古民家改築店舗の設計ポイント|民家であることを生かした空間デザインについて

日本酒販売店設計 店舗リニューアルのポイント
店舗リニューアルのポイント

古民家は新築や中古テナントよりも出費が安く抑えられると、店舗経営をする方にも人気の物件ですこれから改築店舗を考えている方は、古民家の良さを生かした店舗デザインを設計してみてください。

とはいえ、古民家を扱ったことがない方も多いはず。そこでこの記事では、古民家の概要や良さを紹介します。どのような点に意識して店舗デザインを考えたらいいか、ポイントも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

なお、こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて株式会社TOでデザインしております。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

古民家とは

古民家風の店舗

古民家の定義ははっきり決まっていませんが、使われなくなった古い家のことを指します。独特の趣がある古民家は、現在の建物には見られない落ち着いた雰囲気が特徴です。レトロな装いは、訪れるお客様に癒やしの空間を与えます。古民家というと古い木材を使用した建物というイメージですが、それだけではありません。古民家の良さは、自然素材も多く取り入れていることです。

古民家で意識すべき店舗デザイン4選

名古屋の古民家

それでは具体的に、どんな点に意識して店舗デザインを決めたらいいのか紹介します。古い素材を使うことはもちろんですが、素材を生かすデザインを心がけるとモダンで雰囲気のある店舗に仕上がります。

コンセプトを明確にする

古民家のデザイン

店舗経営する上でもっとも大切なのが、ターゲットとお店のコンセプトを明確にすることです。どんな年齢層に来店してもらいたいのか、また提供するサービスは何をテーマにするのかなど、古民家を改築する前にじっくり練ってみてください。

経年美化の様子を楽しむ

栄の古民家

古民家の良さは、独特の風合いが出せることです。店舗デザインでは、この良さを最大限に生かすことをオススメします。もともと古くなっている材料をそのまま使用し、あえて歴史を伝えてみるのも一つの方法です。

経年素材は、わざわざ塗装してきれいに見せる必要もありません。長い間にできた傷や風合いは、古民家でし出せない技です。古民家らしさをうつくしく見せるデザインをデザイナーと相談してみるといいでしょう。

繊細な造作を再利用する

古い日本家屋では、繊細なデザインが多く使われています。現在の住宅だとスッキリ設計するのが主流なので、今はほとんど使われていない装飾を再利用してみると新鮮です。

和風デザインにこだわり過ぎない

洋風デザインの小物

古民家を再利用すると、どうしても和風にいきがちです。和風テイストに仕上げるのも素敵ですが、あえて洋式と合わせて崩してみるのもおすすめです。和洋折衷の店舗デザインは、モダンな雰囲気に仕上がります。店舗デザインは和風にしたいという方は「小物は洋風」というように、区別してみるのもいいでしょう。洋風とミックスさせるだけで他店舗と差別化が図れるので、ぜひ試してみてください。

法規制をクリアしているか確認する

法規制をクリアしているか確認する

古民家を店舗デザインに取り入れるために、絶対に忘れてはいけないことは、古民家が法規制の基準を満たしているかどうかです。多くの場合、古民家をそのまま使うと、建築に関わる法規制の基準を満たしません。

現行の建築基準法消防法は現代に見合ったものに法改正がされているため、移築して使う場合は注意が必要です。合わせて注意したいのが断熱性や気密性です。これらは現在の建築に比べ劣っているため、店舗に改装するときは、ある程度の予算をかけてリノベーションが必要です。

まとめ

窓周り格子

人々が古民家を愛するのは、レトロな雰囲気だけではなく、癒やしと居心地を味わいたいからだと思っています。どこか空気が穏やかで、ゆったり過ごせる空間はかつて住居スペースであった古民家ならではないでしょうか。古民家にしか出せない風合いをうまく取り入れて、お客様に愛される店舗デザインを目指してください。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗の設計を中心に活動しているデザイン事務所です。飲食店はもちろんのこと、物販店やその他サービス施設など様々な設計を手がけてきました。弊社TOではお客様のご要望に合わせて、最適な設計を行います。飲食店の設計や看板デザインのことでお困りの際は、お気軽にご相談くださいませ。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。