【店舗リフォーム完全ガイド】タイミングやポイント、費用の見積もり方法や助成金を徹底解説します

リフォームされた飲食店の内装 建築工事の基礎知識

店舗を開業して年月が経つと、厨房設備や店内装飾などが古びてきます。また、開店当初には気づかなかった不便な点も目に入るようになってきます。そこで検討されるのが店舗の改築やリフォームではないでしょうか。

店舗の改装・リフォームをすることはコストもかかり、大きな工事になるので注意しておくべき点があります。本記事では店舗リフォームを考えている店舗経営者様向けに、店舗リフォームを行うタイミングや費用の見積もりなどについて解説していきます。

なお、こちらの記事で店舗の内装工事の節税方法について解説しております。リフォームのコストを少しでも下げたいとお考えの方は、こちらの記事も合わせてご参照下さい。

店舗をリフォームするメリット

集客を促進できる

リフォームの一番のメリットは集客力の向上です。全面的なリフォームによってお店の内装を一新すれば、これまでとは異なる顧客層にもアプローチすることができ、新たなリピーターの獲得が期待できます。

また、老朽化が進んでいる店舗はマイナスの印象を持たれてしまいます。特にお客様は、廊下や外装などの汚れに目がいく傾向があるとされています。予算の関係から最新設備を導入出来なくでも、床や壁を一新することで清潔感のあるお店を目指すことで、お客様に清潔な印象をもたせる事ができます。

従業員の生産性が向上する

従業員の生産性が向上する

設備を新しくすることでで、調理などの作業時間が短縮し、スタッフの生産性を高めることができます。また「この空間は誰も使ってないし、デッドスペースになっている」というような、非効率な空間の削減もリフォームで可能です。

単純に設備を新しくするだけでなく、ホールと厨房の動線を改良したり作業スペースを増やすことでも生産性は向上します。現場のスタッフや設計事務所と話し合って、効率のいい作業スペースに再設計してください。

店舗をリフォームする適切なタイミング

結論からいうと、飲食店の最適なリフォームのタイミングはありません。お店の転機や気持ちの転機で、リフォームしたい、と思ったときがいいのではないかと思います。

ただし、厨房機器の故障や内装の劣化に気づいてからのリフォームは遅いです。最低でも3~5年を目安に、気になったところをリフォームしていくことをおすすめします。今回はどのタイミングで行うかの目安として2つご提案します。

設備機器の交換や検査に合わせる

設備機器の交換や検査に合わせる

厨房機器を始めとした業務用機器の耐用年数は10~15年のものが多いため、それに合わせて壁紙や家具の修理を行うといいかもしれません。ただ、「厨房設備が古くなったけど、あと数年待って他とまとめてやろう。」と考えていても、そのせいで途中で故障してしまっては元も子もありません。

新しい商品・サービスを導入する時

大衆居酒屋のリフォーム

店舗運営の現状に伸び悩みを感じている時のリフォームも最適なタイミングと言えるでしょう。新しい消費・サービスを考案するとともに、可能であればリフォームも合わせて行いましょう。

新しいサービスやメニューを生み出す際は、新しい機器の導入などと合わせて、再度店舗のコンセプトを作り上げる必要があります。デザイン事務所と話し合って、メニューと店舗デザインの両側面から新しいコンセプトを顧客にアピールしていきましょう。

リフォームの流れ

事前準備

リフォームの事前準備

実際に設計事務所に相談する前に、予算の上限を決めておきましょう。一般的にリフォームではローンが組めないという点に注意して予算を決定して下さい。またリフォーム期間中は店舗の営業ができなくなることも考慮をしてプランを決めましょう。

デザイン設計事務所と打ち合わせ

デザイン設計事務所と打ち合わせ

厨房のレイアウトや設備を一新するだけであれば、新しくコンセプトを設定する必要はありませんが、「このようなレイアウトにしたい」「この箇所はこういったデザインにしてほしい」など明確なイメージを持っておきましょう。

その次に、実際に設計事務所と打ち合わせをしながら、リフォームに具体性をもたせていきます。ここで設計側と認識の齟齬(そご)があれば納得のいくものはできません。必要であれば写真やイラストを用意してじっくり進めましょう。

工事開始

工事は施工会社の担当ですが、工事中も何度か現場を見に行くことをおすすめします。自分がイメージしているデザインとのズレを感じる事があれば、すぐに修正をかけることが出来るからです。

任せきりにせず、自分の足で現場を見にいくことで、店舗への期待と愛着も湧いてきます。その期待を原動力に新規オープンでいいスタートを切りましょう。

引き渡し

工事が完了し、施主へ引き渡されたところでリフォーム完了です。念のため、引き渡し時にデザインやレイアウトに齟齬がないか、しっかり確認してましょう。後日ミスを見つけても、後日の場合修理するのは有料としている施工業者も多いです。

リフォームのポイント

実際にリフォームを行う場合はどこに気をつければよいでしょうか。リフォームのポイントは業態ごとに大きく異なりますが、ここでは代表的なよくリフォームされる箇所をもとに、そのポイントを解説します。

