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店舗内装デザイン設計のポイント建築工事の基礎知識

内装工事で使用する石膏ボードとは?メリットデメリットを徹底解説

内装工事で使用する石膏ボードのメリットデメリット 店舗内装デザイン設計のポイント
この記事は約6分で読めます。

内装に石膏(せっこう)ボードを使用すると、内装費を抑えられるなどのメリットを受けることができるでしょう。しかし、石膏ボードの基礎知識やデメリットを知らないで使用すると、お店をオープンした後に後悔してしまう可能性も。

そこで、この記事では、内装工事で使用する石膏ボードの基礎知識からメリット・デメリットまで、詳しく解説していきます。ぜひ、最後までお読みください。

また、こちらの記事では店舗の内装工事の予算感について詳しく解説しております。こちらもご参照下さい。

内装に使用される石膏ボード(PB)とは

石膏ボードとは

石膏(せっこう)を板状にして紙で包んだ素材を石膏ボードといいます。建物の壁や床、天井などの下地材として幅広い内装工事で使用されています。天井や壁の配管・配線工事や断熱材を入れる工事が終わった後に被せる「フタ」とイメージするとわかりやすいでしょう。

業者や職人によっては、石膏ボードを「プラスターボード(PB)」と呼ぶことがあります。合わせて覚えておいてください。

石膏ボードを扱う造作工事に関してはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご参照下さい。

内装に使用される石膏ボードの特徴

石膏ボードを内装に使う

そもそも石膏とは硫酸カルシウムが主成分の自然鉱物で、水に反応すると数十分で硬化する特徴を持っています。また、尖ったものが刺さると白い粉が出ます。居抜き物件の壁に石膏ボードが使用されているかを知りたい場合は、画鋲(がびょう)を刺してみるといいでしょう。画鋲に白い粉が付いたら、石膏ボードで間違いありません。

石膏ボードを内装に使用するメリット

石膏ボードを内装に使用するメリット

①価格が安い

石膏ボードの最大のメリットは価格の安さです。安い素材ゆえに、多くの内装工事で使用されているといっても過言ではありません。サイズにもよりますが、ベーシックな石膏ボードは、ホームセンターや通販などで1枚あたり500円以下で購入することができます。合板などの壁に使用する安価な素材と比べても、3分の1以下で購入できる安価な素材です。

 ②耐火性・断熱性に優れている

石膏ボードは、火災などで高温になったとしても、一定温度以上には上昇しない耐火性能・断熱性能を持っています。ポイントは石膏ボードに含まれる「結晶水」。結晶水は高温にさらされると、熱分解を起こし水蒸気となって放出されます

水蒸気を放出し続けている間は、温度が一定以上から上がらなくなります。石膏ボードそのものが温度の上昇を抑え、炎が燃え広がるのを防ぐというわけですね。

③遮音性に優れている

石膏ボードが遮音性に優れている理由は「壁の内側の空間」にあります。石膏ボードを取り付けると、壁の内側に空間が生まれるため、音を通しにくい構造になります。オーディオルームなど、より遮音性を求める場合は、遮音性能の高い石膏ボードを取り付けるか、石膏ボード自体を重ね貼りするといいでしょう。

④加工しやすい

石膏ボードのサイズ加工のしやすさは木材と比べても簡単。特殊な工具は必要なく、のこぎりや文具用のカッターで簡単にカットすることができます。サイズ加工するのに時間や手間を省くことができるため、DIYの使用にも向いています。

⑤平行的な面に対する力に強い

石膏ボードは石膏と紙が結合しているため、「面」に対する衝撃に非常に強いです。日本の災害で多い地震や台風による強風の揺れ、人間の身体全体がぶつかっても、割れたりヒビが入ったりすることはありません。

石膏ボードを内装に使用するデメリット

石膏ボードを内装に使用するデメリット

石膏ボードを使用するデメリットは以下2つです。デメリットを考慮した上で、内装に石膏ボードを使用するか決めるといいでしょう。それでは、これから詳しく解説していきます。

