フォトスポットがある店舗デザインの作り方|写真映え(インスタ映え・SNS映え)する空間作りのコツを解説します

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

こんにちは、TOスタッフの松末です。“インスタ映え”“SNS映え”という言葉はもう一般的に使われている言葉になりました。近年では、インスタ映えやSNS映えに加えて、“チルい”“エモい”という言葉も耳にします。

SNSの発信は、Instagramの写真投稿よりも、動画を用いたリール投稿、TikTok、YouTubeのショート動画を気軽に始める方が多くなってきました。店舗運営側にとっても、SNSは集客に繋がる大きな要素であり、絶対といっても過言ではなくなってきています。

そこで今回は、SNS映えと店舗デザインの関係性、店舗デザインにおけるフォトスポットについて解説していきます。こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

SNS普及と進化

SNSは2010年代から飛躍的に復旧し、近年の日本では6,600万人以上のユーザー数が存在するといわれています。また、SNS上の媒体も変化し写真の投稿から短い動画を用いた、店舗の雰囲気やサービスの様子などわかりやすい投稿が増えています。

スマートフォンのカメラ機能の向上や手軽に編集が出来ることから、Vlogや店舗紹介の投稿は人気の媒体であり、大きな情報収集の一つとなっています。行きたいお店があった時はまずSNSを見て行先を決める人も多いようです。

近年のSNS映えと店舗デザインの結びつき

写真映えするルーフトップバー

冒頭でも記載しましたが、近年のSNS映えには、写真映えに加えて英語スラングの「chill out」から「リラックスする、ゆったりする」という意味で“チルい”という言葉や、「emotional」から懐かしい、レトロな場所に行ったときに使う“エモい”というような若者言葉が生まれ、リラックスできる空間やどこか懐かしく感じる空間や非日常を感じる空間などを求めたフォトスポットが増えてきています。

店舗デザインに置いても、日常において感じることの出来ない空間や新しい中にどこかレトロを感じる空間デザインが注目され、以前のように1箇所だけをフォトスポットにするより店舗全体と調和がとれているフォトスポットの方が人気になる傾向にあります。

SNS映え(フォトスポット)を店舗デザインに落とし込むメリット

SNSする店舗デザイン

近年のお店選びの判断材料としてその店舗についてのSNSを確認し、選ぶ方が増えてきています。しかし、実際に店舗側が店舗の管理もしながらSNSの充実を両立するのは難しいです。理想的でいうと、自然とお客様が店舗の雰囲気をSNSにアップ、レビューを獲得するという流れが好ましいでしょう。

現代の店舗経営ではSNSは必要不可欠です。そしてそのSNS映えを促すためには意識的にかつ、店舗の雰囲気になじむランドマークを店舗デザインに落とし込むことが大切です。

SNS映えを促す仕掛け

写真映えやインスタ映えをお客様に自然に促す仕掛けをいくつかご紹介いたします。すぐに取り入れやすい仕掛けから店舗デザインに落とし込める仕掛けなど様々なので、ぜひご参考にしてください。

固有のハッシュタグを活用する

InstagramなどのSNSには記号の#(シャープ)を用いたハッシュタグという機能があり、この機能を用いると簡単に知りたい情報を検索することが出来ます。ハッシュタグを店舗の名前を使ったオリジナルのハッシュタグを作ることで、自然とお客様がハッシュタグを用いたSNSの発信をしてくれるようになります。

一部の壁面のデザインを変える

おしゃれなフォトスポットのデザイン

写真映えを狙うには、壁面のデザインを変えることが効果的です。一部の壁面の色を変えたり、印象的なイラストを乗せるだけでも写真映えに繋がります。壁面は他のお客様が写真の画角に映り込みずらく、撮影する方がゆっくりと撮影を楽しめることが出来るのでよりこだわった写真を撮影することが出来ます。近年のフォトスポットには、鏡や造花を使ったフォトスポットも人気です。

照明にこだわる

照明にこだわった店舗デザイン

フォトスポットのデザインに照明デザインは必要不可欠です。写真を撮ってもらいたいスポットには逆光にならないように、照明を計画することがおすすめです。また、フォトスポットへ誘導するように照明を計画する事も効果的です。文字やピクトグラムで直接的に視覚で誘導するより、間接照明やスポットライトなどを用いて自然と視覚へ誘導することでお客様にストレス無くフォトスポットへ案内することが出来ます。

非日常を感じる店舗デザイン

動画映えするデザイン

SNS投稿を誘発するにはいかにお客様自身が写真を撮りたいと思わせる空間を作るかが課題です。誘発するためにはいくつかありますが、その中でも「非日常感」について焦点を当ててお話しいたします。

非日常感を印象付けるためには、カラフルな空間にした韓国ライクなデザインや近未来感のあるデザインなど様々ありますが、近年の日本ではあまり目立つ色を使わず、キャンドルの光を用いた暖かい空間や古民家や昭和の雰囲気を感じるインテリアを用いたどこか懐かしいデザインが若い年齢層の方の中で流行っています。このような空間が冒頭でもお話しした“チルい”“エモい”という言葉に置き換えられ、InstagramなどのSNSでも多くの方に検索されています。

写真映えだけじゃなくて、“動画映え”にもこだわる

昔のSNS映えはひとつのスポットにSNS映え用の空間をデザインしていましたが、近年ではスマートフォンのカメラ機能の向上や、編集アプリの充実に伴いInstagramではリール動画、TiktokやYouTubeには縦型のショート動画の普及もあり、店内全体の雰囲気を取り上げるSNS映えが注目されています。

写真で見るより、動画の方が店内の雰囲気やメニュー、サービスなどを人目で見ることができるのでSNSでも写真より動画の方が人気が出やすく、検索されやすいです。近年のSNS映えを狙うためにフォトスポットだけではなく、店舗全体の照明を統一性のある色温度にしたり、使っている素材を統一性のあるものにしたりなど店舗の空間を演出することが大切と言えます。

“映え”に捕らわれすぎは注意

SNS映えする外観デザイン

ここまでSNSに対して注目していましたが、大前提として店舗のコンセプトや個性をしっかりと出すことが一番大切です。一過性の流行に捕らわれすぎると、店舗のサービスとかけ離れた空間が出来てしまいます。なのでしっかりと店舗のコンセプトを決め、サービス内容を含めた統一性のある店舗デザインに、一味アクセントを加えた空間づくりをしましょう。

ランドマークは作りすぎないこと

SNSに投稿して欲しい箇所を多く作りすぎてしまうと、注目する部分が分散してしまい、魅せたい部分がぼやけてしまいます。第一はやはり提供するサービスや料理、その次に目を引くランドマークが少しあるとお客様も迷わず撮影がしやすくなります。目線の誘導には、色や照明を使った誘導方法がオススメです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、写真映え(インスタ映え・SNS映え)する空間作りのコツに特化してお話しさせて頂きました。店舗においてSNSは必要不可欠です。私たち店舗デザイナーは全体的なコンセプトやSNSの誘導方法などもお手伝いができるように日々知識を身に着けております。SNS映え以外にもご不安やご不明な点がありましたらお気軽にお問合せ下さい。精一杯お店作りのお手伝いをさせて頂けたらと思います。