「暖簾(のれん)」は店舗や住宅など様々な場面で見かけます。また店舗の名前入りでエントランスに設置しているものや、通路と部屋を緩やかに仕切るもの、開口の上から下まで覆った物、装飾として用いられるものなど種類は様々です。
そんな暖簾ですが、形状や大きさ、棒と通す部分などいくつかの種類があります。今回はそんな暖簾についてご紹介いたします。
などお考えの方は是非参考にしてみて下さい。
暖簾とは
店舗の軒先などに張る布のことを意味します。その歴史は古く平安時代には存在したと言われており、日や風を避ける、視線を遮るために用いられたとされます。そして時代とともに機能的な面だけでなく屋号や文字入りのものなど広告的な役割も果たし、現在にもこの文化が引き継がれています。
また日本では昔から営業時間中は店外に暖簾を掛けて、閉店する際はしまうといった文化もあり、暖簾の有無によって営業時間を簡単に示せる役割も持っています。そして大きさや形状により大きく4種類に分けられます。
①暖簾
縦の長さが3尺7寸(約113㎝)で、暖簾を分けて間を通るものはこのサイズが多いです。店外と店内を仕切る、目隠しなどの様々な場面で使用される暖簾です。
②半暖簾(はんのれん)
縦の長さが1尺5寸(約56㎝)で暖簾の半分のサイズになります。ラーメン屋や蕎麦屋など飲食店によく用いられる大きさです。店内の様子を伺えるようにこのサイズ感になり「暖簾をくぐる」という表現が生まれたとされます。
③水引暖簾(みずひきのれん)
縦の長さが40㎝程度で、軒先いっぱいに張った暖簾です。また店内の装飾としてよく用いられます。この暖簾は営業時間に関係なく常に掛けておきます。
④長暖簾(ながのれん)
縦の長さが4尺2寸(約160㎝)で、間仕切りや日焼け防止、目隠しなどの役割として使われます。
⑤日よけ暖簾
大きなサイズの暖簾に切り込みを入れずに、上端を軒先に下端を道路側に固定して内部が日に当たらないようにしたものです。
暖簾の上端について
暖簾を棒に通す部分の仕立ては二つあります。
①袋仕立て(ふくろじたて)
通す部分は袋状に仕立てて、そこに棒を通す方法です。あまり棒を見せたくない時や、暖簾全体でデザインした場合はこちらがオススメです。
②チチ仕立て
暖簾の通す部分を輪にして均等に並べた仕立て方です。袋仕立てとは違い棒が見える形になっています。
暖簾のデザイン
白地にロゴマークや文字をいれるタイプが一般的によく用いられます。ロゴマークをワンポイントで印刷してシンプルでかわいらしいデザインや、筆文字で業態を印刷して無骨なデザインなど様々な雰囲気を演出することが可能です。
また全体に着色をして文字やロゴマークを白地で抜くパターンもあります。白地ベースに比べるとコストは上がる場合が多いですが、インパクトのあるデザインにすることが出来ます。
まとめ
今回は暖簾についてご紹介いたしました。和風なデザインをご希望の方はもちろん、現代的なデザインをご希望の方でもアクセントととして取り入れるなど使用用途が様々なので店舗デザインに暖簾を取り入れたい方などは是非参考にしてみてください。
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