【飲食店】トイレは店の雰囲気を左右する大切なポイントの一つです。重要な点についてご紹介いたします。

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

店舗のトイレは唯一人の視線から完全に解放されてくつろぐことが可能な場所です。また髪型を直したり、化粧を直すなど自分自身を整える場所としても使用されます。

そのためトイレに清潔感やゆとりがない場合は、お客様にとって居心地が悪くなってしまうかもしれません。今回は居心地が良く過ごせるトイレについて寸法や必要な要素についてご紹介いたします。

私たち株式会社TOは、施主様と徹底的に向き合い、持続可能な長く続くお店づくりをミッションとしています。私たちがデザインした飲食店の生存率と受賞歴はこちらからご参照ください。

トイレの寸法について

トイレの寸法について

トイレについてお話をする上で最も大切なポイントは寸法感です。そんな寸法感についてご紹介いたします。

トイレの最小寸法

トイレの最小寸法

まずトイレに最低限必要な寸法は以下とされています。

幅:便器の幅+30cm程度
奥行き:便器の奥行き+40cm程度

そして便器には「タンクあり」「タンクレス」の二つがあります。

「タンク」とは便器の後ろ側にある貯水タンクのことで、その部分に一定量の水を貯めて排水を行います。一般家庭で用いられることも多く、手洗いなどがついている場合もあります。近年はこの「タンク」部分がないすっきりとした「タンクレス」トイレも人気となっています。

タンク式トイレの場合は幅45㎝×奥行き75㎝程度ですが、タンクレストイレでは幅40㎝×65㎝程度となり、コンパクトなトイレ空間をお望みの場合はタンク無しがオススメです。

車椅子・身体が不自由な方向け

車椅子・身体が不自由な方向け

車いすや身体が不自由な方向けのトイレでは以下のサイズは確保することが推奨されます。

幅:2m程度
奥行:2m程度

車いすを回転させるには直径1.8m以上の円が納まるスぺースが必要とされ、スペースの他にも手すりやオストメイト用の水栓、荷物置きなどを必要に応じて設置する必要があるため一般的なトイレと比べて大きめなスペースが必要となります。

オススメのトイレの寸法

先程、最小のトイレ寸法についてご紹介しましたが、快適に過ごせる寸法とは異なります。もし、ゆとりを持った空間を演出したいのであれば奥行きは1.8mはとることがオススメです。これだけの奥行があれば手洗いを内部に設置しても窮屈に感じることがなく過ごすことが可能です。

またオススメのトイレ寸法はお店の規模や客層、業態などによって大きく異なります。例えば高級な飲食店の場合は化粧直しが落ち着いて出来るように手洗いや全身鏡なども一部屋にまとめて、よりゆとりのあるトイレを設置することがオススメです。

かしオフィスや商業施設のトイレなどは手洗いを個室に設置するよりも、別場所に設置を行った方が個室の量を増やすことにもなり、快適さに繋がります。

トイレで気を付けるポイント

①トイレの設置位置

①トイレの設置位置

トイレを出た時に客席から丸見えになる場所に設置するのはオススメ出来ません。客席側からもトイレのすぐそばという不快感、トイレを利用する側からも人が近くにいるという居心地の悪さを与えてしまいます。そのためトイレにたどり着く前に一つ空間を挟んだ場所に設置することがオススメです。

②トイレの機能

②トイレの機能

日本のトイレには様々な機能がついています。便座の温度調整は勿論、ウォシュレットや自動開閉、自動洗浄、脱臭機能などその機能は多岐にわたります。そのためコストや電源の有無などを考えながら最適なものを選ぶ必要があります。

③収納機能

トイレには「清潔感」が重要になります。物がごちゃごちゃと置いてあると不衛生な印象を与えてしまうので収納する場所を設けることが必要となります。

④トイレアクセサリーや手洗い

トイレアクセサリーとはトイレットペーパーホルダー、タオル掛けや鏡などのことを言います。細かな部分ではありますが、こだわって考えることで大きく印象が変わるので、そのお店に何が合うのかしっかりと検討することが大切です。

まとめ

今回はトイレについてご紹介いたしました。トイレはお店のゆとりを表す場所です。後回しになってしまいがちですが、こだわりを持って良い空間をつくりましょう。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。