このように、店舗の開業を考えていて、店舗デザインに防犯対策を取り入れるか悩まれているオーナーの方は、多いのではないでしょうか。この記事では、店舗で取り入れたい防犯対策のポイントを店舗デザインの観点から解説していきます。
店舗の運営に欠かせないのが防犯対策。最近は「コロナ空き巣」と呼ばれる休業中を狙った店舗の空き巣などが流行っており、まんがいちの状況に備えた対策が必要でしょう。防犯対策をおこたってしまうと後に後悔してしまう可能性が。防犯対策で失敗しないためにも、この記事を参考にしてみてください。
店舗で起こる可能性がある犯罪とは?
店舗で起こる可能性がある犯罪は、主に空き巣と万引きです。店舗では空き巣と万引きの防犯対策を講じる必要があるでしょう。
最近ではコロナウイルスによる長期の休業を狙った空き巣が増えているため、長期休業の防犯対策も重要視されています。また、コロナウイルスによって失業者も増えおり、万引きの件数も増加傾向にあります。
店舗で防犯対策に力を入れるべき理由
店舗に空き巣が入るとお金を盗まれたりモノを壊されたりして、多額の費用を失う可能性があります。また、店舗を荒らされてしまうと店舗を復旧するまでに時間がかかり、営業ができなくなる可能性もありえます。
貴重な多額の費用と営業機会を失わないためにも、防犯の事前対策を施すべきでしょう。万引きも同様で、損失を防ぐために事前に対策を講じるべきです。万引きの事前対策をすることで、小売店だと年間で何十万、何百万の単位で損失額を抑えられるでしょう。
店舗の空き巣対策で取り入れたいポイント3選
店舗デザインの観点から考える店舗の空き巣対策は以下3つです。
- 高強度のガラスを導入する
- 頑丈なスチール製のフラッシュドアを取り付ける
- 防犯用シャッターを取り付ける
上記を施すことにより、空き巣被害に遇う可能性を極限までに抑えることができるでしょう。
高強度のガラスを導入する
PCマークとマークがついているものを取り付けるといいでしょう。ガラスを破る・割る方法が店舗に侵入する選択肢として挙げられます。
一見少ない侵入方法に思われがちですが、ガラス破りはカギの閉め忘れに次いで多い侵入方法です。ガラス破り対策をしっかりと施す必要があるでしょう。一般的な住宅で使用されるペアガラスはかんたんに割られてしまうため、防犯には適しません。空き巣対策には、CPマーク付きの防犯ガラスが最も最適です。
CPマークは侵入の試みに対して、5分以上防ぐことのできた防犯建物部品に付けられます。防犯ガラスは、基本的に2枚のガラスの間に0.76mm以上の中間層を挟むことにより、かんたんには破られない工夫を施しています。侵入するのに時間がかかるので、空き巣が狙に狙われる可能性が低くなるでしょう。
頑丈なスチール製のフラッシュドアを取り付ける
防犯対策として、窓のないドアスコープ付きの頑丈なスチール製のフラッシュドアが店舗のドアが最適です。窓がなければ窓を破って内側からカギを開けられることはありません。
また、スチール製のフラッシュドアにすることで、かんたんには壊せないドアを実現することができます。加えて、二重ロックやドアガードを設置することで、バール破壊にも耐えることができるでしょう。
防犯用シャッターを取り付ける
店舗の防犯対策では重量シャッターが最適です。特に電動式がいいでしょう。電動式の重量シャッターの場合、シャッター自体の重さ・厚さがありこじ開けたり穴を開けたりするのが困難になります。
また、電動式のためカギ穴のこじ開けの心配をする必要もありません。電動式の重量シャッターは防犯上最強といえるでしょう。一般的に店舗のシャッターは軽量シャッターが使用されますが、かんたんにこじ開けられてしまうため防犯には向きません。より防犯性を高めるのであれば、電動式の重量シャッターの導入を考えてみてください。
店舗の万引き対策で取り入れたいポイント3選
店舗デザインの観点から考える店舗の万引き対策では、以下4つのを押さえるといいでしょう。
- 死角のない店舗設計にする
- 外から中が見える内装デザインにする
- 防犯ミラーを取り付ける
上記4つを意識しながら店舗デザインをすることで、万引きの発生を最小限に抑えることができます。
死角のない店舗設計にする
万引きを防ぐためには、できるだけ売り場に死角を作らないのが重要です。店舗の面積が大きくなればなるほど、売り場に死角ができやすくなります。死角を作らないようにするには、レジの配置がキーポイントになるでしょう。
店内の90%程度を見渡せる位置にレジを配置することで、死角の部分を最小限に抑えることができます。加えて、棚什器選びもこだわるとより効果的です。背面に穴が空いている棚什器を選ぶことで、死角を広範囲に渡りなくすことができます。
外から中が見える内装デザインにする
ガラス張りにして外から店内が見えるようにするのも効果的。コンビニエンスストアをイメージすると分かりやすいでしょう。ガラス張りで店内を見せるのは、他のお客さまが店内にいる安心感を来店者に与えるのが第一の目的です。
ですが、万引きを防ぐ目的としても効果的です。外からの視線があることで、万引きのしづらい空間を作り出すことができます。集客にも効果的で万引きを防ぐことができる外から店内が見える内装デザインは、小売店にピッタリでしょう。
防犯ミラー・防犯カメラを取り付ける
店内の死角をなくす努力をしたとしても、死角になる部分は必ず生まれると言ってもいいでしょう。死角になってしまった部分の対策で最適なのは、防犯ミラー・防犯カメラを取り付けること。防犯ミラー・防犯カメラを取り付けることで、店内の死角をなくすことができます。
防犯ミラーを取り付けが簡単で価格も安価なため、導入しやすいでしょう。一方、防犯カメラは万引きを防ぐ目的の性能としては最上級ですが、導入に手間がかかるのと高い費用がかかります。店舗の規模に合わせて、防犯ミラー・防犯カメラのどちらを導入するか検討するといいでしょう。
まとめ
この記事では、店舗で取り入れたい防犯対策のポイントを店舗デザインの観点から解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。
- 店舗で起こる犯罪は空き巣と万引きが90%以上を占める
- 空き巣に入られると復旧までの時間を要するため、販売の機会を失う可能性がある
- 万引きは年間で何十万、何百万もの損失を被る可能性がある
- PCマークと防犯ガラスマークがついている高強度ガラスを取り付ける
- 防犯対策で最適なドアは、窓のないドアスコープ付きの頑丈なスチール製のフラッシュドア
- 店舗のシャターで最適なのは電動式の重量シャッター
- 店内の90%程度を見渡せる位置にレジの配置、ガラス張りにして外から中が見える店舗デザインにすると万引きに効果的
- 店内の死角をなくす最終手段として、防犯ミラー・防犯カメラを設置する
店舗の防犯対策は後回しにしがちですが、入念に考えるべきポイントです。防犯対策を施すことで、犯罪被害に遇う可能性を極限まで低くすることが可能でしょう。空き巣や万引きなどの被害に遇わないためにも、上記のポイントを参考にしてみてください。
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