街の景色を眺めながら楽しいひとときが過ごせるルーフトップバーのデザインに悩んでいませんか?
「おしゃれに見せるにはどうすればいい?」「どんな内装が合う?」と考えている方のために、ルーフトップバーの店舗デザインのポイントや施工事例を紹介します。
見晴らしのいい開放的な空間を最大限に活かし、優雅な時間を楽しめる内装を考えてみましょう。
ルーフトップバーの種類
ルーフトップバーには室内型とテラス型、そしてその両方の性質を併せ持ったものがあります。どれもルーフトップを存分に楽しめるので、テナント探しの際にはどれがお店の目指す雰囲気やコンセプトに合っているかを考慮して探しましょう。
ガラス張りの室内型
ホテルなどの最上階に多いのがこのガラス張りの室内型ルーフトップです。天候に左右されないことが室内型の最大のメリットといえるでしょう。バーの場合は夜の営業が主なので、高層階からの夜景が目の前に広がるロマンチックな雰囲気に浸れます。カップルや夫婦がデートに使うことを意識したコンセプトが映える場所です。
また、ミュージックバーやスポーツバー、アミューズメントバーといったコンセプト色の強いバーにもマッチします。夜景を眺めながら気の合う仲間と趣味を語らう時間は、かけがえのないものです。特別な思い出になる空間を作りましょう。
気持ちのいいテラス型
外の空気まで楽しめるテラス型は、高層階はもちろん、中層階程度の高さでもルーフトップならではの雰囲気を満喫できます。澄み渡る空の下で味わう料理やお酒は格別です。
テラス型は、天候や風などの影響を受けやすいため、営業形態がテラス席のみだと困難が生じる場合もあります。オーニングやシェードなどを効果的に使用することで、デメリットをカバーしましょう。
カップルをはじめ、仲間同士の飲み会などにも使用できるオープンで明るい雰囲気を演出できます。自然の風を感じながら楽しいひとときが過ごせる空間が作れます。
いいとこどりな室内×テラス型
室内に加えてテラス席も設けられる構造であれば、天候が崩れた場合にも安心して営業できます。内と外でコンセプトに変化をつけたりターゲットの住み分けもできるので、より多くのお客様に通ってもらえる店舗をデザインしやすいでしょう。
また、室内とテラスがある場合は、導線のデザインも入念にする必要があります。料理や飲み物の提供がスムーズにでき、お客様も移動にストレスを感じにくい導線を考えることが大切です。
雰囲気作りの第一歩!コンセプト決め
ルーフトップバー特有のとっておきの雰囲気を作るにはコンセプト決めが大切です。バーのコンセプトの固め方を紹介します。テナント探しにも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
コンセプト決めは客層を絞ることからはじまる
まず、どのような客層をターゲットにするかを決めましょう。ターゲットを絞る際に、ルーフトップが室内型かテラス型かも参考にするとさらに固めやすくなります。
室内型で高層階の場合は、年齢層が少し高めの落ち着いた雰囲気を狙うといいでしょう。テラス型の場合は、オープンな印象になりやすいので20代以上の幅広い男女をターゲットにできます。
客層を絞ることで、コンセプトを想像しやすくなるので、まず第一歩としてどのような年齢層、性別、職業の人に来てほしいかを明確に設定しましょう。
バーの種類を決める
ひとくちにバーといってもいくつかの種類に分けられます。
- オーセンティックバー
- ダイニングバー
- ミュージックバー
- ショットバー
- スタンディングバー
- アミューズメントバー
- スポーツバー
オーセンティックバーは本格的なバーで、バーテンダーがお酒を作ってくれるスタンダードなバータイプです。そのほかにも、テーマを設けるミュージックバーやスポーツバー、アミューズメントバーなども、共通の趣味を楽しめる場所として人気があります。
バーのタイプによって、ルーフトップの種類も変わってくるので、こちらもテナントを探す前に決めておくとよりコンセプトが決めやすくなるでしょう。
価格帯を設定する
最後におおよその価格帯を設定します。ルーフトップの場合、テナント代にコストがかかるためバーの価格帯も上がる傾向にあります。しかし、ルーフトップバーの一般的な相場より高すぎても客足に影響が出てしまうので、これまでに決めた客層やバーの種類からちょうどいい価格帯を設定しましょう。
バーの価格帯は、内装デザインの雰囲気とつなげて考えるとより統一感が出ます。そのため、事前に価格帯を設定しておけば、内装を決定した時にちぐはぐな印象になることを避けられます。
ルーフトップバーの店舗デザインのポイント
では、ルーフトップバー店舗デザインのポイントをみていきましょう。景色が一望できるのは、ルーフトップバーならではの要素です。それを踏まえてデザインに反映できると、統一感が生まれて居心地のいいバーに仕上がります。
屋上階だからできる開放感を重視する
屋上階は、広い空と周囲の景色が目の前に広がる開放感が魅力のひとつです。その魅力を活かすようなデザインが、ルーフトップバーのデザインをする上で重要なポイントとなります。
ガラス張りの室内型の場合は、足元から天井までガラス張りのテナントも少なくありません。なるべくガラス面を邪魔しないような配置にしたり、カウンターを外向きに置いて景色を見ながらお酒が楽しめるようにしたりと、什器や装飾の配置に気を配ることがおすすめです。
テラス型は、空を直接眺められるのが嬉しいポイントです。深めのソファーや少しリクライニングができる椅子などを選ぶと、お酒と一緒に広い空が楽しめます。
控えめの照明で夜景が引き立つ
店舗デザインにおいて、照明計画も大切なデザインのひとつですが、ルーフトップバーの場合は夜景をメインにして照明を控えめにします。店内が落ち着きのある暗さだと夜景の煌びやかさが引き立ち、ロマンチックな雰囲気が演出できます。
全体を照らす照明は控えて間接照明をメインとしたり、足元を照らす照明を仕込んだりして、夜景を存分に堪能できる空間がおすすめです。
テラスタイプは植栽で外との調和を
テラス型には、植栽をふんだんに使って自然を感じられる空間をデザインできます。広い空と風に揺れる植栽の音は、疲れた心を解きほぐしてくれます。のんびりくつろげる空間を目指しましょう。
テラスと植栽は相性が良く、夜の営業だけでなく昼にも営業したい場合にもぴったりです。爽やかな雰囲気でリラックスできる空間に仕上がります。
【ルーフトップバーの施工事例】おしゃれなタコス&バー
タコス&バーのSKY FESのデザインコンセプトは「必要最低限」です。躯体工事が不可な物件だったため、元々あるものを魅力的に見せられるようデザインを進めました。
店内の各所に植栽をあしらい、開放的かつリラックスできる空間に仕上げています。メキシコを思わせるカラフルな壁画にも注目です。
まとめ
大人の魅力がぎゅっと詰まったルーフトップバーは、景色もデザインの一部と考えて内装を決めていきましょう。屋上階だからこそ工事に制限がある場合も考えられますが、できる範囲の中で魅力的な空間を作り上げることができます。
私たち株式会社TOは、ルーフトップバーの店舗デザインも承っております。目指したい雰囲気やコンセプトを一緒に考えながら、最高の時間が堪能できるルーフトップバーを作りましょう。ご相談お待ちしております。