このように、コロナが収まってから飲食店を開業しようと考えているオーナーの方は多いのではないでしょうか。コロナ後の店舗開業で注意すべきポイントからコロナ後の店舗開業で求められることを詳しく解説していきます。
コロナ前とコロナ後では、飲食店の開業に求められるポイントが大きく異なります。コロナ前と同じ考えで飲食店を開業してしまうと、「お客さまが来店されない・売上が上がらない」なんてことになってしまう可能性が。コロナ後の飲食店の開業を成功させましょう。
私たちTO(ティーオー)は、店舗設計を得意とするデザイン設計事務所です。お客様と「持続可能なお店」を作り上げることをミッションとして、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。
コロナ前とコロナ後で変わった消費者意識とは?
コロナ前とコロナ後で大きく変わった消費者意識が、他の人とできるだけ接しないようにする意識です。自分自身がコロナにかからないように意識して行動する人や、会社が会食をできるだけ避けるように促しているところなどから見受けられます。
他人とできるだけ接しないようにするために、自宅で食事をする人が増えたことから、テイクアウトやデリバリーの需要が増えたことも事実です。コロナが収まったとしても、「他人とできるだけ接しないようにする」という考え方は、当分の間続くでしょう。
一方で、自宅での食事が増えたことにより、コロナが収束すると、非日常感を味わえる空間を求めて、飲食店に足を運ぶお客さまが増える可能性が高いです。
これらを踏まえると、コロナ後の飲食店の開業では「他人とできるだけ接しない」と「非日常感を味わえる」がキーポイントとなるでしょう。
コロナ後の店舗開業で注意すべきポイント
コロナ後の店舗開業です注意すべき・意識すべきポイントは以下4つです。
- 席の間隔
- 店内の換気
- 開業する立地選択
- イートイン以外の主軸作り
席の間隔をこれまでよりも開ける
これから開業される方はパーソナルスペースがしっかり確保できる席の間隔を取るようにしましょう。コロナ禍を経験している人たちからすると、3密にならないようにする対策の広い席間隔に慣れてしまっています。
席の間隔が狭いと、違和感を感じやすく落ち着かなくなるでしょう。また、コロナ禍の再来や新たなウイルスが流行った際に、感染対策を徹底しているお店として営業できるのは強いポイントとなります。
店内の換気設備の強化
換気はコロナ後も飲食店の重要なポイントなっていくでしょう。コロナなどのウイルス対策はもちろんのこと、分煙の流れも引き続き加速することが予想されます。また、焼き鳥店など匂いがこもりやすい業態の換気対策がコロナ前から進めらていました。
物件を決める際に、自然換気ができる窓の多い物件を選ぶのか、ダクトや換気設備を強化するのかを物件選びの段階で考慮しましょう。
開業する立地選択
コロナ後は、店舗の立地選びがより重要になってきます。コロナ前は、駅の近くに出店すれば、ビジネスマンや学生などの集客が確立されていました。
しかし、コロナでテレワーク化が進み、駅周りに出店しても以前のような集客が得られないのが現状です。コロナ後もテレワークが進むと考えられるので、開業する立地候補の分析は欠かさずおこなうようにしましょう。
回転率を考えた空間作り
コロナ後に「集客を獲得する」「売上を獲得する」に焦点をあてるのであれば、回転率を考えた空間作りが重要になります。コロナ前は、お客さまに長居してもらえばもらうほど、売上が獲得できていました。
しかし、時短要請の影響もあり、食べたらすぐに帰れるお店を好む傾向が増えています。コロナ後も「食べたらすぐに帰れるお店」の需要は続くと考えられるため、集客・売上を確実に獲得していくには、ある程度回転率に焦点を当てたお店作りも重要です。
コロナ後の店舗開業で意識すべきポイント
コロナ後の店舗開業で意識すべきポイントは以下3つです。
- イートイン以外の主軸作り
- 交わらない・触れない環境作り
- 非日常感のある空間作り
上記3つを意識することで、お客さまに好まれる・リピーターが増えやすいお店にすることができるでしょう。
イートイン以外の主軸作り
コロナでテイクアウトやデリバリーの需要が加速しました。コロナ後もテイクアウトやデリバリーの需要は続くと考えられるので、対応できるお店作りが求められるでしょう。
テイクアウトやデリバリー用カウンターや看板の設置がポイントです。イートイン以外の主軸を作ることで、コロナのような最悪な事態が起こったとしても、消費者の思考に沿った適切な対応ができるようになります。
交わらない・触れない環境作り
コロナ期間中で、できるだけ他人と交わらない・触れない環境に慣れてしまっているので、コロナ後も、個室やボックス席など、他人とできるだけ交わらない・触れない空間を求める人が多いことが予想されます。
大衆系のお店でも、個室を設けるなど、不特定多数同士が交わらない・触れない空間の重要が高まる可能性が高いです。行政主導でそういった設備の増築に補助金を導入する事例も増えています。
株式会社TOでは、店舗の開業・改装・運営に関する補助金の取得補助を行っております。開業・リニューアルの際には、補助金の申請から建物の完成、受給までを一貫してサポートいたします。補助金取得の流れや過去の採択事例に関してはこちらのページをご参照ください。
非日常感のある空間作り
コロナの影響で自宅で過ごすことが多いため、非日常感を求める人が多い傾向にあります。一般的なシンプルな内装ではなく、心がときめくような内装にするといいでしょう。
内装の空間作りには、内装や照明の色から家具の選び方や配置の仕方、内装に使用する素材によって大きく変わってきます。
非日常感を演出するのは、デザイナーの力を借りないと難しいです。デザイン設計事務所などのプロに依頼して、一緒に理想の空間を作り上げるといいでしょう。もちろん、私達TOにお任せください。
私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。
まとめ
この記事では、コロナ後の店舗開業で注意すべきポイントからコロナ後の店舗開業で求められることを詳しく解説してきました。この記事の重要ポイントは以下です。
- コロナ後の飲食店の開業は、「他人とできるだけ接しない」と「非日常感を味わえる」がキーポイントになる
- パーソナルスペースをしっかり確保した席の間隔を取ることが必要
- 店舗デザインをする段階で、窓での自然換気にするのか換気設備を導入するのかハッキリさせておく
- コロナで人の流動が変わっているため、開業する立地候補の分析を欠かさずにおこなう
- コロナ後に集客・売上を獲得するなら、回転率に焦点を当てた店舗のする
- コロナの再来に備えて、イートイン以外の主軸(テイクアウトやデリバリーなど)を作っておく
- コロナ後は大衆店より個室席の多いお店が好まれやすくなる
- 非日常感を味わえる内装にすることで、集客・売上を獲得できる
コロナ前とコロナ後では、お客さまが飲食店に求める部分が大きく変わるでしょう。コロナ前に合わせてお店を開業してしまうと、集客がうまくいかない・売上が取れない可能性が高くなってしまいます。
コロナ後の店舗開業を成功させ、安定した運営を続けていくためにも、上記のポイントを参考にしてみてください。
また、2022年ウィズコロナ時代の店舗改装リニューアルや新規出店の記事やコラムはこちらでまとめています。こちらも合わせてご参照ください。