面が必要となります。今回はこの図面の種類について主要なものに焦点を当てて解説をしていきます。
平面図
建物の各階を上から見下ろした図面です。柱や壁がどこにあるのか、扉や窓の位置、種類などを示します。設計の基本となる図面なので、平面図を見ることでおおよその内容を理解することが出来ます。
天井伏図
建物の各階の天井を見上げた図面です。エアコンの位置や、天井高が違う場合どこで段差があるのか、照明がどこに入るのか、仕上は何を用いるのかなどを確認出来ます。
床伏図
建物の各階を上から見下ろした図面です。床高の高さや段差、仕上内容を確認出来ますl。
立面図
建物の外観を各面から見た図面です。東西南北に立ち、真横から見た図面と考えると良いと思います。平面図ではわかりづらい窓や扉の高さ、装飾の内容などを確認することが出来ます。
断面図
建物の各界を指定の位置で切り取った図面です。天井や梁の高さや、地面や床の高さなど確認することが出来ます。
展開図
建物の各部屋を真横から見た図面です。立面図は外部を各面から記載する図面ですが、展開図は建物の内部から真横に見た図面です。内部に存在する壁全ての面を記載するので、各部屋の扉・窓の高さ、装飾、家具などを詳細に確認することが出来ます。
建具図番号図・建具図
建具番号図とは、図面上存在する建具に番号付けをした図面となります。例えばWD-1と記載があれば木製のドア(Wood Door)など番号の付け方でドアや窓の種類がわかります。そしてこの番号付けをした建具を一つずつ記載するのが建具図となります。材料や仕上の種類、大きさ、ガラスの有無、ハンドルの種類など詳細を確認します。
家具番号図・家具図
家具が複数ある場合は、家具それぞれに番号付けを行います。そしてその詳細について家具図で記載します。
設備図
給排気や、給排水、空調、ガス、電気など設備について詳細を示した図面となります。配線や配管の位置、コンセントの位置や数などが詳細に記載されます。
仕上げ表
各部屋の天井・床・壁についてどんな仕上げを計画しているかをまとめた表となります。こちら形式は設計を行う会社により異なるとは思いますが、主に以下のように表記がされます。
室名 | 床高 | 床 | 巾木 | 巾木高 | 壁 | 天井 | 天井高 | 備考 |
客席 | +300 | 下地:木軸組
仕上:塩ビタイル |
ソフト巾木 | h300 | 下地:LGS+PB 12.5
仕上:クロス貼 |
下地:LGS+PB9.5+グラスウール敷
仕上げ材:クロス貼り |
CH2500 | 床下間接照明あり |
仕上げ表を見ることで、どこに何の下地や仕上げを用いるのか一目で確認することが可能です。
図面を見るポイント
建築について詳しくない方が全ての図面を見て内容を確認することは難しいと思います。しかし平面図と仕上表はしっかりと確認することをオススメします。平面図は全ての図面の基礎となるものですので、ここでイメージと異なる部分があると全ての図面にずれが発生していきます。
ほとんどの場合は平面図確認を先に行うと思いますので、内容にズレがないかなど確認することをオススメします。また仕上げ表に関しても仕上内容がイメージとの乖離がないかなど確認をしてみるのもオススメです。
まとめ
今回は図面について掘り下げました。もちろん図面全てを理解する必要はありませんが、理解出来ることで得することも多いと思います。そのため興味あるかたは是非参考にして下さい。
株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。