【開業・リニューアル】成功している美容室の店舗デザインのポイントと共通点を解説します。

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店舗独立開業のポイント

美容室の店舗デザインは、特に自由度が高く、お店ごとの雰囲気やコンセプトが大きく異なります。施主様の個性が強く出せる業態だからこそ、店舗デザインはお店の売上を左右するとても大切な要素です。

この記事では、これから美容室の開業やリニューアルをする方向けに、人気美容室の店舗デザインのポイントと共通点を解説します。ただし、人気美容室をマネしたからといって、必ずしも成功するとは言い切れません。

店舗デザインでは、施主様独自のコンセプトや、こだわりを詰め込んだ愛着の湧くお店づくりが重要です。私達TOは、施主様のこだわりあふれる店舗デザインのお手伝いをいたします。

私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。

成功している美容室の店舗デザインのポイント

美容室の店舗デザインを考える時、成功する美容室にするためには、まず基本的なポイントを押さえておきましょう。以下、人気美容室に共通している重要なポイントを解説していきます。

動線を意識したレイアウト

お客様が席について食事をする飲食店とは違って、美容室では従業員だけでなく、お客様の動線があります。来店したお客様は、

  1. 待合スペース
  2. セット椅子
  3. シャンプー台
  4. セット椅子
  5. お会計スペース

という流れでお店を利用します。お客様の移動をスムーズに案内できるようなレイアウト、かつ従業員の動線も考えたレイアウトにする必要があります。

清潔感を保てるデザイン

清潔感を保てるデザイン

美容室では、カットした後の髪の毛やカラーリング材などが床に落ちることもあり、こまめな掃除が必要です。清潔感を保つためには日常的に掃除をすることはもちろんですが、掃除をしやすい床材や清潔感が出る色・素材を選ぶことといった工夫も大事です。

また、美容室にはカラー材やドライヤー、タオルなどの作業道具が多くあるので、そういった道具を綺麗に収納しておくことも大切です。お客様の目に見えるとしても、収納ワゴンなどを利用して、道具が散らばらないように整理整頓しましょう。

人気美容室の共通点とは

実際に多くのお客様が訪れる人気美容室にはどのような共通点があるのでしょうか。店舗デザインの観点から、人気美容室の特徴を解説したいと思います。

コンセプトが明確である

店舗デザインで最も大切なことの一つは、お店のコンセプトを明確にすることです。ターゲットの層はどこなのか、どのようなスタイルを実現する美容室なのか、どんな雰囲気のお店を作りたいのかをじっくり考え、明確にしましょう。

その上で、ターゲットの層に合わせた材料や小道具などを揃え、雰囲気に合わせたお店の色や家具、什器を決めていきます。

雰囲気が統一されている

店舗デザインを考えっるときには部分ごとに考えるのではなく、全体像をイメージして一つずつ考えていきましょう。人気の美容室は、コンセプトに合ったお店の雰囲気で色合いや家具を統一しています。

例えば、高級感を出したいのであれば、色はシックな色を使い、店内の収納もできるだけお客様に見えないようにして、鏡や照明、椅子などの家具をシンプルにします。逆にナチュラルさを出したいときは、明るい暖色系の色を使い、観葉植物なども活用します。

リラックスできる空間になっている

美容室に来るお客様は、美容だけでなく美容室に来ることでリラックスすることを求めて来られる方も少なくありません。シャンプーをする場所と施術する場所を分けて、シャンプー中のお客様にドライヤーの音が聞こえにくいレイアウトにすることがオススメです。

また、落ち着いた照明の色や、アロマなどの匂い、音楽などを使って来店したお客様にリラックスしてもらえるような工夫をしましょう。

美容室の各レイアウト毎のデザインポイント

ここまでは店舗デザインの全体的なポイントを解説してきました。ここからはもう少し細くエリア(レイアウト)ごとのデザインポイントについて述べていきます。

セット面のデザイン

お店で一番広いスペースを使うセット面です。セット面の椅子はお客様がゆったりと座れることはもちろん、カットやパーマをかけるスタッフが無理のない姿勢で施術できる事もポイントです。

また、お客様にとって満足できる座り心地、機能性を重視しながらも、お店のインテリアの一つとして機能するデザインにも配慮しましょう。例えば、ナチュラルな雰囲気に合わせて温かみのある色のセット椅子を選んだり、高級感のある黒や革のシックな椅子を選ぶなどです。

セット面を新しく発注すると、お店の雰囲気に最大限合わせたモノをつくることができます。しかし、その分費用も高くなります。費用をなるべく抑えたい時は、既製品を使うことも考慮しましょう。既製品でも、店舗デザイナと相談しながら、時間をかけて選べば、こだわりを実現することができます。

シャンプースペースのデザイン

シャンプー台は決して安くないものなので、デザインにこだわることももちろんですが、自分のお店に合った台数と価格帯を決めましょう。

お客様に満足してもらえる機能性の良いシャンプー台としては、フルフラットシートがあります。ヘッドスパなどを行うお店であればこのシートをオススメしますが、価格が高く広いスペースを必要とするのでお店のスペースと台数を考慮して導入しましょう。

また、シャンプーやカラーリング材などが多くある美容室は、そういった材料を置く棚や収納の仕方に工夫をしましょう。収納の仕方によってお店の雰囲気も他と違った感じを出すことができます。

例えば、クールな雰囲気を出したいのであれば、シャンプーなどは綺麗な棚に収めて見せない収納が向いています。反対に、あえてデザイン性のある棚に見せる置き方をすると、インテリアの一つとして魅せることもでます。

壁の素材・色

壁や床の色・素材はそれだけでお店の雰囲気が変わります。自分のお店のコンセプトによって色や素材を決めましょう。例えば、温かい雰囲気を出したいのであれば木材素材の壁にするなどです。

また、あえてシャンプースペースとセット面のスペースで壁の素材を変えることで、店内でも違った雰囲気作ることができます。

床の素材・色

前述の通り、床はカットした後の髪や薬剤の掃除をしやすい素材にすることをオススメします。具体的には、磁器タイル、長尺シート、塩ビタイルなどを使うことでカラー材などが落ちても染みになりにくくなります。

カラー材の汚れだけでなくシャンプー台周りは水が散りやすくなるので、防水性の高い素材を使うなどの工夫をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した成功している美容室の普遍的な共通点を抑えつつ、施主様独自のこだわりやコンセプトがつまったお店を作りましょう。

弊社TO(ティーオー)は、店舗の設計を得意とするデザイン事務所です。「心地よい空間」に対して真摯に向き合い、スタッフとお客様が心地よく働けるお店を作ります。

私たちのデザインした美容室のデザイン事例はこちらのページをご参照ください。