飲食店の「間借り営業」とは?メリット・デメリットを店舗デザイン会社が徹底解説します!

飲食店の店舗デザイン
飲食店の店舗デザイン
「飲食店で間借り営業で開業するのはどうなんだろう?」
「間借り営業のメリット・デメリットを詳しく知りたい」

このように、飲食店の開業で「間借り営業」に興味を持たれているオーナーの方は多いのではないでしょうか。この記事では、間借り営業の基礎知識と間借り営業のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

飲食店も効率化が進む時代。カフェやバーなど、一日中開ける必要のない飲食店が増えてきている今日このごろ。「間借り営業」というワードを耳にすることも多くなってきました。間借り営業で失敗しないためにも、この記事で要点を抑えておきましょう。

なお、当然ですが、間借りする側は、自分のお店を持つことはできません。飲食店を経営される方は誰もが自分のお店を持つことを目指されると思います。間借り営業はそんな夢への第一歩と捉えていただけますと幸いです。最初は間借り営業で始めて、ゆくゆくは開業するような、ステップアップを意識して営業に望むことが重要です。

私たちTO(ティーオー)は、施主様一人一人の夢や目標に対して真摯に向き合い、予算に合わせた無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。

店舗の間借り営業とは?

店舗の間借り営業とは

間借り営業とは、既存店舗の営業時間外や定休日に、そのお店のスペースを借りて別のお店を出店することです。

近年のコロナウイルスの影響もあり、短時間営業が浸透してきた現在、注目されている店舗の出店方法です。営業をしていない時間のスペースを貸し出せる貸主側と短時間営業を希望の出店者がwin-winの関係を築けるのも間借り営業のポイントでしょう。

店舗の間借り営業の例

店舗の間借り営業の例

店舗の間借り営業でよくある例は以下です。

・昼間→喫茶店 夜→バー
・昼間→ラーメン屋 夜→居酒屋
・昼間→接骨院 夜→リラクゼーションサロン

上記3つはよくある例の一部にすぎません。使用する厨房設備や店舗の広さがマッチするならば、間借り営業が可能です。

店舗の間借り営業のメリット

店舗の間借り営業のメリット

店舗の間借り営業のメリットは以下5つが挙げられます。

  • 初期投資を抑えて開業できる
  • 開業までに時間がかからない
  • 固定費を按分できる
  • 集客が容易になる
  • 期間限定のオープンができる

上記6つのメリットを詳しくみていきましょう。

初期費用を抑えて開業できる

飲食店の開業でネックになるのが初期費用。物件の契約費から内装工事費、厨房の設備費など高額な費用がかかります。しかし、間借り営業では、飲食店の開業でネックになる、物件契約費や内装工事費、厨房の設備費が新規出店よりもかかりません。浮いた初期費用分を販売促進費などに充てられるので、オープン直後の資金ショートを避けることができるでしょう。

開業までに時間がかからない

飲食店を開業するためには、物件選定から内装工事などの段階を踏まなければならないので、月単位の時間が必要になります。しかし、間借り営業だと物件決めや内装工事の必要がないため、開業にかかるまでの時間は極めて短くできます。

固定費を按分できる

間借り営業は、家賃や光熱費などの固定費を貸主と按分できます。店舗を持ってしまうと家賃や光熱費を全て1人で支払わなければなりません。売上が上がらない時期などは、固定費の支払いが痛手になります。固定費の支払いを安く済ませられるのも間借り営業の嬉しいポイントです。

認知と集客が期待できる

店舗の開業当初は誰もが集客に尽力します。間借り営業の場合、既存店舗のお客さまにアピールできます。これはゼロからの開業に比べて大きな武器になりえます。既存店舗の常連さんが新規店舗の常連客になることもあるでしょう。また、既存店舗の貸主と協力して集客をすることで、お互いのお客様を増やすことができます。

期間限定のオープンも可能

期間限定の商品やプレオープンなどで「長く営業するつもりはない」というオーナーの方もいるでしょう。間借り営業は、そのような考えをお持ちのオーナーにピッタリです。開業と撤退にかかる費用が極めて少なく住むため、期間限定の店舗も始めやすいです。

店舗の間借り営業のデメリット

店舗の間借り営業のデメリット

店舗の間借り営業のデメリットは以下4つです。

  • 店舗内装の自由度がない
  • 揉めごとになる可能性がある
  • 営業停止のリスクを負いやすい
  • 営業時間に制限がある

内装の自由度がない

間借り営業は、あくまでも貸主から物件などを借りての営業です。内装の変更などができません。「自分好みの内装にしたい」「内装にこだわりたい」という思いがあるオーナーの方には、間借り営業は向かないでしょう。

契約書を交わさないと揉めごとになりやすい

間借り営業で、最も問題になるのが揉めごとです。設備が故障した際の責任や固定費の按分の割合などが挙げられます。円滑かつ円満に営業するためには、間借り営業の契約時に契約書を交わしておくことが重要です。

営業停止のリスクを負いやすい

既存店舗が何らかの理由で営業停止や休業となる処分を受けると、間借り営業の店舗も営業することができません。営業停止のリスクを負いやすいと思っておくといいでしょう。営業停止処分になった場合の対処法などを契約書でしっかりと事前に決めておく必要があります。

営業時間に制限がある

間借り営業なので営業できる時間に制限があります。比較的短時間で売上を獲得しなければなりません。また営業時間は、既存店舗の営業時間外になるため、開業するお店のターゲット層に合う時間帯を提供してくれる既存店舗を選ぶ必要があります。

まとめ

間借り営業のメリット・デメリット

この記事では、間借り営業の基礎知識から間借り営業のメリット・デメリットまでを詳しく解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。

  • 既存店舗の営業時間外にスペースを借りてお店を出店することを間借り営業という
  • 間借り営業だと、物件契約費や内装工事費、厨房の設備費がかからない
  • 内装工事がないためスピーディーな開業ができる
  • 既存店舗と家賃や光熱費などを按分できる
  • 既存店舗と協力することで販促費用を削減できる
  • 内装設計や厨房設備を自由にできない
  • 事前に契約書を交わさないと揉め事になりやすい

間借り営業は、効率化が進む現代の飲食店経営で注目されている営業形態です。メリットデメリットを考慮して、間借り営業にするか、新規出店にするかを考えて見てください。

私たち株式会社TOは、施主様と徹底的に向き合い、持続可能な長く続くお店づくりをミッションとしています。私たちがデザインした飲食店の生存率と受賞歴はこちらからご参照ください。