店舗デザインにおいて、内装のマテリアル選びはお店の雰囲気やイメージを左右するといっても過言ではありません。皆さんは「マテリアル」というと何を想像されますか?
壁紙や床材を想像される方が多いのではないのでしょうか。インテリアのマテリアルはそれ以外にも多くあります。今回はそんなマテリアルについてご紹介いたします。
建築業界におけるマテリアルとは
まず「マテリアル」とは「原材料」「素材」「生地」などを意味します。インテリア業界では主に「素材」としての意味で用いられます。マテリアルには壁材、床材、椅子の張地などが存在しています。
壁材にはクロス、タイル、木材などが多く用いられます。弊社TOでは、左官仕上げも良く用いられます。床材にはフローリング、塩ビタイル、タイル、タイルカーペットなどがあります。店舗デザインを決める際は、自分の理想に沿うものをデザイン事務所と一緒に探しましょう。
マテリアルの選び方
普段生活していると、中々壁材や床材など選ぶ機会がないので、どうやって選定を進めていけばいいのかわからず不安な方も多いと思います。基本的にはお客様から伝えられたイメージを元に、私たち(デザイン設計事務所)が壁紙や、タイル、フローリングなどをメーカーに問い合わせてサンプルをご用意いたします。
また「この素材が使いたい」「この壁はこういう仕上げを考えている」などのご要望がある場合ももちろん対応させて頂きます。
マテリアルの打ち合わせ
打ち合わせではカタログやサンプルなどを見て触ってもらい、イメージの確認を一緒に行います。もちろんイメージと違う場合は違う選択肢をご用意いたします。納得のいくものが出来上がるように、話し合いをしていきます。
マテリアルの値段について
使いたい素材案が固まってくると、次に気になるのが「値段」です。壁材や床材などはランクが存在しており、大きな面積を覆うことを考えると最終的な値段に関係していきます。
クロスはランクが存在しており、コストが高いものと安いものだと最終的な値段に大きく影響をしていきます。
しかしそこで全て断念する必要はありません。工夫次第で解決できる場合もあります。コストを考えながらもより良い案を提案させて頂きます。
マテリアル選びの工夫
マテリアルを決定の際に「全部同じものだと単調になってしまうのでは?」「ここにアクセントが欲しいな」など疑問点や要望がたくさんあると思います。今回は弊社TOのマテリアル決定の例についてご紹介いたします。
①アクセントとして使用
カウンターバックに部分にアクセントとして輝きのある壁紙を用いることで、お客様目線から見ると照明に照らされてキラキラと煌めくようになっています。そして大将がお寿司を握っている背後にロゴマークと煌めく壁紙が目線に入るようになっており、思い出を写真に納めることが出来ます。
②左官で「岩」を表現
この店舗では店内の見せ場として「岩」を使用しています。しかしこちらは本物の岩ではなく左官により作られています。岩の施工方法や、加工の難しさなどを考慮して特殊左官により作られましたが、本物の岩そっくりの仕上がりです。
このように難しいと感じる要望でも違ったアプローチからお答え出来るように尽くして参ります。また上記以外にもバックキッチン、スタッフルームなどのお客様の目に入らない部分はシンプルにまとめて、コストを抑えたものを用いるのも一つの方法です。
まとめ
今回はマテリアルについてご紹介いたしました。弊社TOではご紹介した事例以外にも様々なマテリアル選びをしてます。皆様の店舗実現のために尽力いたしますので、新規出店、リノベーション等のご相談ありましたらご気軽にご相談下さい。