ファサードデザインとは?店舗デザインを考える上で大切な外観について徹底解説します!

古民家を改装した鰻料理の飲食店のデザイン 店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

店舗の開業に伴い、ファサードデザインをどのようにするか、悩まれている店舗のオーナーの方は多いのではないでしょうか。ファサードデザインは、店舗の顔といっても過言ではありません。ファサードデザインの設計の手を抜いてしまうと、集客に失敗してしまう、なんてこともありえます。

そこで、この記事では、店舗デザインを考える際に重要な、ファサードデザインの知識と抑えておくべきポイントを解説していきます。ぜひ最後までお読みください。また、こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

店舗で重要なファサードとは

店舗で重要なファサードとは

ファサードデザインは、店舗の正面の外観のこと。店舗の前を通る人々が、最初に店舗の印象を決める重要な部分です。ファサードは、フランス語で「顔」を表す意味の言葉であり、建造物や建築物の第一印象を決める重要なポイントとして使用されます。

ファーサードは建物だけでなく、看板、店内外照明、ディスプレイやメニューボードも含まれます。あくまで外観からお店を判断する要素全てと考えて総合的にデザインしていきましょう。

店舗のファサードの役割とは

店舗のファサードの役割

ファサードの役割は、一言で表すと「集客」です。いかに「店舗の前を通る人々の視線を奪えるか」や「通行人にインパクトを与えることができるか」が、重要なポイントとなります。ファサードの役割が理解できると、店舗デザインを考える際、ファサードをどのようなデザインにすればよいかが分かります。

目的客と流動客
店舗の外観デザインは、店舗のターゲット設定に非常にかかわってきます。目的客をターゲットとする店舗と、流動客をターゲットとする店舗で外観の作り方や看板の出し方が変わります。今回は、流動客をターゲットとする店舗の外観およびサインなどについてお話ししたいと思います。

集客に成功するファサードのポイント

ひと目を引くようなデザインが良いと言っても奇抜であればよいというわけではありません。集客を成功させるには、お店のコンセプト、内装、周囲の環境との調和も大切です。そんな多くのことが求められるファサードデザインのポイントを以下で3つ解説します。これら3つのポイントを抑えて、好印象のイメージを与えるファサードを設計しましょう。

①店内が見える

店内が見える

外から店内の様子が見えるファサードは、集客の面を考えると効果的です他の人が店内にいると安心感が生まれるのは、人の心理の特徴です。一人ではないという安心感を得ることができます。

また、人は、中の様子が見えないモノに対して、不安感や警戒心を抱いてしまいます。不安感や警戒心が、入店に繋がらない原因となります。入店する際の不安感や警戒心を取り除き、入店する際に必要な安心感を与えられるのが、店内の様子が見えるファサードデザインです。

②わかりやすいアイキャッチ

わかりやすいアイキャッチ

豚肉を中心とした料理を提供している店舗のファサードに、大きな豚の置き物や看板を設置するなど、わかりやすいアイキャッチを取り入れるのも重要です。

また、置き物や看板、絵などに限らず、わかりやすく伝わる「文字」も大切なポイントです。わかりやすいアイキャッチは、人の目につきやすく、人に興味や好奇心を抱かせるため、集客を成功させるカギになります。

アイキャッチとしておすすめな看板のデザインに関しては、こちらの記事で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

③非日常感

名古屋歴史コンセプト非日常感

店舗のファサードでは、非日常感を出すといいでしょう。人は非日常感の空間を好む傾向にありますたとえば、流行っているカフェは、観葉植物などの緑を多く使用した空間や、コンクリートの内装を活かしてデザイン性を高めた、非日常感のある空間である場合が多いです。

非日常感をファサードで表現できると、集客に成功する可能性がグッと上がります。非日常感を上手く表現しているカフェや美容室などを訪れて、店舗のファサードに取り入れられそうな部分を探してみてください。

店舗のファサードに必要なデザインとは

店舗のファサードのデザインを考える際に必要なポイントは以下の5つです。

  1. 人の注目をひくデザイン
  2. どんなお店かわかるデザイン
  3. 心地よさを与えるデザイン
  4. 周辺環境に合っているデザイン
  5. 清潔感のあるデザイン

