店舗デザインに使用される石材の種類一覧!石材を使用して高級感のある内装を作り出しましょう!

扉枠デザイン 店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント
「お店を開業するに伴い店舗の内装に石材を使用するか迷っている」
「店舗デザインに適している石材の種類と特徴を詳しく知りたい」

このように、お店の開業に伴い、店舗の内装に石材を取り入れるか悩んでいるオーナーの方は、多いのではないでしょうか。お店の内装に石材を使用すると、高級感を出すことができるなどのメリットがあります。

この記事では、店舗デザインに使用される石材の種類と特徴から石材を使用するメリット・デメリットまでを詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

石材の分類は主に3つ

店舗デザインに使用される石材の種類は大きく分けて以下の3つです。下記3つの石材の分類は、それぞれ模様や特徴などが異なります。

3つの分類を理解すると、内装にどのタイプの石材を使用するべきかの目星をつけられるようになるでしょう。それでは、これから石材の3つの分類を詳しく解説していきます。

①火成岩

店舗デザインに使用される火成岩

火成岩は、地表でマグマが冷え固まって結晶化した岩。火成岩に分類される建築石材で有名なのが、「安山岩」と「花崗岩」です。

安山岩は、灰褐色をしたものが多く、光沢がなく高い耐久性と耐火性を誇るため、お店の入口や敷地に敷いたり建物の外装に使用したりと、使い勝手の良い石材になります。花崗岩は、美しい模様と耐久力を備えているので、和食店などの外壁やファサードによく使用されています。

②堆積岩

店舗デザインに使用される堆積岩

堆積岩は、火山灰や砂、砂利、粘土、サンゴ、貝殻などが積もることによってできた岩。堆積岩は、耐火性や吸水性に優れていたり、軟質で加工がしやすい特徴を持っている岩が多いです。しかし、吸水性のよさや軟質が原因で耐久性や強度が劣ってしまいます。

③変成岩

店舗デザインに使用される変成岩

変成岩は火成岩や堆積岩などが、地殻変動の熱や圧力によって変質した岩です。高級石材の代名詞である大理石が、変成岩の有名どころでしょう。

変成岩は、色が豊富で耐久性があり、加工が簡単な石材が多いです。しかし、酸に弱いものや他の石材に比べて高価なモノが多いため、内装に使用するさいは慎重に選ぶ必要があります。

店舗デザインに使用される石材一覧

店舗デザインに使用される石材は主に7種類です。それぞれの特徴と店舗デザインのどの部分の使用が向いているかを、これから解説していきます。参考にしてみてください。

①花崗岩

店舗デザインに使用される花崗岩

色や模様が綺麗なため、昔から建築石材や墓石として使用されてきた花崗岩。耐久性に優れ、研磨すると綺麗な光沢を出せることから、内装・外装の床材として人気を誇っています。

高級感を出したいお店の出入口の床への使用が適しているでしょう。一方、雨の日などは滑りやすくなるので、滑り止め加工をするなどの対応が求められます。また、花崗岩の中でも種類ごとに特徴が少し異なるため、施工業者にアドバイスを求めながら、適材適所に配置しましょう。

②大理石(変成岩)

店舗デザインに使用される大理石

マーブル模様の斑紋が特徴的な建築石材の代表格。光沢があり高級感を出すことができるため、高級感を演出し少し敷居を上げたいお店の内装に向いています

主に床や壁、カウンターなどに使用されますが、アルカリ性と酸性のどちらにも弱いので、注意が必要です。また、床材に使用するさいは滑りやすくなるため、部分的に滑り止めマットを敷くなどの対応が必要になります。

③石灰岩

非常に柔らかく加工がしやすいのが石灰岩の特徴です。内装石材としては、トラバーチンやライムストーンという名前で使用されます。清潔感や高級感を出すことができるため、内装の壁や床に使用されることが多いです。他の石材と比べて強度が低く、酸に対しての耐久性が低いので外装には向きません。

④砂岩

砂岩

表面がサンドペーパーのようにザラザラとしているのが特徴の石材。耐火性と耐酸性に優れているため、内装の壁材として使用されることが多いです。一方、水が染み込みやすく、汚れやカビがつきやすいデメリットを持っています。内装に使用する場所を慎重に選ぶことが重要です。

⑤蛇紋岩

店舗デザインに使用される蛇紋岩

蛇の模様に似ていることから名付けられた蛇紋岩。濃い緑色と白のマーブル模様が特徴的です。程よい光沢感が出るので、主に内装の床や壁、カウンタートップなどに使用されます。水を吸いやすく劣化の原因となるため、外装建材には向いてません。

⑥凝灰岩

凝灰岩の店舗デザイン

柔らかい石材で加工がしやすく、経年変化を楽しめるのが凝灰岩。強度は低いですが耐火性に優れており、温泉の岩風呂などによく使用されています。内装に使用するならば、トイレの床や壁などが適しているでしょう。

⑦粘板岩

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%98%E6%9D%BF%E5%B2%A9

板状の加工が簡単にできるため、屋根材に使用されるのが粘板岩。「天然ストレート屋根」なんて言われたりしています。風雨を受け続けても耐える耐久性があり、古くからヨーロッパの建築石材として使用されていきました。

メンテナンスも必要なく、見た目の美しさから屋根材として人気を誇っています。しかし、希少な素材ということもあり、価格が高い傾向にあります。

店舗デザインに石材を使用するメリット

店舗デザインに石材を使用するメリットは、「耐久性の良さ」「デザイン性」です。石材は、内装で頻繁に使用する木材などと比べると強度が高く、摩耗にも強いです。重い家具やインテリアを置いても凹まず、引きずったとしても傷がつきにくいです。

また、天然石が発するデザイン性はお客さまの目を奪うモノがあります。高級なイメージや、非日常感の空間を演出できるため、お店のランクをワンランク上げることが可能です。加えて、ほこりやゴミが目立ちにくく、掃除も簡単に済ませられます。

店舗デザインに石材を使用するデメリット

店舗デザインに石材を使用するデメリットとして、最初に挙げられるのが、費用が高くなること。木材などの内装材に比べて、加工の難しさや施工する職人の少なさ、重量があるので搬入設置の大変さが、高額な費用になる要因です。

加えて、石材にヒビや割れが入ってしまうと、広い範囲の交換や修理が必要になるため、メンテナンス費用も高額になります。また、天然石は、酸性やアルカリ性に弱いモノが多く、ジュースなどをこぼしてしまうとシミになってしまいます。シミを除去するのも、大規模な修理が必要となるので注意が必要です。

費用以外にデメリットとなるのが、冬の底冷え。石は熱を伝えにくい素材なので、寒い時期になると足元が冷えやすくなります。冬は部分的にマットを敷くなど、底冷え対策をするといいでしょう。

まとめ

石材を使った店舗デザイン

この記事では、店舗デザインに使用される石材の種類と特徴から石材を使用するメリット・デメリットまでを詳しく解説してきました。店舗デザインに石材を使用すると、他のお店と内装で差別化を図ることができます。石材は適材適所が重要なポイントとなるため、上記のポイントを押さえて、最適な内装を作り出してみてください。

株式会社TO(ティーオー)は、内装を得意とするデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

ご相談いただくお客様の中には、店舗デザインに関わったことがない方も多くいらっしゃいますので、「要望の伝え方がわからない」という方も安心してご相談ください。みなさまからのお問い合わせを、心よりお待ちしております。

今回解説したことを踏まえて、店舗デザインを行いましょう。店舗デザインに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。