名古屋エリアの店舗デザイン事例をご紹介します。業態毎の費用感とこれまでの経験をもとに考えた成功する店舗デザインとは?

愛知県の店舗デザイン関連トピック
愛知県の店舗デザイン関連トピック

こんにちは。今回は名古屋市内にあるデザインでおすすめの店舗をご紹介していきます。名古屋に行かれる際のお店選びにも使って頂けたらと思います。また、おしゃれな店舗を出したいと思われている方へ、実際の予算感やデザインイメージを知って頂けたらと思います。

私達にデザインをお任せいただいた方々の声をこちらでご紹介しております。私たちは、お客様の最も身近なパートナーとして、企画段階からオープンまで全力でサポートいたします。私たちのデザインへの姿勢やお客様との関係性をご確認ください。

名古屋エリアのおすすめデザイン店舗

ミシュラン掲載「すし昇」様

ミシュラン掲載寿司

場所:名古屋市中区丸の内 – 丸の内駅より徒歩4分

コンペにてデザインを行った物件です。一流の大将の腕をお客様にしっかりとご覧いただける、高級感で品のある一流の店舗デザインです。

もっとも印象的なのは大梁が光に照らされているところだと思います。大梁を天井で隠す場合には天井高が低くなってしまいます。そのため、あえて大梁に光を当てて天井のメインデザインに取り入れることで、他の店舗とは違う面白味を出しています。また、2本ある内の1本はダミーで梁を作っていて、デザインに統一感を持たせています。

つけ台は低く、まな板との高さ感、利用しやすい奥行など、細部の寸法までこだわったカウンタ―としています。焼き場は、おくどの囲いを作り雰囲気を出しています。フードは天井デザインでと一体化させて目立たなくすることで、廻りの雰囲気を壊すことがないよう設計しています。

高級焼き鳥店「焼き鳥 大銀杏 柳橋店」様

名古屋焼き鳥大銀杏柳橋店

場所:名古屋市中村区名駅南 – 名古屋駅より徒歩9分

周囲のお店と差別化をはかるためにトーンを落とした落ち着きのある店舗です。壁面・床・テーブルの木目、ディスプレイ、全ての要素にグレーの入った色味を使用することで、統一感をだし、落ち着いた店舗空間を作っています。

最も印象的な鉄の吊オブジェはオリジナルの製品を職人さんに作ってもらっています。この逆三角形を几帳とて、ところどころにデザインを取り入れていますので、ぜひ実際に言って見てみて下さい。インパクトを持たせることでSNSでもお客様の目にとまり、行ってみようかなと思ってもらえるようにしています。

デーブル席の上に棚を設けているのですが、そこにライトを仕込むことでテーブルが明るくみえるようにしているのも特徴です。

レンタル茶室・物販店「アトリエ鳳泉」様

名古屋アトリエ鳳泉

場所:名古屋市千種区 – 覚王山

業態としては特殊なレンタル茶室と物販のお店です。昔ながらの茶室にとらわれず、Rの茶室としています。茶道の作法が損なわれないように配慮しています。茶室を作ってくれる職人さんともコラボして設計しました。

組子の建具は、全体の形状を着物の柄、一つ一つの組子柄は竜胆と積石亀甲の2種で濃淡をつけています。刺繍スペースの組子は、竜胆の柄の組み合わせを変えて作っています。商品棚の壁面には漆風の特殊塗装を施してインパクトを持たせ、茶室のRの棚には和紙をあしらっています。現代風と和の要素を組み合わせたデザインとしています。

3業態を1つのスペースに「マグロdish」・「米と、干物と」様

名古屋米と干物と

場所:名古屋市中区金山 金山駅より徒歩3分

最も特徴的なのは、「マグロdish」「米と、干物と」というお店の2業態+テイクアウトや他店舗用のメニューも調理する「セントラルキッチン」の要素を取り入れるという動線重視の設計となっている点です。

デザインとしては若者も入りやすいような色味やサイン、チューブライトをつかって、親しみやすい空間としています。「米と、干物と」様ではカウンターテーブルとして、目の前で干物を焼けるライブキッチンとし、曲線を取り入れて話題性のある特徴的な店舗としています。

高級クラブ「ROMANEE」(現:クラブ叶)様

クラブ叶名古屋

場所:名古屋市中区錦3丁目

2018年に設計した店内に加え、2023年に新たに雰囲気をガラッと変えたVIPルームも改装しました。店内は格子とロマネのロゴマークを店内に散りばめつつ、間接照明の扱いなど、品のあるデザインとしています。

VIPルームは、石目とアカシアの木目を几帳としたデザインにしています。家具の表面に使用した石目は本物の石をスライスしたパネルのようなものを貼っています。

また、実は部屋の角を取ってRにしています。それによって力強い石に対して柔らかな雰囲気をつくっています。トイレは石目タイルと白を基調としたデザインで、ミラーにも間接照明を取り入れています。

店舗設計の経験からえた成功するデザインのポイントとは?

