アパレルの店舗デザインは商品の見せ方が重要!お客さまを惹きつける内装のポイントを徹底解説します!

愛知県のオーダースーツ店のデザイン 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

アパレルショップの開業にともない、店舗デザインの決め方で迷っているオーナーの方は、多いのではないでしょうか。アパレルショップの内装デザインは、集客や売上に関わる重要なポイントです。

内装デザインに失敗してしまうと、お客さまが来店されない、なんてことに繋がります。そこで、この記事では、集客を増やすアパレルショップの店舗デザインのポイントについて解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

アパレルショップの店舗デザインでまず決めるべきこと

アパレルショップの店舗デザイン

アパレルショップの店舗デザインを決める際、「店舗のコンセプト」「予算の設定」の2つを事前に決めておきましょう。2つのポイントは、アパレルショップの店舗デザインを決める根幹の部分。事前に根幹の部分を決めることにより、店舗デザイン決めがスムーズに進みます。

店舗のコンセプト

店舗のコンセプト

アパレルショップの店舗のコンセプト決めは、以下5つの重要項目を必ず明確にしましょう。

  1. 商品を売る目的
  2. ターゲット層
  3. どんな商品を販売するか
  4. 商品の価格帯
  5. 商品のセールスポイント

5つの重要項目を明確にすることで、どのような店舗デザインにすべきがが見えてきます。

商品を売る目的

なぜ、その服を販売するのかを考えてみてください。販売する理由は「服に興味がない人に興味を持たせたい」や「上質なスーツを低価格で多くの人に提供したい」など、お店によってさまざまです。服を販売する目的を明確にすることで、店舗デザインで決めるべき部分が見えてきます。

ターゲット層

20代の洋服に興味がある女性でしょうか。それとも、高級志向のサラリーマンでしょうか。どんな人に自社の服を販売したいのかを明確にしましょう。年齢・性別・年収など細かく設定すると、高級感やアットホーム感など、店舗デザインで求められる内装の雰囲気が決まります。

どんな商品を販売するか

展開する服の種類によって、店舗デザインが変わります。例えば、ウールのニットやウール素材を使用した小物などを販売するお店では、ウールの素材が映える内装作りをする必要があります。

また、ビンテージの服を販売するお店では、50年代のアメリカをイメージした内装のデザインなどにし、雰囲気ある店舗デザインにすべきでしょう。取り扱う商品によって、内装を合わせる必要があるため、販売する商品は、早めに決めましょう。

商品の価格帯

販売する商品の価格帯の幅もある程度、決めておきましょう。価格帯の高い服や靴を取り扱う場合は、価格帯に見合った高級のある内装にする必要があります。

反対に、価格帯の安い商品を取り扱う場合は、内装のデザインをシンプルにし、誰でも入りやすい雰囲気を作り出すことが重要です。販売する商品の価格帯は、店舗デザインの雰囲気を決める際の大事なポイントなります。

店舗のコンセプトを決めることは、内装デザインだけでなく、集客を増やすことや売上を上げるためにも重要なポイントです。慎重に時間をかけて明確にしてみてください。

予算の設定

店舗デザインに当てる予算も必ず決めておきましょう。予算を決めておかないと、店舗デザインに当てる費用が予想外に高くなってしまう可能性があります。仕入れなどの他で資金が必要な際に、残金がない、なんてことに繋がってしまうでしょう。

予算を事前に決めておくと、内装デザイン会社が、予算内で店舗デザインが完成するように計画を立ててくれます。店舗デザインをスムーズに決めるポイントにもなるため、内装デザインに当てる費用の限度を決めておいてください。店舗デザイン設計の費用相場に関してはこちらの記事で詳しく解説しております。こちらもぜひご参照下さい。

アパレルショップの内装で重要なポイント

アパレルショップの内装

アパレルショップの内装を考える際は、以下7つに意識を向けるといいでしょう。

  1. 外からの目線
  2. お客さまの動線
  3. レジの配置
  4. ラックの配置
  5. 適切なマテリアルの使用
  6. 商品を検討するスペースの確保
  7. バックルームの設計

