オーナー必見!店舗の居抜き部件を契約する前に絶対に知っておきたいこと5選!

手洗いレバー式 店舗独立開業のポイント
店舗独立開業のポイント

居抜き物件は、エアコン、厨房器具、テーブルや椅子、照明器具などが残され、看板などだけ変えればすぐに営業が開始できる物件のことを言います。本記事では店舗の居抜き部件を契約する前に絶対に知っておきたいことを解説して参ります。

居抜き物件はどうやって探すの?

居抜き物件の探し方

通常は、不動産業者に問合せをして物件紹介をしてもらうのが一般的です。また、最近では居抜き物件専門のサイトなどに問合せをし、物件紹介をしてもらうケースも増えています。まずは以下の4つを決めましょう。(これは居抜きだけではなく、スケルトンや新築の場合も同様)

・自分がどのエリアを希望しているか。
・どのようなターゲット設定をしているか。
・業態は何か?
・客単価はどのくらいの設定か?

ここで決めたターゲット設定からエリア選定を不動産業者や専門サイトもしくは、デザイナーなどにアナウンスしてください。そうすることで、希望の物件をそれぞれが探してくれます。

これ以外に、ビールメーカーや酒屋、USENなども居抜き物件などの物件情報を持っていますので、問合せをしてみると良いと思います。

ここで、一つ目の注意点!それぞれ様々な情報を得る方法がありますが、情報提供してくれた業者さんに仕事を依頼したりなど条件が付いてくることがあることを覚えておきましょう。

お気に入りの物件(飲食店)が出てきて、いざ内覧の時の注意点5選

居抜き物件の内見

➀お店の外観(外からの視認性)を確認すること!!

外観のデザインがどうなっているのかは大切ですが、その物件が通る人や車からどう見られているかも大切です。お店の内覧をされた後に、当日でも別の日でも構いませんので、お店を背にして道路側を10分~30分程度見ていてください。

よく見られている物件は、たくさんの人と目があいます。逆にそうでない物件は、あまり目があいません。目が合うことが多い物件は、普段から不特定多数の方に見られているということなので、物件そのものが目に付くというメリットがあります。

②店内厨房内をよく確認すること!!

居抜き物件内覧時のチェックポイント

居抜きの場合、厨房器具はそのまま残置物とされることが多いです。このとき、厨房器具の使用年数などを不動産業者の方や、運営店舗の方に聞いておくことをお勧めします。経過年数によって故障する目安がわかります。

グリーストラップ

キッチン内にグリーストラップ(排水の油をこす設備)があるかどうかの確認をしてください。また、そこがきれいに清掃をされているかを見てみてください。ここがきれいなお店は、きちんと清掃が行き届いたお店です。大体つぶれていくお店は、ここがものすごく汚いのが特徴です。

フード(排気設備)のグリスフィルター

火口の上部のフードと呼ばれる排気設備に、油を吸着するグリスフィルターというものがついているかどうか確認してください。

壁などに穴がないか

壁などに穴が開いていないか確認してください。ネズミなどのルートになっている可能性があります。

③店内客席をよく確認すること!!

テーブルや椅子が残されていたら、べたつきがないか触ってみてください。大抵つぶれる店はベタベタしています。このべたつきは、クリーニングしてもなかなか落ちないので、再利用するときは、仕上を変更するなどの対応が必要な時があります。

防災設備(感知器、誘導灯、スプリンクラーなど)

防災設備(感知器、誘導灯など)がきちんと設置されているか確認してみてください。これによって、前店舗のオーナーが消防検査をきちんと受けていたかどうかわかりますので、実際この店舗で計画を進める際に消防署との協議に有利です。

空調設備などの使用年数

空調設備などの使用年数を確認しておいてください。目安として20年近い機種は、いつ壊れてもおかしくない状態にあります。

照明器具

照明器具は、LEDであるかどうか確認してください。

④トイレの中をよく見ること!!!

・便器が再利用可能かどうかをチェックしましょう。
・手洗いが再利用可能かどうかをチェックしましょう。
・床は、水洗い可能な床(湿式)か水洗い不可な床(ドライ)かをチェックしてください。

もし排水口(目皿)が床に設置されていれば、それは湿式床です。臭いの気になる方やトイレを水洗いせず拭き掃除のみで大丈夫という方は、この目皿はなくしたほうがいいと思いますので、それに対応する工事が発生します。

飲食店ではトイレは特に重要です。何故重要かはこちらの記事で詳しく解説しております。ぜひコチラもご参照ください。

➄最後に、店内全体をみて自分が運営しているイメージが湧くかどうか確認

最後に、店内全体をみて自分が運営しているイメージが湧くかの確認を絶対にしてください。店舗物件を選ぶ実際の手順はこちらの記事で詳しく解説しております。ぜひこちらもご参照下さい。

まとめ

居抜き物件内覧時の確認事項

居抜きといっても、部分的にレイアウトを変えたり、照明を変えたりと業態やイメージに合わせて改装をすることもできます。あるものをそのまま使うからお得ということではなく、そこに店を構えたとき、長く続けることが大切です。そして、店の空気感を入れ替えないとまた、つぶれてしまいます。

居抜き物件の場合、大切なのは何が必要か優先順位をつけて見極めることです。それが、内覧の時最も重要なのです。

株式会社TO(ティーオー)は、飲食店設計を得意とするデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

居酒屋をはじめとし、さまざまな業態の飲食店設計を承ってまいりました。お困りの方は物件内覧にも同行いたしますので、我々デザイナーにご連絡下さい。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

また、居抜き物件の内覧の際に確認しておきたい厨房設計に関してはコチラの記事詳しく解説しております。こちらもあわせてご参照下さい。