ダクトレール(ライティングレール)とは?照明としての機能と効果、メリットデメリットをオフィスデザインの観点から徹底解説します!

オフィスのデザイン
オフィスのデザイン
「オフィスの照明でダクトレールってどうなのかな?」
「ダクトレールを取り付けるメリット・デメリットを詳しくしりたい」

このように、オフィスのデザインを考える際にダクトレールを取り付けるか悩まれている方は、多いのではないでしょうか。この記事では、ダクトレールの基礎知識からダクトレールを取り付けるメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

ダクトレールはオフィスのデザインをオシャレにするインテリアのひとつです。ダクトレールを取り付けることで、照明のアレンジが可能になります。しかし、ダクトレールを取り付けるデメリットを理解していないと、のちに後悔してしまう可能性が。ダクトレールの取り付けで失敗しないためにも、この記事をチェックしてみてください。

私達の照明に対する想いと設計のポイントはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。実際の事例(店舗やオフィスの照明設計)をもとに、解説していますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。

ダクトレールってなに?

照明器具を取り付けが可能な棒状のレールがダクトレールです。別名ライティングレールとも呼ばれています。

レールの内側全体に電流が通っており、レールのどこにでも照明を取り付けることが可能です。オシャレな飲食店や小売店で見かけることが多いですが、最近ではオフィスでの需要が増えてきています。

ダクトレールのメリット

ダクトレールはオフィスのデザインを豊かにします。照明の選択肢が広がるので、オシャレにできるでしょう。ダクトレールのメリットは以下5つです。

①証明を複数取り付けられる
②照明以外も取り付け可能
③おしゃれな演出ができる
④照明を自由に動かせる
⑤模様替えしやすい

それぞれのメリットを確認しつつ、オフィスに必要かどうかを検討してみてください。

①照明を複数取り付けられる

電気容量の許容範囲内であれば、照明を複数取り付けできます。基本的に「シーリング」や「ローゼット」と呼ばれる電気配線には照明がひとつしか設置できません。しかし、ダクトレールを取り付けることで、照明を3、4個(電気容量の範囲内)と取り付けることができます。

②照明以外も取り付け可能

照明以外にもスピーカーやプロジェクションマッピング、ファンなどを取り付けることができます。会議などで映像を大きく見せたい時、プロジェクトマッピングが上に取り付けてあると便利でしょう。ファンを取り付けると温度調節が容易になります。

③おしゃれな演出ができる

照明器具

ダクトレールにスポットライトやペンダントライトを複数取り付けると、オシャレな空間を照明で表現できます。蛍光灯やシーリングライトで表現できないオシャレな空間をオフィスで作ることが可能です。

④照明を自由に動かせる

ダクトレールへ照明の取り付けや取り外しはかんたんなため、照明を自由に動かすことが可能です。照明によってはレールをスライドさせるだけで動かせます。最適な照明の位置を決める際に便利です。

⑤模様替えしやすい

ダクトレール自体の取り外しと取り付けがかんたんなため、模様替えがすぐにできます。オフィスの雰囲気を頻繁に変える場合はピッタリでしょう。取り外しと取り付けがかんたんな分、掃除も手間がかかりません。

ダクトレールのデメリット

ダクトレールのデメリット

ダクトレールにもデメリットがあります。デメリットを理解していないと、取り付け後に後悔することになるでしょう。ダクトレールのデメリットは以下5つです。

①取り付けには引っ掛けシーリングが必要
②熱くなることがある
③ワット数と重量に限界がある
④色の種類が少ない
⑤器具が汚れやすくなる

5つのデメリットを確認して、自身のオフィスに最適かどうかを検討してみてください。

①取り付けには引っ掛けシーリングが必要

業者を使わずにダクトレールを付けるには、天井に引っ掛けシーリングが必要です。一般的な家の天井についている照明用の器具です。引っ掛けシーリングがない場合は、電気工事が必要になるため、業者に依頼しなければなりません。

②熱くなることがある

照明を多く取り付けるとダクトレールが熱を帯びる可能性があります。熱くなる時間が長いと照明の故障の原因につながってしまう可能性があります。熱を帯びにくいLEDライトの使用などの工夫が必要です。

③ワット数と重量に限界がある

ダクトレールの電気容量とダクトレールが耐えられる重量には限界があります。スイッチが1個の場合は最大1500Wまで可能です。スイッチが2個の場合は3000Wまで可能になります。重量は一般的なダクトレールで3〜6kgまで耐えられます。

④色の種類が少ない

ダクトレール自体の色の種類が限られています。基本的には白と黒の2種類です。天井の色によっては合わない場合があります。

⑤器具が汚れやすくなる

ダクトレールの上やダクトレールに取り付けた照明にほこりが溜まりやすくなります。また、煙が発生する焼き肉や鍋などをすると油汚れが付きます。

ほこりは、コンセントの発火でよくみられる「トラッキング現象」の原因になる可能性が高いです。定期的にほこりを払う掃除が必要になります。

まとめ

ダクトレールの基礎知識

この記事では、ダクトレールの基礎知識からダクトレールを取り付けるメリット・デメリットを詳しく解説してきました。ダクトレールは、照明でオフィスをオシャレにできるインテリアのひとつです。

また、オフィスで活用できるプロジェクターやスピーカーなどを取り付けられるのも魅力的なポイントでしょう。この記事のダクトレールのメリット・デメリットを確認して、導入を検討してみてください。

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