上記7つを意識して店舗デザインを設計すると、集客の成功や売上の獲得に繋がる内装を作ることができるでしょう。

①外からの目線

外からの目線

アパレルショップでは、店の前を通る人の目線を奪うことが重要なポイントです。ガラス張りにし、内装の色や素材、照明の明るさで商品を引き立たせるといいでしょう。

また、色ごとや素材ごとなど、外から見る人の注目を集められる商品の配置も、同時に考えると効果的です。こちらの記事ではガラスを使用した店舗の外観デザインについて詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

②お客さまの動線

全ての商品に目が触れるよう、お客さまの動線を意識してみてください。全ての商品が一通り見れるように、動線設計をすることで、ついで買いで売上が伸びる可能性が高いです。

また、人は、高価な商品を見た後に安価な商品を見ると、自分自身が感じている以上に商品が安く感じてしまいます。このような心理を用いて、商品のディスプレイをお客さまの動線に合わせて考えると、売上に繋がります。

③レジの配置

レジの配置

入口の正面には、レジを配置しないようにしましょう。入口の真正面にレジがあると圧迫感をお客さまに与えてしまいます。

お店への入りにくさに繋がるため、注意してください。レジは、入口や窓ガラスから見えない場所に配置するのが、集客に成功するポイントです。レジ前のスペースはしっかりと確保しておきましょう。

④ラックの配置

商品の見せ方

商品を綺麗に見せるには、ラックの適切な配置も考えなければなりません。ラック同士、適度な間隔を空け、商品がごちゃごちゃしないようにしましょう。また、ラックの高さや大きさを所々変え、お客さまの視界にバリエーションを与えるのもいい方法でしょう。

⑤適切なマテリアルの使用

店舗の雰囲気やイメージを大きく左右するのが、店舗デザインに使用するマテリアルです。作りたい店舗の雰囲気に合わせて、マテリアルの形や色などを選びましょう。

高級感を出すなら、ビンテージ感のある木材のマテリアルや、ガラスや大理石などで作られたマテリアルの使用。若い女性向けであれば、白やピンクを主体としたマテリアルを使用するといいでしょう。ターゲットとする層に合わせ、マテリアルを選んでみてください。

⑥商品を検討するスペースの確保

商品を検討するスペースの確保

お客さまが、商品の購入を検討するスペースを広く確保しましょう。通路を広くとったり、フィッティングルームを広くすることが重要です。商品の購入を迷う場所が狭いと、お客さまは、ストレスを感じてしまいます。

購買意欲を高めるためにも、お客さまが商品の購入を検討する際、ストレスフリーな環境を提供することが大切なポイントです。

⑦バックルームの設計

服や靴を販売する際、必ず考えなければならないのが、バックルームの設計です。在庫を多く抱えるアパレルショップでは、スペースの確保が必要不可欠です。

バックルームの設計で考えるべきは、「商品の取り出しやすさ」と「作業のしやすさ」です。人が2人すれ違うことのできる通路の幅と、季節ごとに商品がストックできるスペースの確保が望ましいでしょう。

バックルームにどのくらいのスペースが取れるかによって、仕入れる在庫数や展開するサイズが決まります。狭くならないよう、適切なスペースが確保できるように設計しましょう。

まとめ

集客を増やすポイント

この記事では、集客を増やすアパレルショップの店舗デザインのポイントについて解説してきました。アパレルショップの店舗デザインは、飲食店などと違い、商品をよく見せることが重要なポイントです。上記の重要ポイントを抑えて、集客を成功させ、売上を獲得しましょう。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗の設計を中心に活動しているデザイン事務所です。これまでもアパレル店をはじめとした物販店や、その他サービス施設など様々な設計を手がけてきました。

アパレル店は単に内装の雰囲気だけでなく、従業員やお客様が動きやすいデザインが重要です。弊社TOではこれまで蓄えたノウハウを活かし、お客様のご要望に合わせて最適な設計を行います。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

アパレルショップを始めとした弊社のこれまでの施工事例はこちらのページで掲載しております。ぜひこちらもご覧ください。