①一点の衝撃に弱い

石膏ボードは「面」の衝撃に強い一方で、「点」の衝撃に弱いです。がびょうや釘など先端が鋭いモノをぶつけたり刺したりすると、穴が空いたり欠けたりしてしまいます。場合によっては、石膏ボード自体が崩れてしまう可能性があるため、注意が必要です。

②耐水性が低い

石膏と紙で作られているため、水に弱いです。厨房やトイレなどの水回りの壁には向きません。また、高湿度の空間の使用にも不向きです。水回りや高湿度の空間に石膏ボードを使用したいのであれば、防水性や耐水性を高めた石膏ボードを使用してみてください。

石膏ボードの種類

石膏ボードのメリット

石膏ボードには以下のようなさまざまな種類が存在します。

  • 標準石膏ボード
  • 強化石膏ボード
  • 構造用石膏ボード
  • シージング石膏ボード
  • 化粧石膏ボード
  • 石膏ラスボード
  • 吸放湿石膏ボード
  • 不燃積層石膏ボード

それぞれ異なった特徴を持っています。種類それぞれの特徴を理解して、内装のどの部分に使用するかを検討してみてください。

①標準石膏ボード

一般的な建物に多く使用されるのが標準石膏ボードです。安価で手に入りやすいのがポイントです。ホームセンターや通販サイトで簡単に購入できるため、DIYで使用するのにも適している石膏ボードでしょう。

②強化石膏ボード

耐火性能を強化したのが強化石膏ボードです。石膏の芯材に無機繊維材料を混ぜて作ります。建築基準法に定められている耐火構造や準耐火構造、防火構造の材料として使用されます。

③構造用石膏ボード

強化石膏ボードにくぎ側面抵抗を強化したのが構造用石膏ボード。耐震的性能が高いため耐力壁用に適しています。A種とB種が存在し、くぎ側面抵抗を標準石膏ボードの2倍にしたのがB種。3倍にしたのがA種になります。

④シージング石膏ボード

一般的に耐水ボードや防水ボードと呼ばれています。石膏と紙に防水加工が施してあり、湿度や温度による伸縮がないため、水回りに使用できる唯一の石膏ボードです。

⑤化粧石膏ボード

石膏ボードの表面に化粧やデザインを施したのが化粧石膏ボード。化粧加工をした紙やプラスチックシートを用いたものや塗装、型押しなどがあります。色彩やサイズなどさまざまな種類があるため、お店の雰囲気に合う適切なモノを選ぶことが重要なポイントです。

⑥石膏ラスボード

石膏ラスボードは、ボードの表面に孔(あな)を空けて、左官仕上げ材料の付着をよくしています。施工性や耐火性、防火性、遮音性に優れている石膏ボードです。

⑦吸放湿石膏ボード

標準石膏ボードに調湿性機能を備えたのが吸放湿石膏ボード。標準石膏ボードや化粧石膏ボードの機能を残しながら、吸放湿性を3倍に高めたボードです。湿度が高いときには湿気を取り込み、低いときには放出するため、室内の空間を快適にしてくれます。

⑧不燃積層石膏ボード

石膏の表面に不燃性の紙を巻いて作られるのが不燃積層石膏ボード。建築基準法や消防法の内装制限で不燃が求められる天井や壁の下地材として用いられます。塗装加工された不燃化粧ボードは、内装仕上げ材としても使用されます。

まとめ

石膏ボードの記事知識

この記事では、内装工事で使用する石膏ボードの基礎知識からメリット・デメリットまで、詳しく解説してきました。石膏ボードを内装に使用すると、内装に充てる初期費用を抑えることができます。

内装仕上げでなどを使用して、インテリアや雑貨を固定することが多い場合は注意が必要です。上記のポイントを抑えて、石膏ボードを有効活用してみてください。

株式会社TO(ティーオー)は、内装を得意とするデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

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また、石膏ボードの他に建築工事に使用する建築用語に関してこちらで詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

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