皆様「現地調査」という言葉はご存じでしょうか?言葉の通り、設計する前段階に行う現地での調査のことです。初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?
必ずしも知っている必要はないかもしれませんが、設計作業の流れを知っていて損することは決してありません。今回はそんな「現地調査」についてご紹介いたします。
物件の現地調査とは
現地に実際に行き、写真等ではわからない部分について確認をする作業をいいます。先にお客様との話し合いが行われていた場合、その理想をどう実現させるかの確認等も行います。
建物の寸法確認
まず初めに行うことが物件の壁、床、天井高、窓などの寸法の確認です。この作業は図面が既に存在しているのかどうかで、作業量に大きく違いが出ます。
図面が存在している場合
壁と壁の距離など測りやすい部分の寸法をメジャーやレーザーを用いて正確にとります。そして図面上の同じ部分の数値と合っているのかどうか確認します。数値が揃った場合はその図面をベースに設計作業等を行うことが可能になります。
しかし図面が古いものだった場合、改装部分などが追加されて実際と異なる部分が存在する可能性があるので一つ一つ丁寧に確認を行っていくことが大切です。
図面が存在しない場合
壁、天井、床高、窓の高さや大きさなどを全てメジャーとレーザーを使って測って行きます。弊社TOでは二人一組になって、片方が測量、片方がメモと作業分担を行います。主な流れとしては、物件を見て回り簡単な平面図をその場で作成します。
そしてそこに実際に測った数値をメモしていく作業となります。また窓などの建具に関してもその場で簡単な絵を書き、枠やガラス部分など測った数値を細かくメモしていきます。この作業は一見単純そうですが、一つずれが生じると後々の作業に影響するので、迅速かつ丁寧に行っていきます。
建物の電力や配管の確認
物件によっては配管がむき出しになっています。そのためそれらの位置や大きさの寸法も測り、天井高や床高をどこに設定すれば配管を隠すことが出来るのか検討します。設計が進んでいくと、業者さんとも確認作業を行って目立たない場所に移動出来るのか外せるのかなどの確認をします。
また電力についても同じで営業形態により、どれくらいの電力が必要でそれが可能かなど確認を行っていきます。コンセントをそのまま使用する場合はどこにいくつあるのか確認を行います。
現場の写真撮影
現場の写真を細かく撮影していきます。図面作成時の確認や、お客様や業者の方との打合せで用いるので、部屋が一つあれば四面全て写せるように注意をして、物件の全ての面を撮影していきます。
図面作成
現地で得た寸法をもとにCADというパソコンのソフトを使って図面を書いて作成していきます。自分の書いたメモと、写真を参考に仕上げていき、完成した図面が設計する際のベースの図面となります。
設計作業
現地調査を行うと、お客様の要望が可能かどうか把握出来るようになりプランの現実性が増していきます。そして寸法や形状を理解を深めたことで明確な返答、より良い案の作成を行うことが出来ます。また変わった形状の場合、それを隠して設計を行うのか、活かして設計を行うかなどの提案にも繋がります。
新規出店やリフォームはTOにおまかせください
いかがでしょうか?今回は「現地調査」の流れについてご紹介いたしました。これらの作業はあまり馴染みがない方がほとんどだと思います。しかし知っていて損になることはありません。
特に新規出店やリフォームを考えている方々にとっては、作業内容や流れなど知る方法が少なく不安になることもあるかもしれません。そんな時に「こんな風に進めて行くんだ」とある程度流れがわかっていると安心される方もいらっしゃると思います。この内容がそのような方々の目に留まると幸いです。
また弊社TOはどの地域からでもご依頼やご相談承っていますが、愛知県名古屋市に拠点を構えております。名古屋市での新規出店やリフォーム等お考えの方は是非弊社TOへご気軽にご相談ください。皆様の理想を実現させられるよう尽力いたします。