コンクリートの仕上げ種類とは?それぞれの種類のメリット・デメリットなどご紹介いたします!

建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

コンクリートは駐車場やエントランス、構造など私たちの生活の様々な場面で使用されています。しかし一言でコンクリートと言っても表面がザラザラとしているものや、砂利が混ざっているものなど様々な仕上げ方法が存在しています。今回はそんなコンクリートの仕上げ方法についてご紹介いたします。

「コンクリートを使用した店舗デザインに興味がある」
「床をコンクリートにしたいので、仕上げの種類が知りたい」
「土間コンクリートを打設したいが、どの仕上げ方が向いているのか知りたい」

などとお考えの方は是非参考にしてみて下さい。

コンクリートとは

コンクリートとはコンクリートは水、骨材、砂利などをセメントに混ぜ合わせて作られます。耐久性や耐火性に優れ、形の制限が少ないことから様々な場面で利用されています。ちなみによくコンクリートと混合しがちなものに「セメント」「モルタル」があります。

「セメント」とは粘土を含んだ石灰石や石膏を焼いて作った粉末のことを言います。そして「モルタル」はセメント・水・砂を混ぜ合わせて作られるもので、コンクリートはこれに砂利が加わることで強度が上がったものを意味します。「コンクリート」は構造体などに使用されることが多く、「モルタル」は装飾的に用いられる場合が多いです。

マンションや店舗などで「コンクリート打ちっぱなし」と言われるデザインは躯体のコンクリートをそのまま見せることを意味しており、無機質でスタイリッシュな空間を演出することが出来ます。

コンクリートの仕上げ方法

コンクリートは店舗で使用する場合、「土間コンクリート」として多く使用されます。「土間コンクリート」とは平面的に打設されるコンクリートのことと主に床面に使用されます。「土間コンクリート」にはいくつか仕上げ種類が存在しているんので紹介いたします。

①金鏝(カナゴテ)仕上げ

①金鏝(カナゴテ)仕上げ width=コンクリートを流し込んだ後に、表面を金鏝で押さえてツルツルな綺麗な状態に仕上げる最もベーシックな方法です。表面に凹凸がなく掃除がしやすいため、エントランス、厨房内など水を撒いて掃除をする場所によく用いられます。ただ表面がざらついていない分滑りやすいので注意が必要です。

②刷毛引き仕上げ

②刷毛引き仕上げコンクリートを流し込んだ後に、表面を刷毛で筋模様をつけた仕上げ方法です。表面がざらざらとしており滑りにくいので、通路や駐車場などで多く用いられます。しかし筋模様部分の掃除がしにくいので、汚れやすい部分に使用するのはオススメしません。

③洗い出し仕上げ

③洗い出し仕上げコンクリートを流し込んだ後に、表面部分を洗い流すことで、内部の砂利が露出する仕上げとなります。砂利により滑りにくく、意匠に優れるので店舗のエントランスや内装などによく用いられます。また砂利の種類により異なる雰囲気を演出することが可能になります。

④スタンプコンクリート仕上げ

コンクリートの表面部分に型を押し付けることで、煉瓦風やタイル風など様々な素材感を演出することが出来る仕上げ方法です。着色や模様の柄によってバリエーションが豊富な上、コンクリートとしても耐久性も持っているので重宝される仕上げ方法です。

まとめ

今回は「コンクリート」についてご紹介いたしました。コンクリートはインダストリアルな雰囲気やスタイリッシュな空間を演出したい方にオススメの建材です。コンクリートを生かした店舗デザインをお考えの方は是非お気軽にご相談下さい。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。