【店舗デザイン】店内やエントランスの「切り文字」は何で作られているかご存じですか?種類や事例についてご紹介いたします。

物販店の店舗デザイン
物販店の店舗デザイン

店舗に入ると、店名やロゴなどをエントランスや店内で見かけることがあると思います。しかしこれらが何で作られているかあまり、意識することは少ないかもしれません。今回はそんな「切り文字」について詳しく紹介いたします。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。お客様と「持続可能なお店」を作り上げることを理念として、店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。

切り文字とは

切り文字とは

「切り文字」アクリル板や、カルプボード、ステンレス板などを文字のかたちに切り抜いたものです。店名やロゴ、扉の表示など幅広く使われます。

切り文字の種類

切り文字には多くの種類がありますが、今回は頻繁に用いられる「アクリル」「カルプ」「ステンレス」「カッティングシート」についてご紹介いたします。

アクリル

アクリルの切り文字

アクリルは加工がしやすく、仕上がりの種類も豊富な素材です。主に白・乳白・透明・黒などが用いられることが多いですが、カラーアクリルを用いれば様々な透明感のある切り文字を作ることが可能です。またカラーアクリルにない色の場合でも表面にシートを貼る、塗装をするなど加工の種類が多いのも特徴です。

そして文字の側面部分も綺麗に同じ素材感を表現出来るので様々な面から見られる可能性があるときはオススメです。厚さは2㎜~10㎜程度が主流となり、取付は両面テープやボンドなどを使って行われます店内のロゴや、扉のサインなどに用いられることが多いです。

ステンレス

ステンレス切り文字

ステンレスは耐久性に優れた素材で屋外でも安心して用いることが出来ます。厚さは0.8mm~5mmが主流です。

「鏡面仕上」と呼ばれる金属の表面をピカピカに磨き鏡のようにした仕上げや、「ヘアライン仕上」と呼ばれる同じ方向に髪の毛程の細さの傷を細かくつけた仕上などの仕上方法によって雰囲気を変更することが可能です。

壁に直接取り付ける方法ボルトを使って文字を浮かして設置する方法があり、屋外の看板によく用いられます。イメージ写真は切り文字ではありませんが、ステンレスヘアライン仕上げのサインです。

カルプ

カルプ切り文字

「カルプ」とは発泡ウレタン樹脂のことを意味します。硬いスポンジのような素材感をイメージして頂けると良いかもしれません。

厚さは10㎜~50㎜が主流で、耐久性にも優れているため屋内・屋外で使用することが可能です。カルプ文字のみでも使用可能ですが、表面がざらついているため表面にアクリル切り文字を貼って立体感のあるサインにすることもオススメです。

カッティングシート

カッティングシートを用いた切り文字

カッティングシートとは裏に粘着剤がついたシール状に塩ビフィルムシートです。様々な色のシートから文字を切り抜くことが可能で、今まで述べてきたものの中では安価に利用することが可能です。店舗のガラスや、メニュー看板、トイレの表示など様々な面で用いることが可能です。

事例紹介

「切り文字」を用いた効果的な事例についてご紹介いたします。

①カルプ切り文字+アクリル切り文字

こちらは店内の壁面にサインを設置した物です。カルプ切り文字で立体感を出し表面にアクリルを重ねています。乳白色のアクリルの透明感がカルプ切り文字によって立体的に見えてお店のアクセントとして存在感のある仕上がりになっています。

カルプ切り文字+アクリル切り文字

②照明器具+カッティングシート

照明器具+カッティングシート

照明器具とカッティングシートを用いたロゴマークを組み合わせることで、ロゴマークが柔らかい光に内側から照らされてシンプルながらも高級感のあるエントランスを演出しています。

③エントランス+カッティングシート

エントランス+カッティングシート

エントランス正面に大きくカッティングシートでロゴマークと店名を入れることで、インパクトのあるエントランスになっています。また視認性が良いため店名の認知度向上にも役立ちます。

まとめ

今回は「切り文字」についてご紹介いたしました。店名やロゴマークをお店にとって重要な物です。そして切り文字」はこれらを物理的に表現することが出来るものなので、是非参考にして下さい。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。

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