このように、飲食店でガーデニングをして緑を取り入れてみたいけど、ガーデニングをする際に押さえておくべきポイントがわからない、オーナーの方は多いのではないでしょうか。この記事では、なぜ飲食店にガーデニングで緑を取り入れるべきなのかから、飲食店にガーデニングで緑を取り入れる際に押さえておくべきポイントを詳しく解説していきます。
飲食店の種類にもよりますが、飲食店にリラックスできる空間を作り出せるのがガーデニングで緑を取り入れる強み。他の飲食店にはない特別な空間を作り出すことができます。しかし、なにも考えずにガーデニングで緑を取り入れるとかえって汚く見えてしまう可能性が。飲食店にガーデニングで緑を取り入れて失敗しないためにも、この記事をチェックしてみてください。
飲食店の庭にガーデニングで緑を取り入れるべきなのか?
数多くある飲食店の中で集客に成功し売上を作っていくには、他店舗との差別化が必要です。他店舗と差別化がしやすくアピールポイントの一つがガーデニングです。ガーデニングで緑を取り入れると集客面で効果的な役割を果たします。
特に、郊外にある飲食店は、大きな面積を確保しやすく、ガーデニングを取り入れることで店舗のアピールポイントとして有効活用できます。集客力が増す可能性が高くなります。戦略的にガーデニングを取り入れることが重要です。
飲食店に庭のガーデニングを取り入れる際にまずやるべきこと
飲食店にガーデニングを取り入れる際、まずやるべきなのがガーデニングのコンセプトを決めることです。店舗のイメージに沿ったガーデニングのコンセプトを決めるようにしましょう。ガーデニングには坪庭やナチュラルガーデンなどさまざまな種類があります。むやみに取り入れてしまうと統一感がなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
たとえば、日本料理をメインにしている店舗ならば、日本の歴史を象徴する盆栽や竹など、日本をイメージさせる庭園造りが最適です。一方、カフェや海外の料理を取り扱う場合は、海外で主流となっているガーデニングを取り入れるといいでしょう。
飲食店の庭にガーデニングで緑を取り入れる際のポイント
ただ闇雲に飲食店の庭にガーデニングで緑を取り入れるだけでは失敗する可能性があります。効果的なガーデニングを施すためには、以下5つのポイントを押さえましょう。
①お店を目立たせるシンボルツリーを作る
②日差しが軽く入るように高さ調節をする
③虫除け対策をする
④店内の窓から緑が見えるように配置する
⑤統一感を持たせる
上記5つのポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。
お店を目立たせるシンボルツリーを作る
大きい樹木や動物の形をした植物など、お客さんや通行人から注目を浴びやすい工夫がおすすめです。注目されるシンボルツリーなどがあることによって、お店が認知されやすくなります。流動客の集客を促進してくれるでしょう。また、記憶にも残りやすいのでリピーター客の獲得にも繋がります。
日差しが軽く入るように調整をする
木を高くしすぎたり葉っぱを多くしすぎたりすると、日差しが入らなくなってしまう可能性があります。日差しが店内に入らないと、店内が薄暗くなってしまったり、せっかくのガーデニングが綺麗に見えなくなります。また、カビの生えやすい環境を作り出しかねません。店舗の窓の向きによっても変わってきますが、日中は店内の電気をつけなくてもいい程度の日差しが入るように木の高さや葉っぱの量を調節するといいでしょう。
虫除け対策をする
ガーデニングで緑を取り入れると問題になるのが虫。蛾やハエなどの虫が店内に入ってくる可能性があります。店内に虫が入らないように窓を開けないなどの対策が必要です。ガーデニングでハーブを植えるのが虫対策に効果的。ラベンダーやゼラニウム、レモングラスは虫除けに最適な品種です。
ラベンダーとゼラニウムは蛾や蚊、ハエに効果的で、レモングラスはゴキブリなどに効果的です。植えておくだけで虫除け効果がありますし、ドライフラワーにして店内のディスプレイにしてもいいでしょう。自家製ハーブとして料理に加えるという可能性も広がります。
店内から緑が見えるように配置する
いくらガーデニングに力を入れたとしても店内から見えないと意味がありません。店内に窓がある場合は、窓から見える位置にガーデニングする必要があります。外観用のガーデニングと店内用のガーデニングが分けられているといいですね。また、花などが見頃の時期は、テラス席などを設けるようにしてガーデニングを身近に感じられるように工夫するといいでしょう。お店としてのアピールポイントになります。
統一感を持たせる
ガーデニングに統一感がないと集客に効果がありません。かえって庭が汚く見えてしまうこともあります。統一感を出すには、木や花の品種で絞ったり色で絞ったり、日本庭園などのデザイン性でまとめるのもいいでしょう。ガーデニングに統一感を持たせる方法はさまざまあるので、ガーデニングを取り入れている飲食店やインターネットなどで情報を取り入れて参考にしてみてください。
飲食店の庭のガーデニングの種類
最後に飲食店で活用できるガーデニングの種類を紹介します。参考にしてみてください。
坪庭
日本色を強く出したいのであれば坪庭がピッタリ。日本庭園で培われたデザインを飲食店で再現することが可能です。狭い空間でも作ることができるので、小さな飲食店でも導入可能でしょう。坪庭は、デザイン性のある気色を店内から楽しむことができるので、リラックスできる空間をお店に作り出すことができます。
ナチュラルガーデン
ナチュラルガーデンはイギリス人が提唱したガーデニング方法。植物本来の美しさを生かしたガーデニングです。人が手を加えすぎないのがナチュラルガーデンの特徴ですね。ナチュラルガーデンは決まりがないのてまなにを植えても問題ありません。しかし、統一感がなくバラバラになりやすいので注意しましょう。
シェードガーデン
日陰や半日陰の場所に作るのがシェードガーデン。北向きなどの陽の当たりにくい方角の店舗にピッタリなガーデニング方法です。日陰や半日陰でも育つ植物を植える必要があります。ヒューケラやギボウシ、ユキノシタなどがよく知られています。アジサイやスミレ候補に入ってくるので、お店のイメージに合う植物を選んでみてください。
カラーリーフガーデン
一般的な緑の葉を楽しむのではなく、赤色や黄色、銅色、銀白色などさまざまな葉の色を楽しむのがカラーリーフガーデンです。色の組み合わせ次第で多くのバリエーションを生み出せます。花を取り入れる必要がないため、比較的メンテナンスが簡単です。ローメンテナンスですむカラーリーフガーデンは、飲食店にピッタリでしょう。
まとめ
この記事では、飲食店にガーデニングで緑を取り入れる際に押さえておくべきポイントを詳しく解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。
- ガーデニングで緑を取り入れると集客面で効果的
- 店舗のイメージに沿ったガーデニングのコンセプトを決める
- お客さんや通行人から注目を浴びやすいシンボルツリーを作る
- 日差しが入るように木の高さや葉っぱの量を調節する
- ハーブを植えるのが虫対策に効果的
- 品種で絞ったりデザイン性でまとめたりして統一感を出す
- 日本色を出すなら坪庭で、海外色を出すならナチュラルガーデンなどを検討する
飲食店にガーデニングで緑を取り入れると、雰囲気がガラッと変わり集客面で効果を発揮するでしょう。上記のポイントを参考にして、集客に効果的なガーデニングを取り入れてみてください。
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