プライベートサロンのデザインのコツとは?10坪以下の小規模物件で開業するコツ

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

こんにちは、TOスタッフの松末です。プライベートサロンをオープンしたい時に、どうしても気になる事はどの程度の広さが必要か気になりますよね。物件探しでも、先に必要なスペースを知っておけば安心して物件を探すことが出来ると思います。

今回は、プライベートサロンのデザインのコツ、狭いスペースでも開業出来るのかを解説いたします。こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

実績紹介・施工事例・店舗デザイン事例|名古屋の建築デザイン設計事務所|株式会社TO
愛知県名古屋市とニューヨークに拠点を構える店舗デザイン(店舗プロデュース)・建築デザイン設計・オーガナイズを得意とする事務所です。店舗・飲食...

サロン開業の絶対守らないといけないこと

サロン開業の申請

サロンを開業するにあたって、保健所検査は必要不可欠です。保健所検査が通らないと、開業できずせっかく工事をしたのにまた改装をしなければならなくなります。わかりやすく、サロンの業態別に守らないといけないことをまとめました。

・美容室

美容室では主に3つのポイントを守らなければなりません。

1.待合スペース

美容室では待合スペースとカットスペースがはっきりと間仕切りや固定された棚などで分枯れていないと、保健所の許可が降りません。移動できるテーブルや観葉植物などで仕切っても保健所は通らないので注意しましょう。

2.照明

カット席周りの明るさは100ルクス以上と規定されており、保健所にも照明設計を事前に提出しなければいけません。この決まりを知らないと、落ち着いた空間を目指して暗い照明器具を使ってしまい、計画し直さなければいけなくなってしまうので事前に保健所へ確認することが大切です。

3.消毒用シンク

ハサミやくし、その他施術に使う道具は必ず消毒しなければいけなく、その消毒作業を行うシンクは必ず1台以上設置しなければいけません。この消毒作業は必ず、流水設備があるシンクとして決められており、シャンプーボウルや洗面器、トイレの洗面ボウルなどで代用は出来ません。必ず、シンクを設置するように計画をしましょう。

アイサロン

まつ毛エクステやまつ毛パーマなどのアイサロンの保健所の決まりは美容室とほとんど変わりません。1点だけ特に重要視される点は、作業スペースの面積です。アイサロンには作業スペースに必要なスペースが9.9㎡以上と決められています。これは1席設置した場合の広さであり、2席目以降は追加で3.3㎡の広さを確保しなければなりません。

その他サロン

エステサロンやネイルサロンなどは、美容室やアイサロンのような決まった決まりはなく、特に保健所へ申請しなくても良いと言われています。

ですが、常に規定や法律は更新されていたり、各地域の保健所での独自ルールがある場合があるため、どんなサロンを開業するにしても必ず、計画段階で窓口へ相談することをおすすめします。

保健所には計画時に必ず相談

保健所の重要性

同じ保健所といっても、各地域の保健所によって規定や、申請が違います。独自のルールもある地域は少なくありません。ネットで調べた内容で安心していると、検査当日に通らなかったということがお店作りでは多々あります。

必ず、計画段階で保健所窓口に相談し、細かく説明することでロスを防ぐことが出来ます。TOでは設計者として保健所への相談や申請を責任もってしているため、安心してお任せください。

狭いスペースのデザインのコツ

狭いスペースへのデザインのコツ

マンションや居住スペースの一室などで開業されるプライベートサロンは店舗型のサロンと比べてどうしても圧迫感を感じやすく、生活感が出てしまいます。前回の記事でも説明しましたが、サロンは非日常感を味わえる特別な場所として利用される空間です。

なので、プライベートサロンにおいてデザインの大きなポイントは“生活感のない非日常空間”をいかに演出するか、がカギになります。生活感を感じさせないデザインのポイントをいくつかご紹介いたします。

①統一感のあるカラー

統一感のあるカラー

人が生活感を感じてしまうポイントとして、空間の中に収納や家具に使われている色がバラバラで、きちんと収納して、綺麗な空間でも色がたくさんあるとどうしても雑多で生活感のある空間に見えてしまいます。

物がたくさんあると温かみのある空間にはなりますが、サロンは清潔感のある空間が好まれる傾向があるので出来るだけすっきりとした統一感のあるカラーを使うこと、収納は既製品家具ではなくデザイン段階で造作収納を作る方がオススメです。