特異性を持つ

店舗デザインのポイント

特異性とは、他の店舗にはない面白さ、かっこよさがあるかという事です。

初めて来た人にいいお店だなと思ってもらえること、誰かを連れてもう一度来たいなと思っていただけること、これは店舗の経営や運営のみに限らず、お店の雰囲気を良くさせる内装にも関わって来る事だと思います。

そのポイントとして「何がそのお店の見せ場なのかを考える」が重要です。

「すし昇」様であれば大将の技を見せられる空間であること、「米と、干物と」様では自分で干物を焼ける楽しみなど、それぞれのお店の大事にしたい部分をお客様と作り上げていくことが大切だと思います。

お客様の居心地、使い心地の良さを考える

名古屋の居心地のいいお店

シンプル過ぎてなんだか入りにくい、この店は目が合うから使いづらいなど、実は無意識のうちに居心地の悪さを感じてリピーターを減らしてしまっていることがあります。

そうならないために設計の段階から注意しましょう。また既存の店舗でも手を加えれば解消できる事もあります。設計が関わることでしたらぜひご連絡ください。

ターゲットに合わせたデザイン

ターゲットに合わせたデザイン

高級志向のお客様が来てほしいお店なのか、店舗が明るくなるような若い世代のお客様が来てほしいお店なのか、老若男女に好かれる店舗にしたいのか、どんな店舗にしたいかが販促の鍵になります。またそれだけではなく、オーナー様の色をお店に反映することで、そのお店の特徴となりオリジナルのお店になっていきます。

店舗開業に向け、業種後ごとに必要な費用感とは?

かっこいい店舗をつくりたい、面白い店舗を作りたい、と思っていても、どうしても予算ありきですよね。特に近年では、物価も上がり、数年前と比較しても、大分施工費が上がってきてしまっています。実際にどの程度の費用がかかるのかご紹介していきます。

施工費

名古屋の施工費用

スケルトン・設備込みの場合、下記のような予算となります。

・高級→100万円以上/坪

・一般→70~80万円/坪(クオリティを保ちつつ、素材を工夫して施工する場合を意味します。)

・安価→飲食業:60万円/坪、物販:40-60万円/坪、美容院:40-50万円/坪

また、これはスケルトンか居抜きかによって金額が変わります。

居抜きの場合、既存の店舗の状況によって金額がかさむ場合もありますが、厨房機器や椅子・テーブルなどを使うことが出来る場合もあります。ただ、業種やデザインのコンセプトによっては使えないこともあるのでスケルトンがオススメです。

設計費

名古屋の設計費用

一般的に施工費と別途で、施工費の約1割がデザイン設計費となることが多いです。

弊社も同様の設計費用を頂いております。この中には、デザイン設計費、施工管理費を含んでいます。施工の時も管理を行うことで、実際に出来上がるもののクオリティを下げない、またお客様の手間を少しでも減らす配慮ができるようにと心掛けています。

オリジナル製品の制作

名古屋のオリジナル店舗インテリア制作

弊社では、伝統工芸の技術を次世代に伝えていくために、伝統工芸職人の腕と弊社のデザインを組わせて、オリジナルの商品を作り上げていきます。

もちろん、ご予算に合わせてご提案させて頂きますが、弊社は、他の店舗設計事務所に比べ既製品が少なく、家具や建具、照明のシェード等オリジナルで作らせて頂いています。

その中でも、こだわりや、品質の良さに共感していただけるお客様には、伝統技術やSDGsとなる素材を使って店舗の中にオリジナルのものを制作しています。

まとめ

名古屋市内のおすすめの店舗デザイン

いかがだったでしょうか。

今回は、名古屋市内のおすすめ店舗デザインをみて頂きました。今回ご紹介した店舗以外にも名古屋市内にはたくさんのTOデザインの店舗が点在しています。見栄えだけでは、分からない部分もあるかと思いますので、ぜひ実際に訪れてみて使い勝手や雰囲気を体感してみてください。

また店舗を作りたい方は、まずは予算をご確認いただき、金額にあわせた物件選択とデザインイメージを把握いただけたらと思います。必要なところに費用を掛けながら、相談しながら設計していきます。まずはお気軽にお問合せください。