デザイン設計事務所に店舗レイアウトを伝える際に絶対に考慮すべきポイント!各業種別に詳しく解説します。

デザイン事務所と工務店の違い デザインイメージの伝え方
デザインイメージの伝え方

デザイン設計事務所に店舗レイアウトをどう伝えるか、または店舗レイアウトをどのように考えたらいいか悩まれているオーナーの方は多いのではないでしょうか。

店舗レイアウトは、売上やリピーターの増加を左右するポイントといっても過言ではありません。店舗レイアウトをおろそかにしてしまうと、思うようにお客さまが定着せず、売上に伸び悩んでしまう可能性もあります。

この記事では、業種別に意識すべき店舗レイアウトのポイントを詳しく解説していきます。なお、こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

店舗レイアウトで考慮すべきこと

店舗レイアウトを決める上で、お客さま目線でのレイアウトスタッフ目線でのレイアウトの2つを、まずはしっかりと考えましょう。2つを意識することで、お客さまとスタッフの双方から好まれる店舗にすることができます。それでは、店舗レイアウトで考慮すべき基本の2つを詳しく解説していきます。

お客さま目線でのレイアウト

店舗レイアウトで考慮すべきこと

店舗デザインを考える際、まずはお客さまにとって不便がないレイアウトが大前提です。通路の広さや動線、レジの位置などを意識しましょう。開放感と清潔感を重要視したレイアウトを前提に考えていくといいでしょう。

たとえば、通路は、人と人がすれ違ってもぶつからない幅を確保することが重要です。通路の幅が狭いと、店舗全体が狭く感じられてしまいます。また、お客さまの動線もしっかりと考えていく必要があります。

動線を意識して店舗レイアウトを作ることで、飲食店では回転率の向上、小売店ではついで買い、医療関係では安心できる空間の提供などが期待できるでしょう。

スタッフ目線でのレイアウト

スタッフ目線でのレイアウト

意外と見落としがちなのが、スタッフ目線でのレイアウト。スタッフが動きやすく、素早くスムーズにお客さま対応ができるレイアウトを心がけましょう。スタッフが店舗全体に目が届くようにインテリアや什器、座席の配置を考えると、効率的に対応できる店舗のレイアウトになります。

また、厨房やバックヤードも効率よく作業でき、スタッフが作業に不便を感じないレイアウトにしましょう。スタッフ目線のレイアウトは、生産性を高める重要ポイントです。おろそかにせず、実際に厨房や作業スペースに経ってみて念入りに設計しましょう。

業種別の店舗レイアウトのポイント

これから、業種別の店舗レイアウトのポイントを解説していきます。どのポイントを意識すべきかを明確にしていくので、当てはまる業種のポイントを参考にしてみてください。

飲食店のレイアウト

営業許可申請書,記入事項

飲食店で意識すべき店舗レイアウトは、「厨房のレイアウト」と「座席のレイアウト」の2つです。これから解説するポイントを、飲食店の開業を考えているオーナーの方は、ぜひ参考にしてみてください。

厨房のレイアウト

厨房のレイアウトは、飲食店の心臓部分。注文から提供までの時間をできるだけ短くする配置にしましょう。調理場と冷蔵庫の位置を近づけたり、飲み物のサーバーをすぐに提供できる位置に設置したりと、効率を意識した配置にしてみてください。

座席のレイアウト

大衆店か高級店かによって、座席のレイアウトが変わってきます。大衆店の場合は、できるだけお客さまが入るように、席と席の間隔が近めに配置にするといいでしょう。混んでいるイメージをお客さまに持たせることが、ポイントになります。

一方、高級店の場合は、開放感を意識した座席のレイアウトがポイントです。席と席の間隔を広くとり、快適な空間になるようにしましょう。飲食店のレイアウトに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

小売業・アパレル店

開放感を意識した座席のレイアウト

小売業・アパレル店のレイアウトで重要なポイントは、「什器のレイアウト」と「レジのレイアウト」の2つ。小売業・アパレル店は、商品の見やすさなど、購買意欲を上げるレイアウトを意識する必要があります。これから解説する2つのポイントを考慮して、レイアウトを考えてみてください。