上記5つのポイントを意識し、ファサードの設計をすることで、店舗の集客獲得や売上アップに成功する可能性が高まるでしょう。これから上記5つを解説していきます。参考にして、取り入れてみてください。

①人の注目を引くデザイン

人の注目を引く店舗の外観デザイン

色や素材、建物の形状に焦点を当てると、人の注目をひく店舗のファサードのデザインになります。たとえば、ファサードに赤や黄、オレンジなどの色を使用すると、人の視覚にインパクトを与えることができます。

また、建物の形状を他の店舗にはない、近未来感やビンテージ感ただようデザインにすると、通行人の注目の的になること間違いなしでしょう。注目をひくデザインは、TwitterやInstagram、Facebookなどで拡散されることもあります。

②どんなお店かわかるデザイン

どんなお店かわかるデザイン

店舗のファサードは、店舗のコンセプト(ターゲット層、どんな商品・料理か、価格帯、サービス内容)を一番にお客さまに伝えることができるポイントです。

高級層をターゲットとしており、価格が高めな商品や料理を提供する場合、店舗のファサードを高級感のある木材(無垢材など)や石材(大理石など)を使用すると、高級なお店のイメージをお客さまに与えることができます。

オシャレなカフェで、ターゲット層を女性の10代〜30代にする場合、ファサードに流行りのデザインや近未来のデザインを施して、インスタ映えを狙ってみるのもいいでしょう。ただし、どちらにせよ、店舗のコンセプトに合ったファサードにすることが大切なポイントとなります。

③心地よさを与えるデザイン

心地よさを与える店舗デザイン

店舗のファサードのインパクトが強すぎると、お店の入りにくさに影響してしまうもの。入店しやすいように、心地よさを与えるデザインにすることも重要です。

たとえば、人の注目をひくデザインを考えすぎて、ファサードに派手な色を多く使用した場合、お客さまに緊張感を与え、入店しづらい空間になってしまう可能性があります。

反対に、暗く重い雰囲気のある色味や素材を中心に使用すると、不安感や恐怖感をお客さまに与えてしまいます。人の心理に基づく、色や素材をバランスよく使用し、緊張感や不安感、恐怖感のないファサード設計がポイントです。

④周囲環境に合っているデザイン

周囲環境に合っているデザイン

他の店舗との差別化をするためにも、少し浮くファサードのデザインは必要でしょう。しかし、極端に浮いてしまう場合や地域環境に合わないファサードは、避けた方がいいです。

まず、確実にチェックしなければならないのが、景観法です。景観法の条例に沿って、ファサードをデザインをしないと、店舗を建築する許可がおりません。各地方自治体によって、内容が異なるため、開業する店舗の地域の条例をチェックしておきましょう。

⑤清潔感のあるデザイン

清潔感のある店舗の外観デザイン

お客さまに好印象を与えるのが、清潔感のあるファサードのデザイン。特に女性は、清潔感を好むため、清潔感のあるファサードにしましょう。清潔感を出すファサードとして人気を博しているのが、ガラスファサード。名前のとおり、外観の正面をガラス張りにしたデザインです。透明なガラスは、人に清潔な印象を与えます。

また、店内の内装を確認できるため、入店する前の不安感を取り除くこともできます。小売店やオシャレなカフェで導入すると、集客に成功する確率が高まるでしょう。

ただ、ガラスファサードは注意すべき点もあり、内部のプライバシー性が低い、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。こちらではガラスを使用した店舗の外観デザインについてはこちらの記事で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

まとめ

店舗のファサードデザインは集客に重要

この記事では、ファサードデザインの知識と抑えておくべきポイント解説してきました。ファサードは、店舗の第一印象を決める重要部分です。上記の重要ポイントを抑えて、集客に成功するファサードを設計してみてください。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗デザイン設計を中心に活動するデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

弊社TOでは飲食店や物販店の設計実績が多数あり、ファサードに関してもノウハウを蓄えております。お客様のご要望にピッタリな空間設計をいたしますので、店舗デザインに関してお困りの際はお気軽にご相談くださいませ。

皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。また、集客ができる店舗デザインに関してはこちらの記事で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。