【建築用語】VEとは?具体的なコスト削減案を考える方法について解説していきます!

ポリ合板仕上げ 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識
「建築業界のVE案ってなに?」
「具体的なコスト削減方法を知りたい!」

このように「新規開業や改装を考えているけど、予算と合うか不安…」などと心配していらっしゃるオーナー様も多いのではないでしょうか。予算は、デザイン会社に予算に合わせたプランを設定してもらうことができます。

そのためには、一度したいデザインに対して掛かる金額を知り、その上で優先順位に合わせてコスト削減の案を考えて予算に近づけていきます。そこで今回は、建築用語の「VE」についてと、具体的なコスト削減案を考える方法について解説していきます!ぜひ、興味のある方は最後までご覧ください。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。お客様と「持続可能なお店」を作り上げることを理念として、店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。

VEとは?

VEとは

建築用語として用いられる「VE」という言葉は、「Value Engineering(バリューエンジニアリング)」の略称です。提案対象のデザインや性能(質)を維持しつつコストを削減の提案をすることを言います。

VEの具体的なコスト削減案を考える方法について解説していきます!

1.既存利用で活かせるものを活用していく

VE既存品再利用

店舗改装の場合、既存のものが存在してきます。この場合、何を優先的に新規で製作したいのかを明確にしたうえで、既存のものを活かしても良いのであれば再利用し、コストを抑えることができます。

その代表例として、ソファー席やブラインド、カーテンなどが挙げられます。ソファーの場合、台座や座面、背面自体の骨組みはそのまま利用し表面の張地のみを製作する方が価格を抑えながら、見た目を変えることができます。

また、カーテンやブラインドは既存店舗のものがキレイな場合、長さが合うのであればそのまま再利用して取り付けてもらうこともできます。利用できるものは積極的に活用していくことで、撤去費の削減もでき、「SDGs」と言われる世の中の取り組みに置いても環境により良いでしょう。

2.原状回復した仕上げを活用する

VE原状回復

テナントによって原状回復をして前のお店が退去する場所もあります。この場合、基本的に床材や壁材などが新しいものに変えられることがあります。

これをうまく活用して、原状回復した床材のタイルカーペットをスタッフルームやあまり床材にこだわらなくてもいいと思う部分にそのまま使用することで、その分面積が減りコストを抑えることができます。ぜひ、原状回復の仕上げもうまく利用して見てください。

3.既製品の家具も検討する

VE既製品利用

店舗設計を行う場合、基本的に造作の家具が多いかと思います。しかし、その分既製品より高くなってしまうということがあります。全て造作で家具をつくる必要もないと思うので、こちらも優先順位を決定しておき、厨房内などの人から見えづらいものは既製品のシェルフを購入するなどの手段を検討しておくと良いでしょう。

また、既製品で価格を抑えたいけど、デザインはいいものがいいという場合は、一度デザイナーさんに相談して一緒に探してもらうこともできます。積極的に依頼してみましょう。

まとめ

建築用語VE

今回は建築用語のVEと具体的なコスト削減案を考える方法について解説していきました。再利用できるもはいくつもあるのでなるべくコストを削減したい場合は既存品を活用していく方法があることについておわかりいただけたかと思います。ぜひ、本記事を参考にして見てください。

株式会社TOは、飲食店やオフィスなど、商業施設の店舗デザインを得意とするデザイン設計事務所です。また、今回ご紹介したVEの提案も行っておりますので、予算に合わせてお手伝いさせていただきます。

私たちは役に立つデザイン設計事務所をモットーにお客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。何かお困りの際はお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。