①什器のレイアウト

お客さまが、店内を一周するように什器を配置することが重要です。コンビニエンスストアをイメージして、レイアウトするとわかりやすいかもしれません。加えて、限定商品や季節物をまとめるなど、見やすさを意識したレイアウトにするといいでしょう。

売りたい商品や強みの商品にあう什器を、入口付近に設置する工夫をしてみてもいいかもしれません。間違っても、入口付近に大きい什器を配置するのはやめましょう。お客さまは店内全体が見渡せないと、不安感を抱いてしまう可能性があります。

②レジ(会計スペース)のレイアウト

お客さまの入店を左右するのがレジのレイアウトです。物販店やアパレル店では店舗の奥の見えない部分に会計スペースが配置されることが多いです。レジが入口付近にあると、お客さまに圧迫感を与えてしまう可能性があります。

お店の入りにくさに繋がってしまうので、レジのレイアウトは慎重に決めてください。アパレル店のレイアウトに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

歯科医院・クリニック

歯科医院・接骨院の店舗デザイン

歯科医院や接骨院など医療関係で意識すべきは、「施術室のレイアウト」と「待合室のレイアウト」の2つです。2つのレイアウトを意識することで、安心できる空間を作り上げることができるでしょう。それでは、重要な2つのポイントを詳しく解説していきます。

①施術室のレイアウト

施術室のレイアウトは、プライバシー保護を徹底するようにしましょう。患者さん同士が見えないように、壁やカーテンなどで仕切り、個室のスペースを設けることが必須です。また、安心感ある空間を作るためにも、個室の空間を広くなるようにベッドや施術器具の配置にこだわりましょう。

②待合室のレイアウト

待合室は、患者さんに緊張感を与えないレイアウトが重要なポイントになります。緊張感が漂う待合室の特長で、座っている患者さん同士、もしくは患者さんと受付が向き合う形になっていることが挙げられます。これでは人から常に監視されているような心地になってしまい、リラックスできません。患者さんの椅子は全て同じ方向かつ受付と向かい合わない方向にしましょう。

また、小さいクリニックにありがちですが、たとえ同じ方向を向いていても、椅子の向きが入口を向いているレイアウトはNGです。来院した途端、全員の視線が来院した患者さんに集まってしまうからです。壁際にテレビなどが設置されており、 全員がテレビに向いているような待合室が理想です。

まとめ

店舗デザイン設計を行う際に意識するべきこと

この記事では、業種別に意識すべき店舗レイアウトのポイントを詳しく解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。

  • 店舗レイアウトを決める際は「お客さま目線」と「スタッフ目線」の両方から考える
  • お客さま目線のレイアウトでは不快にならないレイアウトにすることが前提
  • スタッフ目線のレイアウトでは店舗全体に目が届くようにレイアウトすることが大切
  • 飲食店の厨房は注文から提供までの時間を短くする効率を考えたレイアウトにする
  • 大衆の飲食店は席と席を近づけてにぎわっているイメージを与える
  • 高級な飲食店は開放感を意識して席と席の間隔を広くする
  • 小売・アパレル店はお客さまに店内を一周させる什器のレイアウトが重要
  • 入店をしやすくするためにレジはお客さまから見えにくい奥にレイアウトする
  • 歯科医院・接骨院の施術室はプライバシー保護を徹底したレイアウトにする
  • 待合室のレイアウトは観葉植物やアクアリウムなどのインテリアに重きを置く

店舗のレイアウトは、業種ごとに着目すべきポイントが大きく異なります。店舗のレイアウトで失敗しないためにも、上記のポイントを参考にしてデザイン事務所に伝えてみてください。

弊社TOはお客様にとっての「心地よさ」とは何かを真摯に考え、それぞれのお客様に最適なプランニングをしております。デザイナーに店舗レイアウトをどう伝えるか、または店舗レイアウトをどのように考えたらいいか悩まれているオーナーの方は、是非一度弊社TOをご連絡ください。