【店舗デザインの基礎知識】図面記号についてご存じですか?図面が理解しやすくなる図面記号についてご説明いたします。

建築用語VE 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

図面を読んでいると見たことがない記号や用語を目にすることがあると思います。今回はそんな図面記号についてご紹介いたします!

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。

図面記号とは

図面記号

図面には様々な情報が含まれていますが、それを図で表示しているものが図面記号です。正式には平面表示記号で縮尺が1/50~1/200の際に用いられます。

例えばドアがどちら側に開くのか、開き戸なのか、引き戸なのかなどを記号を用いることですぐに理解が出来るようになっています。もちろん全ての記号を知っている必要はありませんが、図面記号を知ることで図面の解像度がより深まると思いますので、是非参考にしてください。

知っておくべき図面記号

今回はよく図面に用いられる基本的な図面記号やについてご紹介いたします。

開き戸

開き戸の図面記号

両開き戸

両開き戸

観音扉とも呼ばれて、左右二枚の扉が弧を描いて開くタイプの扉です。図面上の扉が弧を描いている向きで「内開き」「外開き」が表示されます。エントランスや収納など、開口を大きくとりたい場合に使われます。

片開き戸

片開き戸

一枚の扉が弧を描いて開くタイプの扉です。様々場面で使われる非常にベーシックなタイプの扉です。

スイング扉

スイング扉

自由扉とも呼ばれて、左右二枚の弧を描いて開くタイプの扉です。両開き戸との違いとして内側・外側の両方ともに開くことが出来ます。しかし完全に戸締りするタイプではないので、キッチンと部屋の区切りなど、室内の間仕切りとして用いらることが多いです。

引き戸

引き戸の図面記号

両引き戸

両引き戸

二枚の扉が枠の溝やレールに沿って左右に動くタイプの扉です。

片引き戸

片引き戸

一枚の扉が枠の溝やレールに沿って左右に動くタイプの扉です。

引き違い戸

引き違い戸

二枚以上の扉が枠の溝やレールに沿って左右に動くタイプの扉です。左右のどちら側にも移動出来るので使い勝手が良く和室の収納などで良く用いられます。

引き込み戸

引込戸

扉が枠の溝やレールに沿って左右に動くタイプの扉で、開けた時に壁の中に扉が引き込まれていくので普段は建具のみが見える形になります。

窓の図面記号

窓にも「両開き窓」「片開き窓」「引き違い窓」の種類がありますが、扉と同じように考えて頂ければ良いので省略いたします。

FIX窓

FIX窓

はめ殺し窓とも呼ばれて、開閉が出来ないように固定された窓です。光を取り込むことやデザイン的な要素のために用いられることが多いです。

その他よく用いられる図面記号

その他よく用いられる図面記号

①出入口

最も用いられる主要な出入口の表示記号です。複数の出入口がある場合にどこがメイン出入口なのか確認することが出来ます。

②ガスメーター

ガスの体積を計るメーターで、家庭用、業務用、産業用、都市ガス用、LPガス用などに分類されます。

③水道メーター

供給された水がどれだけ使用されているか計測する器具です。

④給湯器

供給された水をお湯に変えて、キッチンなどに供給する器具です。

⑤電力量計

使用した電力量を計測する器具です。

⑥壁付けコンセント

皆さんの部屋の壁に設置されている一般的なコンセントです。この記号に数字が加わることで何口のコンセントか、アルファベットを加わることでどこで用いられるかを表示することが出来ます。

⑦天井コンセント

天井に設置されたコンセントで、電源コードが床で広がらずに使用出来ます。

⑧配電盤

高圧電力を変換して分電盤や制御盤に送る器具です。主に小さい規模の工場、ビルや学校に設置されます。

⑨分電盤

配電盤より供給された電気を分けて、各部屋のコンセントなどに電気を送る器具です。皆さんのご家庭にも必ず設置されていると思うので馴染み深いものかと思います。

⑩制御盤

様々な機会への電源の供給や正業を自動でコントロールするための制御装置をまとめたボックスです。

⑪OA盤

制御盤とほぼ同じ機能を持ち、中身を確認をして制御盤かOA盤かどうかの確認をして判断することもあります。

まとめ

図面記号の一部

今回は図面記号の一部についてご紹介いたしました。知っておくと役立つことも多いかと思いますので、ご興味ある方は是非参考にしてみて下さい。

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