【徹底解説】入りやすいお店の特徴まとめ|ウォークインを増やす入り口と外観を解説します。

営業許可証など飲食店の開業で必要な許可 店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

飲食店をオーナーの皆様は「潜在顧客や見込み客、流動客の来店を増やす方法はないだろうか」と考えたことがあるのではないでしょうか。そこで今回は、入りやすいお店の特徴を紹介し、ウォークインの来店を増やす入口と外観を解説します。

目的客と流動客
店舗の外観デザインは、店舗のターゲット設定に非常にかかわってきます。目的客をターゲットとする店舗と、流動客をターゲットとする店舗で外観の作り方や看板の出し方が変わります。今回は、流動客をターゲットとする店舗の外観およびサインなどについてお話ししたいと思います。

「入りやすい」ということの重要性

「入りやすいお店」がなぜ重要なのでしょうか。端的に言うと売上を伸ばすためです。売上は以下の式で表すことができます。

売上=席数×満席率×客単価×回転数

この売上の前提となるのが、お客様に入店していただくことです。リピート率を上げることも重要ですが、売上を伸ばすには潜在顧客(新規顧客)を獲得しなければなりません。

この潜在顧客を逃さないためにも、店舗の入り口と外観が非常に重要なのです。新規顧客が増えると、売上があがることはもちろん、人が人を呼び多くの人にお店を知ってもらうことができます。

通行人の注意を引くテクニック

ウォークインを増やすために、まずは通行人の注意を引く必要があります。通行人の目に止まる外観でなければ、いくら入りやすいお店を作ったとしても、ウォークインは増えません。

そこでおすすめさせていただきたいものが、看板や商品サンプル、お得な情報の提示です。まずはコストが比較的安価な看板商品サンプルなどで情報の提示を工夫して通行人の注意を引きましょう。

看板や商品サンプルを活用する

看板や商品サンプル

代表的な例として、看板や商品サンプルを活用し「私のお店はこんなことやっています」とアピールしましょう。「どんなお店なのか」「何を提供しているのか」など、お見せに入る前からお店の提供する商品を想起させることで、通行人の注意を引くと同時に商品の紹介をすることができます。

店先でお得な情報を提示する

お得な情報

こちらも代表的な手法のひとつで、店先にお得な情報を載せると、集客効果が上がります。特に人の心理をくすぐる限定的な情報を活用してみてはいかがでしょうか。「19時まではドリンク半額」などの料金のお得情報や、「一日限定10食」などがよく使われます。手書きのボードや「のぼり」などで、お得な情報を限定的に提示してみましょう。

通行人の注意を引くアイテムを活用する

通行人の注意を引くアイテム

上記を踏まえて、店先に通行人の注意を引くアイテムを活用しましょう。代表的なアイテムをいくつかご紹介します。これらのアイテムには先程お伝えした、メニューの情報、お得な情報などをわかりやすく提示して、ひと目で興味を持ってもらいましょう。

  • パネルスタンド・・・スタイリッシュな雰囲気を作ることができます。メニューをおいておけるので、看板メニューや詳細なメニューを知らせることができます。
  • ボード・・・看板メニューや営業時間、キャンペーンなどをアピールするのに使います。手書きなので親しみやすい印象を与えることができます。
  • のぼり・・・インパクトがあるため、一番売り込みたいメニューや「営業している」ということをアピールするのに有効です。

こちらの記事では、同じく通行人の注意を引くアイテムの一つである看板について解説しております。こちらも合わせてご参照下さい。

入りやすいお店の特徴とは

入りやすいお店の特徴とは

ウォークインを増やす上で、「通行人の注意を引くことができた」次のステップが、お店の入りやすさです。すばり、多くの人が入りやすいと感じるお店は、清潔感情報の表示安心感の3つの特徴を持っています。

清潔感

清潔感のあるお店は、「このお店で料理を食べてみたい」という意欲をかき立てます。お店に清潔感があると、「このお店、雰囲気が良さそうだな」と連想するためです。また、オープン仕立ての飲食店の前を通ると「このお店に行ってみたいな」と思ったことはありませんか?これはオープン当初の物珍しさに加えて清潔感のある綺麗な入口や外観が、そのお店の雰囲気の良さを連想させるからです。入口や外観を清潔に保つことは、新規のお客さまのお店に入る心理的ハードルを下げることに繋がります。

