このように、2階以上の店舗で飲食店の開業を予定していて悩まれているオーナーの方は多いのではないでしょうか。この記事では、2階以上の店舗に向いている飲食店の種類から、空中店舗の集客を成功させるポイントを詳しく解説していきます。
飲食店を開業するとなると悩む要素の一つが立地です。路面店か2階以上かで悩むことが多いでしょう。路面店・2階以上の店舗はそれぞれメリット・デメリットがあります。
特に2階以上の店舗では、2階以上の店舗が持っているデメリットを把握し対適切に処しないと、集客面で苦しむ可能性があります。2階以上の飲食店の集客で失敗しないためにも、この記事をチェックしてみてください。
2階以上の飲食店に向いているお店の種類とは?
2階以上に向いている飲食店の種類は、高級店や全席個室の居酒屋、バー、カフェなどです。2階以上の店舗は、外からの視線を気にせず食事を楽しむことができるため、路面店と比べてお客さまが長居する可能性が高いです。落ち着いた雰囲気や静かな空間が求められる飲食店が向いています。
一方、回転率が重要視される飲食店や賑わいや活気をおす居酒屋などは、2階以上の店舗は向いているとは言えません。「2階に上がる」という行為が入店までの障壁となってしまいます。
2階以上の飲食店のメリット
2階以上の飲食店のメリットは以下4つです。
- 路面店と比べて家賃が安い
- 落ち着いた雰囲気のお店を作りやすい
- 外からの視線が気にならない
- 理想のテナントに出会いやすい
2階以上のテナントは路面に面しているテナントと比べて人気がありません。競争率が高くないため、思い描いている理想の間取りに出会う可能性が高いです。加えて、路面に面しているテナントより家賃が安いのも、嬉しいポイントです。
店舗デザインの面に目を向けてみると、路面店より外からの視線が気になりにくいです。隠れ家のようなお店を作りやすい、と言えるでしょう。
2階以上の飲食店のデメリット
2階以上の飲食店のデメリットは以下2つが挙げられます。
- 集客面が路面店より劣る
- エレベーターがない場合がある
2階以上の飲食店がもたらす最大の問題が集客面です。人は階段を登ったりエレベータを使用するのが、面倒に感じます。そのため、路面店に比べてお客さまを入店させる障壁が非常に高いです。
どのようにしたら、2階以上のお店に来店してくれるかを入念に考える必要があります。また、テナントによってはエレベーターがないこともあります。階段のみだと入店への障壁が一段と高くなるので、集客を成功させる施策を考える必要があるでしょう。
2階以上の飲食店の集客を成功させるポイントとは?
2階以上の飲食店の集客を成功させるには、以下3つのポイントがおさえておきましょう。
- コンセプトの明確化
- 居心地の良い店舗デザインにする
- 外から見える店舗デザインを心がける
コンセプトの明確化
まず、コンセプトの明確化が重要になります。コンセプトが明確になると、ターゲット層にアピールできる店舗デザインを作ることができるためです。コンセプトを明確化するには、5W2H(なにを、なぜ、いつ、どこで、だれに、どのように、いくらで)を活用して深く掘り下げましょう。
2階以上のお店では特に、「誰に」と「どこで」「なにを」「いくらで」が重要になります。以下の手順でコンセプトの明確化するといいでしょう。
- だれに(高級志向な大人やカップル、働いている女性など)
- なぜ(ターゲット層を選んだ理由や2階以上で飲食店を運営する理由など)
- どこで(働いている女性がターゲットなら会社が多くある駅付近など)
- なにを(料理をメインにするのかお店の雰囲気を提供するのかなど)
- いくらで(高級店ならコース料理で3万円〜など大まかな価格設定)
- どのように(独自の店舗の雰囲気づくりなど)
- いつ(オープンの時間帯)
開業する飲食店のコンセプトが明確になっていると、店舗デザインや集客の企画立案がスムーズです。一方、お店のコンセプトがあいまいでターゲット層が絞れていないと、集客に苦労する可能性が高くなるでしょう。
居心地の良い店舗デザインにする
2階以上の店舗に限らず、店舗の居心地は非常に重要です。2階以上の店舗は、集客の面で路面に面している店舗よりも不利です。そのため、通行人などの流動客以上に、リピーターや目的客(そのお店に行くことを目的とする客)が重要です。
リピーターや目的客を増やすには店舗の居心地は必要不可欠です。前述の通り、店舗のコンセプトに沿った居心地の良いお店を作ることをおすすめします。回転率重視の場合は、居心地の良さと長居を防ぐ絶妙なバランスを取る必要があります。
外から見える店舗デザインを心がける
2階や3階のお店は、通行人から確認できる高さになります。下を歩いている通行人に向けて、なんのお店なのかをアピールする店舗デザインを心がけるといいでしょう。
一部の窓ガラスに通行人から確認できる装飾を施したり、階段にデザインを施し、非日常感を演出するなどが効果的です。通行人に興味・関心を抱かせるアピールができると、集客・売上のUPが見込めるでしょう。
まとめ
この記事では、2階以上の店舗に向いている飲食店の種類から、空中店舗の集客を成功させるポイントを詳しく解説してきました。この記事の需要ポイントは以下です。
- 落ち着いた雰囲気や静かな空間が求められる飲食店が2階以上のテナントに向いている
- 回転率が重要視される飲食店は、 あまり2階以上のテナントに向かない
- 2階以上のテナントは理想の間取りに出会得る可能性が路面店と比べて高くなる
- 2階以上の飲食店は路面店に比べて集客に苦労する可能性が高い
- 2階以上の飲食店は、5W2Hを用いて飲食店のコンセプトを明確化・ターゲット選定の深掘りが重要なポイントとなる
- 2階・3階の店舗であれば、通行人にアピールできるように外から見える店舗デザインを心がける
2階以上の飲食店を成功させるには、路面店とより、ターゲットの選定と立地の選定を細かく分析する必要があるでしょう。2階以上の飲食店を成功させるためにも、上記のポイントを参考にしてみてください。
こちらの記事で使用している店舗の画像はすべてTOがデザインいたしました。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。