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フラッシュ構造(フラッシュ材)とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

建築資材の遅れ 店舗内装デザイン設計のポイント
この記事は約6分で読めます。
「店舗内装のテーブルをDIYで作ろうとしているけど、フラッシュ構造ってなんだろう?」
「フラッシュ材の使用を検討しているのでフラッシュ構造のメリット・デメリットを詳しく知りたい」

このように、店舗内装を考えた際、フラッシュ構造という用語が出てきたけどよく理解できていない、というオーナーの方は多いのではないでしょうか?この記事では、店舗デザインに関わるフラッシュ構造とはどういうものなのかから、フラッシュ構造のメリット・デメリットまでを詳しく解説していきます。

店舗デザインやDIYにたずさわったことがないと耳にすることがないフラッシュ構造。最近ではフラッシュ構造を用いたテーブルなど数は増えてきています。

しかし、フラッシュ構造を用いた製品が向いている店舗デザインもあれば、フラッシュ構造が向かない店舗デザインもあります。フラッシュ構造を用いた店舗デザインで失敗しないためにも、この記事をチェックしてみてください。

フラッシュ構造とは?

フラッシュ構造とは

フラッシュ構造を簡単にいうと「中身のない木材」です。角材や厚い板を用いて中が空洞の枠組みを作り、その枠組みの上にベニヤ板などを貼り付けて加工したものになります。板材の中身がつまっていないので、叩くと乾いた音が鳴るのが特徴です。

フラッシュ構造は日本が考えた構造といわれています。資源の少ない日本が効率的にインテリアや住宅を完成させるために考案したのがフラッシュ構造でしょう。

日本発信の希少な産物です。フラッシュ構造に使用される材料は、突き板やメラミン板、ラワン合板、シナ合板などさまざまでバリエーションに富んでいます。

フラッシュ構造のメリット

フラッシュ構造のメリット

幅広い家具に使用されているフラッシュ構造。フラッシュ構造を用いた家具を製作するメリットは以下です。

  • 軽い
  • 板の反り返りを防ぐことができる
  • 安価で手に入る
  • 大量生産しやすい

上記4つそれぞれのメリットを把握することで、フラッシュ構造の利便性のよさを理解できるでしょう。

軽い

フラッシュ構造の最大のメリットといっていいのが軽さ。フラッシュ構造を使用している家具は、フラッシュ構造を使用していない家具に比べて軽さが際立ちます。

フラッシュ構造は中身のない枠組みのみの板材のため、中身が詰まっている木材から作られている家具に比べて軽くなるんですよね。フラッシュ構造を用いた家具は持ち運びが容易になるため、配置換えなどを定期的にしたい店舗に向いています。

板の反り返りを防ぐことができる

一枚板から作られた家具などは、湿気や乾燥で収縮と膨張を繰り返して板がそり返ってしまう可能性があります。しかし、フラッシュ構造を利用した家具は複数の板を利用して枠組みを作るため、板の反り返りを防ぐことができます。長持ちするという面から見ても家具には最適な構造でしょう。

気をつけるとするならば、異なる種類の板材で枠組みを作らないこと。異なる板材で枠組みを作ると反り返りや変形の原因になる可能性があるので注意してください。

安価で手に入る

フラッシュ構造で製作された家具は安価であることが多いです。フラッシュ構造に使用する木材は合板がメインのため、無垢材などで作られている家具と比べて安く手に入ります。店舗の開業で揃える家具の費用を抑えたいオーナーにはピッタリでしょう。

大量生産しやすい

フラッシュ構造を用いた家具は工事ラインでの大量生産に向いています。大量生産できるからこそフラッシュ構造で作られた家具は安価で手に入れることができます。

フラッシュ構造のデメリット

フラッシュ構造のデメリット

先ほどまではフラッシュ構造のメリットを見てきました。次にフラッシュ構造のデメリットを確認していきましょう。フラッシュ構造のデメリットは以下3つがあげられます。

  • オーダーに向かない
  • 雨や直射日光に弱い
  • 重さのかかる部分に使用できない

上記3つそれぞれのデメリットを把握して、フラッシュ構造の家具の検討をしてみてください。

オーダーに向かない

フラッシュ構造は、決められた箇所にしかネジ止めをしたり穴を開けたりすることができません。中が空洞になっているからです。家具のオーダーとなってしまうとそのつど心材や部材を変えなければならないため、設計し直しの手間がかかってしまいます。

設計し直しの手間と時間を要した分、価格が高くなります。フラッシュ構造のメリットは大量生産に向いているので安価で提供できることでした。しかし、オーダーすると値段が跳ね上がってしまうので矛盾してしまいます。

雨や直射日光に弱い

フラッシュ構造は雨や直射日光に弱い特徴を持っています。店舗の直射日光に当たりやすい部分(窓の近く)には置かないほうがいいでしょう。また、外での使用は避けた方がいいので、テラス席などのテーブルの天板は避けてください。

重さのかかる部分に使用できない

フラッシュ構造の最大の弱点は中の空洞の作りによる耐久性です。1点に力がかかりすぎると枠の板が割れてしまいます。重いものを載せたりする部分には使用できません。

フラッシュ構造は中を空洞にすることで軽さを実現できますが、空洞にした分1点にかかる重さに弱くなる相互関係があります。店舗でいえば重いものを乗せることがあまりない、カウンターやテーブルの天板などに向いているでしょう。一方、1点に重さがかかりやすいイスには不向きな構造でしょう。

フラッシュ構造の店舗デザインの用途

フラッシュパネル

この章では、フラッシュ構造の製品を店舗デザインのどこで取り入れるかを考えていきます。主に以下の店舗デザインで取り入れるといいでしょう。

  • カウンターの天板
  • テーブルの天板
  • 小売店・アパレル店の木材什器
  • 食器棚

上記の他にも用途はさまざまありますが、店舗デザインでは基本的にテーブルの天板が一番向いているでしょう。飲食店では店舗の面積によって数多くのテーブルが必要になります。初期費用を抑えたいのであれば、安価で手に入れやすいフラッシュ構造を用いたテーブルが最適でしょう。

また、ディスプレイなどで店内の什器を頻繁に移動するアパレル店や雑貨店なども、フラッシュ構造の什器にすることで移動がかんたんになります。フラッシュ構造の特徴をうまく活用しながら店舗デザインに活かしていくといいでしょう。

まとめ

フラッシュ板

この記事では、店舗デザインに関わるフラッシュ構造とはどういうものなのかから、フラッシュ構造のメリット・デメリットまでを詳しく解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。

  • フラッシュ構造は枠組みを作り中を空洞にした木材
  • フラッシュ構造は日本が考案した方法といわれている
  • フラッシュ構造の最大のメリットは中が空洞によることの軽さ
  • さまざまな部材をつなぎあわせているフラッシュ構造は反り返りに強い
  • フラッシュ構造の家具は大量生産に向いているため安価で手に入りやすい
  • 限られた部分にしか穴が開けられなのでオーダーには向かない
  • 雨や直射日光に弱いのでテラス席などのテーブルの天板には向かない
  • 1点に重さがかかる椅子などにはフラッシュ構造は向かない
  • フラッシュ構造は飲食店のテーブルやアパレル店の什器などに向いている

フラッシュ構造の家具は店舗デザインにも取り入れやすいでしょう。開業費用を抑えたい店舗には最適な構造・家具といっても過言ではありません。上記のポイントを参考にして、フラッシュ構造を店舗デザインに取り入れるかどうかを検討してみてください。

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