斫り?面一?意外と知らない建築の用語集についてご紹介いたします!(はつり、めんとり、つらいち、ようじょう、いりずみ、でずみ、おさまり)

店舗設計工事の工事中 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

建設現場では業界用語を用いて会話が進んでいくことがあります。そのため中々聞きなれない言葉が多く混乱してしまう方もいるかもしれません。

今回は現場でよく使われているけれど、聞きなじみの少ない用語について解説いたします。もちろん全てを覚える必要はありませんが知っておくと役に立つこともあると思うので是非参考にしてみて下さい。

「初めて店舗改装を行うので建設用語を知りたい」
「建築現場で聞きなれない言葉が多いので基本的な用語を知りたい」
「計画を進めるにあたって伝わりやすい用語を知っておきたい」

などお考えの方の参考になれば幸いです。

斫り(はつり)

主にコンクリートで出来た土間や、壁などを壊す作業もしくはコンクリート表面を削って意匠的に見せる作業などを意味します。電動ハンマー等を用いて手作業で行われる工事を指すことが多いです。一方で重機を用いて建物そのものを大規模に壊す作業は「解体工事」にあたります。

面取り(めんとり)

部材の角を削り丸や斜めなどの形状に仕上げることを意味します。角の尖りがなくなるのでけが防止や、角が不意に傷ついてしまうことを防ぐことが出来ます。また面取りには様々な種類があり意匠的に見せる意図もあります

「糸面取り」は2-3㎜程度の幅が狭い面をとることを意味し、「大面取り」では5-10㎜程度の幅の広い面をとることを意味します。その他にも「銀杏面取り」「かまぼこ面取り」など装飾的なものもあり、用途によって選択することが可能です。

面一(つらいち)

二つの隣り合う部材の表面が平らで揃っている状態を意味します。例えば床の仕上げでフローリングとタイルを用いた場合、この二つの材料が隣り合う部分は段差が発生すると歩きづらいので、全てフラットになるように仕上げます。このフラットな状態を面一と言います。そのため「この部材同士は面一で仕上げたい」などといった意味合いで用いられます。

養生(ようじょう)

作業中に工事範囲以外の部分に傷がついたり汚れがつくことを防ぐために保護する作業のことを意味します。その際に用いるものを「養生シート」「養生テープ」と言います。

工事をする際はどうしても大きなものを運んでいる最中に壁にぶつけてしまった、手が汚れてしまっている状態で思わず仕上げに手をついてしまうなど、傷や汚れが出来てしまう要因がたくさんあります。そのため出来上がった部分などをしっかりと養生をして作業をすることが必要になります。

入隅(いりずみ)・出隅(でずみ)

物の壁と壁が直角に交わった際に出来る角のことを意味します。内側に入っている方を入隅外側に出た方が出隅と言います。この部分が仕上げ材の切り替えになることも多いので、現場ではよく使われる単語になります。

納まり(おさまり)

部材の接合部分のことを意味します。主に「納まりが良い」「納まりが悪い」などの言葉で用いられます。接合部分が大きさが合わない、高さが合わない、綺麗に見えないなどの場合は「納まりが悪い」と言い、ぴったりと綺麗に合わさった際は「納まりが良い」と言われます。図面ベースでは綺麗に納まる予定の物が、現場の状況により納まらないことも多く、現場で臨機応変に対応をしていくケースが多いです。

まとめ

今回は建設現場でよく用いられる用語について解説いたしました。株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。