【店舗デザイン】檜(ヒノキ)が建築素材として人気の理由とは?建築素材の特徴とデザインの観点から解説します。

木曽ヒノキのカウンター 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識
「店舗のフローリングやカウンターをヒノキ素材にしようと思っているんだけど、どうなんだろう?」
「ヒノキ建材のメリット・デメリットを知りたい」

このように、店舗の内装に檜(ヒノキ)を使用するか悩まれているオーナーの方は多いのではないでしょうか。この記事では、店舗建材にヒノキを使用するメリット・デメリットや店舗デザインに使用箇所について詳しく解説していきます。

昔から日本の建築資材として親しまれてきたヒノキ。建築資材として人気があり、店舗の内装に使用する建材として向いています。檜を店舗デザインに使用するメリット・デメリットを理解するためにも、この記事をチェックしてみてください。

木材に対する想い・木を使用したデザインの強みはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。建材としての木材には、デザイン性の他にも様々なメリットがあります。木がお店に与えるデザイン的な効果と、部材としてのメリットを解説します。

檜(ヒノキ)とは?

檜(ヒノキ)とは

檜(ヒノキ)は、昔から法隆寺や伊勢神宮などの神社などに多く使用されてきました。現存している建築物が多いことから、耐久性のいい建築資材として知られています。内装としてはひのき風呂が有名です。耐水性も兼ね備えている数少ない建築資材になります。

ヒノキを店舗の建材に使用するメリット

高級寿司屋目透かし天井

ヒノキは頻繁に店舗デザインに使用される素材です。ヒノキを店舗デザインに使用するメリットは以下5つになります。

・耐久性に優れている
・抗菌効果に優れている
・香りがよくリラックス効果をもたらす
・木目がキレイで美しい
・水に強い

上記の5つのメリットを考慮して、店舗の内装に使用するか検討してみてください。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

耐久性に優れている

ヒノキは伐採から200年後まで強度が上がり続けると言われています。200年を超えると強度が次第に落ちると言われていますが、1000年ほどで経ったときに伐採と同じ強度になります。コンクリートの耐久性が100年と言われているため、ヒノキの耐久性のよさは格別でしょう。

抗菌効果に優れている

ヒノキに含まれるαカジノールという成分に抗菌効果の秘密があります。αカジノールが腐朽菌の増殖を抑えます。また、ダニやシロアリを防ぐ効果も期待できるのです。

香りがよくリラックス効果をもたらす

ヒノキは鎮静作用と強壮作用のふたつを兼ね備えています。心を落ち着かせ疲れを和らがせるアロマと同じ効果を期待できるでしょう。また、ヒノキが持つαピネンという成分が副交感神経を活性化し、リラックス効果をもたらします。内装にヒノキを使用するだけで、森林浴をしている気分になるでしょう。

木目がキレイで美しい

木目は高級感をほうふつとさせるのがヒノキです。長く使うほど経年変化により、ツヤや味が出てきて魅力が増します。見た目は木目が白ですが、心材はピンクから黄色のような色合いです。

水に強い

昔からお風呂に使われてきた素材であるため、水に強い特徴があります。ヒノキが持つヒノキチオールがという成分が耐水性を上げています。水に濡れたとしても劣化しません。

ヒノキを店舗の建材に使用するデメリット

ヒノキを店舗の建材に使用するデメリット

ヒノキにもデメリットがあります。店舗デザインに使用する際は、考慮しなければなりません。ヒノキのデメリットは以下3つです。

・価格が高い
・香りの好き嫌いが分かれる
・色をつけるのが難しい

上記3つのデメリットをそれぞれ確認していきましょう。

比較的価格が高い

店舗デザインに使用されることが多い合板などに比べると価格が高くなります。一本の木から取れる量が決まっているためです。また、ヒノキの種類によっても価格が変わってきます。初期費用を抑えたい店舗には向かない建材です。費用を抑えつつ使用したい場合は、フローリングや家具の一部に使用するといいでしょう。

香りの好き嫌いが分かれる

ヒノキの香りは独特です。中には香りがきつく感じてしまう方もいるでしょう。加工などで香りを抑えることは可能です。しかし、ヒノキは無垢材で使用すると良さが生まれるため、加工はおすすめできません。

色をつけるのが難しい

油分を多く含むヒノキは、塗料が中に浸透しにくいです。色をつけるのが難しいため、希望の色味にならないことが多くなります。自然そのものの色合いを活かせる店舗に向いている建材でしょう。どうしても色をつけたい場合は、業者に確認してみてください。

ヒノキを店舗デザインに使用する箇所

ヒノキを店舗デザインに使用する箇所

ヒノキを店舗デザインで使用するなら、以下が候補になるでしょう。

・柱などの構造材
・フローリング
・カウンターなどのテーブル
・家具や什器

店舗を主にヒノキでまとめて作るのもいいでしょう。高級感のある和の空間を作ることができます。また、寿司屋や日本料理屋などは、耐水性や耐久性に優れているヒノキをカウンターにするのが向いています。店舗の初期費用を抑えたい場合は、家具や什器などの一部分に使用するだけで、目を引くオシャレなポイントを作り出すことが可能です。

まとめ

ひのきと店舗デザインの相性

この記事では、店舗建材にヒノキを使用するメリット・デメリットや店舗デザインに使用箇所について詳しく解説してきました。ヒノキは、昔から親しまれ、店舗デザインに最適な建材です。耐久性や耐水性、見た目を考えると特に飲食店に向いているでしょう。この記事を参考にして、ヒノキを使用した店舗デザインを考えてみてください。

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