②照明にこだわる

照明器具の重要性

店舗デザインにおいて照明計画は特に重要です。明るさはもちろん、照明器具をこだわるだけで空間の印象はガラッと変わります。例えば、住宅で良く使われているシーリングライトは目立ってしまい、一気に生活感を感じてしまいます。

シーリングライトをダウンライトや、スポットライトに変え、空間に明るさのメリハリを加えることでお店感が加わり、そこにやさしい光の間接照明やブラケットライトなどを加えるとゆったりとした特別な空間を演出することが出来ます。

また、空間の印象だけでなく、機能面でも照明器具を変えることは特におすすめする点でもあります。例えば、美容院を経営するプライベートサロンでシーリングライトを使用すると、明るさが十分に確保されない点と、レイアウトを簡単に変更できないというデメリットがあります。

シーリングライトからスポットライトに変更することで、簡単に照明の位置を変えられるので、カット台の位置を調整しレイアウトを好きに変更することが出来ます。

エステやアイサロンではお客様が天井に顔を向ける場面が多いので、特に天井のデザイン、印象は目についてしまいます。天井に設置する照明は軽視されがちですが、サロンという業態は特に照明計画はしっかりすると良いでしょう。

③お店らしさをポイントで使う

お店らしさを演出

個人サロン、プライベートサロンと店舗型のサロンの大きな違いの一つに、“そのお店(オーナー様)らしさ”を表現できるという部分があります。すっきりとした空間にすることも大切ですが、小さな部分にオーナー様のこだわりや、好きなものを表現できるデザインを落とし込むことで、優しさや個性が生まれる空間になります。

個性を出しすぎると生活感も出てきてしまうので、デザイナーと相談しながらアクセントとして空間に落とし込むと良いでしょう。

小規模物件で開業するコツ

いろいろお話ししましたが、この記事でお話ししたマンションや住宅で開業するコツのポイントを再度わかりやすくお話しいたします。

  1. 物件を決める前に、デザイナーへ確認する
  2. 業態が決まったらまずは保健所へ相談
  3. お店のコンセプトを固める
  4. お店のデザインの絶対条件は“清潔感”と“非日常感”

1. 物件を決める前に、デザイナーへ確認する

いざ物件を決めたけど、やりたい事業に必要な広さ、機能(電気容量や給湯器の有無)がなく開業出来ないということもあります。まずは、物件を決める前に設計士やデザイナーへご相談して頂けるとそのリスクがなくなるので、ぜひ物件を決める前にご相談下さい。TOでは物件の内見や、物件探しのアドバイスなど細かい部分までサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談下さい。

2.業態が決まったらまずは保健所へ相談

業態が決まったら、早めにその物件がある地域の保健所へ相談して下さい。平面レイアウトが確定していなくても保健所へ相談は出来るので、仮の図面を持って窓口に、どんな業態を開業したいか、OPEN時期などを伝えた上で、注意点や取り決め・提出する書類の内容などを聞くといいでしょう。TOではデザイナー自身で設計が出来る申請や相談を直接保健所へ行っておりますので、安心してお任せください。

3.お店のコンセプトを決める

コンセプトの様にしっかりしたものじゃなくても、どんなお店にしたいのか、どんな人がターゲットなのかなど決めておくと、デザイナーもより理想のお店に近づいたデザインをすることが出来ます。ぜひ、お店を作りたいと思った際に、細かいところまで考えてみてください。

4.お店のデザインの絶対条件は“清潔感”と“非日常感”

デザインする際に清潔感を大切にしたすっきりとした空間にすることを常に頭に入れておくと、非日常感のある空間が出来上がります。また、すっきりとした空間にするコツとして最小限何が必要かを考えるとデザインが方目安いです。レジの端末はどうするのか?道具の収納はどうするのか?など決めた上で、その中でも譲れない部分をしっかりデザイナーへ伝えると非日常感も感じられつつ、自分らしいサロンを作る事が出来ます。

まとめ

サロンデザインのまとめ

いかがだったでしょうか。狭い空間でサロンは開業できるのか?と不安に感じる部分も多いと思います。TOでは物件探しから、物件探しのアドバイスやお手伝いも出来ますので、トータルのお店作りのお手伝いをご相談頂けたら幸いです。

私たち店舗デザイナーは空間のデザインを通して全体のお店作りをサポートできるように日々知識を蓄えております。サロン開業についてのご不安やご不明な点がありましたらお気軽にお問合せ下さい。精一杯お店作りのお手伝いをさせて頂けたらと思います。