このように、店舗デザインを考える際に必ず出てくる什器について、よく理解していないと感じている、オーナーの方は多いのではないでしょうか。この記事では、店舗デザインで必須の什器について詳しく解説していきます。
小売店や飲食店、オフィスなどを開業するとなると、必ず必要になるのが什器です。什器がない店舗やオフィスはないでしょう。しかし、どこまでが什器でどこからが家具なのかの区別がつきにくく、理解し辛いが現状です。什器について深く理解するためにも、この記事をチェックしてみてください。
店舗でよく聞く什器とは?
什器は、アパレルショップや小売店などでよく目にする、ショーケースや商品陳列のガラス棚を思い浮かべると、わかりやすいでしょう。什器を辞書で調べると、「日常的に使用する家具や道具、食器」と記載されています。
中でも、店舗の使用される什器は店舗什器、オフィスで使用される什器はオフィス什器と呼ばれます。店舗什器・オフィス什器となると、消耗品ではない大型の機器や機材が該当すると考えていいでしょう。
什器と家具の違いとは?
辞書の記載に沿って解釈すると、什器と家具の違いはありません。しかし、個人と複数人で考えてみると話が変わります。たとえば、一つのラックを例に挙げます。
店舗やオフィスで多数の人が共有して使用する場合は什器と呼び、自宅などで個人で使用する場合は、家具と呼ぶのが一般的でしょう。辞書の記載と少しニュアンスが異なって使用されているのが、什器だと思っておいてください。
什器の種類
一般的に什器と呼ばれるモノを店舗の業態ごとに紹介していきます。
小売店
雑貨屋やアパレルショップ、お土産店などの小売店で什器と呼ばれるモノは以下です。
- 商品陳列棚
- レジ台
- 包装台
- ミラー
- ショーケース
- マネキン
- 平台
- フィッティングルーム
- ハンガーラック
- ワゴン
- ストッカー
小売店では、上記のようなモノが什器に該当します。小売店の什器は分かりやすいでしょう。基本的に大型のモノが多いです。雑貨屋、アパレルショップ、お土産屋それぞれ必要な什器は変わってくるので、何が必要かを考える必要があります。
什器一つ一つでお店の雰囲気が変わってくるので、統一感が出るように、什器選びをするように心がけてみてください。
飲食店
飲食店で什器と呼ばれるモノの一覧は以下です。
- 食器棚
- 厨房機器
- テーブル・イス
- ソファー
- 食品サンプル棚
- メニュー台
- 冷蔵ケース
- レジ台
- カウンター
飲食店の什器は、食器、厨房機器からテーブ・イス、カウンターまで幅が広いです。飲食店に業態によって必要な什器が大きく変わるので、どの什器が必要でどの什器が必要ないかを、しっかり決める必要があります。
美容室
美容室で什器と呼ばれるモノの一覧は以下です。
- ドレッサー
- シャンプー台
- カウンター
- ワゴン
- テーブル・イス
- メニューボード
- ミラー
美容室の什器は、ドレッサーやシャンプー台など欠かせないものが入ってきます。美容室は、非日常感のある空間・癒される空間作りが重要となるので、内装の雰囲気にあった什器を取り入れるようにしましょう。
オフィス
オフィスで什器と呼ばれるモノの一覧は以下です。
- デスク
- キャビネット
- 金庫
- 書棚
- パーテーション
- 受付カウンター
- 商談ブース
- テーブル・イス
- ソファー
オフィスは、仕事の効率が重要視されるので、使い勝手の良い什器を選ぶようにするといいでしょう。また、什器によって会社のカラーが出るので、会社の理念と内装に沿って選ぶのが最適です。
什器の揃え方
必要な什器を揃える方法は主に以下3つです。
- 新品・中古で購入する
- 譲り受ける
- リースで借りる
什器を新品購入する方法が一番簡単です。保証もついてくるので安心感もあります。しかし、大型のモノとなると高額な商品が多いでしょう。
予算があまりかけられない場合は、中古品の購入やリースで借りる方法が最適です。また、居抜き物件などを借りると、前の借主が置いていった什器をそのまま使用することができます。予算を抑えたい場合は、居抜き物件を探すのも一つの手段になります。
まとめ
この記事では、店舗デザインで必須の什器について詳しく解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。
- 什器はショーケースや商品陳列のガラス棚などのこと
- 辞書では什器のことを、「日常的に使用する家具や道具、食器」と記載している
- 什器と家具の違いはほぼないが、一般的に複数人で共有する消耗品でないものを什器と呼ぶ
- 什器をできるだけ安く揃えたいなら、中古品・リースで揃えるか居抜き物件を探す
什器は店舗やオフィスに欠かせない存在です。什器をどのように揃えるか、どの什器を使用するかが店舗やオフィスの運命を左右するといっても過言ではありません。上記のポイントを参考にして、什器の基礎知識を身につけましょう。