情報の表示

初めて入るお店の場合、入る前に「なにかしらの情報がわかるお店」と「なんの情報もないお店」では、あなたは、どちらのお店が入りやすいでしょうか。多くの方が「なにかしらの情報がわかるお店」を選ぶと思います。情報があることにより、お店に対して安心感を得ることができるからです。お店の情報は、お客さまに安心感を提供することができる重要なツールです。お客さまが気軽にお店に入れるよう、しっかりと情報を提供しましょう。

安心感

入りやすいお店に必要な要素として、安心感が挙げられます。パッとお店を見たとき、心が落ち着く入口や外観をしていたら、お店に入る際の緊張感がなくなるからです。人は心理的に、初めて入るお店に対して、不安などから入りにくさを感じてしまいます。そのとき、人の視覚を通し、安心感をあたえることで、お店に対する不安を取り除いてあげることができます。

ウォークインを増やす入口・外観のポイント

前述した入りやすいお店の特徴である「清潔感・情報の提示・安心感」の観点から、ウォークインを増やすポイントを入口・外観に分けてご紹介いたします。店舗のリニューアルや新規オープンの際のご参考になれば幸いです。

人が入りやすい入口

ウォークインを増やす入口・外観のポイント

入口の清潔感

入口の清潔感を考えると、ドアの汚れや破損、お店の前のゴミなどがあげられます。入口は、お客さまが店内に入る一歩目となります。毎日綺麗にすることを意識し、掃除に取り組んでください。また、ドアの破損や塗装のハゲがある場合は、小さな部分でもできる限り素早く修繕しましょう。

入口の情報の表示

入口に「どんな雰囲気なのか」「価格帯はどのくらい」などのお店の情報を表示しましょう。お客さまは、お店の雰囲気や価格帯が分からないと、入るのをためらってしまいます。そこでお店の情報開示をすることで、お客様がお店へ入りにくいと感じる心理的ハードルを下げることができます。

入口の安心感

「明るい色」や「木を基調」としたドアは、お客さまに安心感を与えることができます。「明るい色・木」は「暗い色・金属」と比べて、明るいお店と想像させることができるからです。逆に「暗い色・金属」のドアは、重たい雰囲気のお店を連想させてしまいます。入口の外観の素材や色を適切に選ぶことでお客さまに安心感を与えることができ、お店の入りやすさに繋がります。

人が入りやすい店舗の外観

入口のドアの素材や色を適切に選ぶこと

外観の清潔感

まずは、壁やガラスの剥げやキズを補修し、汚れを綺麗に拭き取りましょう。お店の壁が剥げている、ガラスに傷がついていると、お客さまは、お店に対して汚いイメージを抱いてしまう可能性が高いです。綺麗な外観を維持するのは難しいですが、定期的に剥げやキズをチェックし、細かい部分についても補修しましょう。しっかりお手入れすることで、清潔感のある外観を作ることができます。

外観の情報の表示

入店を促すためには、お店の内装や商品、スタッフが働いている様子など、お店の中が見える外観にしましょう。お店の中が見えないと、お客様はどんなお店なのか検討がつきません。お店のイメージができないと、お客さまは「失敗したらどうしよう」という恐怖心から、入店するのをためらってしまいます。お店の中が見える外観にすることで、道を歩いていた人が、ふらっと寄ってくれる可能性が上がります。

外観の安心感

外観の安心感は入口と同様、色合いを意識するといいでしょう心理学に基づく人に安心感を与える色は、オレンジ色や緑色です。しかし、いくら安心を与えるからといって、お店のイメージとかけ離れた色合いの外観にするのは、控えましょう。第一に優先すべきは、お店のイメージです。お店のイメージに沿った色を中心に、安心感を与える色の外観に近づけてみてください。

まとめ

ウォークインの来店を増やす入口と外観

この記事では、入りやすいお店の特徴と、ウォークインの来店を増やす入口と外観について解説してきました。ウォークインの来店を増やすためには、「清潔感」「情報の表示」「安心感」の3つのポイントを意識し、入りやすいお店の入口・外観を作ることが重要です。

今回ご紹介した事例は、ごく基本的な特徴になります。当然ですが、お店のターゲットや価格帯、立地など様々な条件を考慮する必要があり、入りやすいお店を作ることは一筋縄ではいきません、試行錯誤が必要です。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗の設計を中心に活動しているデザイン事務所です。飲食店はもちろんのこと、物販店やその他サービス施設など様々な設計を手がけてきました。

弊社TOではお客様のご要望に合わせて、最適な設計を行います。飲食店の設計や見込み客の獲得のことでお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

安心感を意識して入口や外観を作りましょう。逆に入りにくいお店の特徴をこちらの記事で詳しくまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。