実際には業態やコンセプト、価格帯によって店舗デザインのポイントは大きく異なってきます。店舗デザイナーと相談を重ねて、こだわりをもった店舗を実現しましょう。またこういった相談に真摯に対応してくれるデザイナーを見つけることも、非常に重要です。

厨房の設備設計

厨房の設備設計

飲食店であれば、厨房が一番費用がかかります。厨房設備を変更する場合は、効率化のためにメニューのレシピや作業手順の見直しを一緒に行うと抜けがありません。

厨房器具は中古から探すのもいいかもしれません。型落ちのものであれば手頃な価格で買い換えることが出来ます。精密機器を買い換える場合は、見た目がきれいであっても耐用年数に気をつけて下さい。

空調設備

空調設備

顧客満足度を高めるには「心地よい空間づくり」が大切です。店内設備はお客様の居心地の良さに直結します。店内設備で特に注意したポイントは空調設備です。長年使っているせいで空調が効きにくい、風が直接お客様に当たってしまうといったことは内容にしましょう。

客席のレイアウト

客席のレイアウト

ターゲット層の顧客に合わせた客席レイアウトに変更しましょう。1人客が多ければ、カウンターを設置したり、カップルが多ければカップル席を増やす、といった具合です。

従業員にとっても客席のレイアウトは大切です。配膳や掃除のしやすさ、フロアを見渡しやすくすることを考えて設計することで、作業効率を上げる事ができます。店内設備と合わせて客席のレイアウトを工夫することで、リピートしたくなる店内を目指しましょう。

リフォームの費用相場

原状の設備に大幅に変更を加えない場合はそこまで多額の費用はかかりませんが、大規模なリフォームを行う場合はやはりそれなりの費用にはなります。しかし、坪数を目安としてある程度の費用を算出することができます。

いくつか例を出しますが、一口に相場と言っても店舗の広さ、業種、施工内容によって費用は大きく変動します。詳しい内容はデザイン事務所に相談してみてください。

飲食店のリフォーム費用

飲食店のリフォーム費用

元々の設備に手を加えず、一部の客席の改装のみであれば坪単価10~20万円程度でも可能でしょう。ただし、飲食店では、厨房の設備(器具は別途)、水回りの設備をさわると一気に費用が高くなります。設備などを全て刷新し、デザイン性と機能性をもった店舗にリノベーションする場合であれば、以下のような坪単価が相場になります。

飲食店 坪数 坪単価(設備等込)
居酒屋・レストラン 10~40坪 安価 40~60万円
平均 60~80万円
高級 80万円~
カフェ 10~30坪 安価 30~50 万円
平均 50~70万円
高級 70万円~
ラーメン屋 10~30坪 安価 40~50万円
平均 50~70万円
高級 70万円~
焼肉屋 20~30坪 安価 50~80万円
平均 80~110万円
高級 110万円~

物販店のリフォーム費用

物販店のリフォーム費用

一般的な雑貨・衣類の小売店など物販店に関しては、小規模店舗であれば坪単価10万円台でも可能です。ただし、デザイン事務所に設計してもらい、満足できる店舗にリフォームしたい場合は以下の坪単価を想定しておくと良いでしょう。

物販店 坪数 坪単価
アパレル店 10~30坪 安価 30~40万円
平均 40~50万円
高級 50万円~
雑貨屋 10~30坪 安価 20~30万円
平均 30~40万円
高級 40万円~
宝飾品店 10~20坪 安価 50~70万円
平均 70~90万円
高級 90万円~
靴屋 20~30坪 安価 20~30万円
平均 30~40万円
高級 40万円~

美容室/サロンのリフォーム費用

美容室/サロンのリフォーム費用

美容室は設備が多いため、坪単価が高い傾向があります。デザイン設計事務所のイメージシャワー台など水回りや衛生設備もリフォームする場合、以下のような坪単価が相場です。

美容室・サロン 坪数 坪単価
美容室 20~70坪 安価 30~40万円
平均 40~80万円
高級 80万円~
リラクゼーションサロン 20~30坪 安価 30~40万円
平均 40~50万円
高級 50万円~
脱毛サロン 40~60坪 安価 30~40万円
平均 40~50万円
高級 50万円~

店舗のリフォームに助成金はでる?

リフォームすることそのものに対しての助成金はありません。しかしリフォーム費用に当てることができる助成金制度はあります。なお補助金や助成金は、当然募集年度や各自治体によって様々なものがあります。

リフォームをご検討されたタイミングで各自治体のホームページなどから対象となる政策が無いか確認しましょう。ここではリフォームの際に適応されやすい代表的な補助金をご紹介します。

業務改善助成金

厚生労働省が実施している、中小企業・個人事業に適用される助成金制度です。前提条件に「従業員の賃金引き上げ」などがありますが、設備機器の導入や店舗改装費用に使うことが出来ます。金額は賃金をどの程度値上げするかや、従業員の数によって給付金額は25万~450万円と幅広く変動します。自分の店舗が該当するかは、以下の厚生労働省の要項を参考にして下さい。

業務改善助成金の詳細はこちら

まとめ

和食店のリフォーム

リフォームの簡単な流れやポイント、リフォームの資金にできる助成金等について解説してきました。リフォームはそんなにたくさんするものではありません。この機会を有効に活用して理想の店舗デザインに近づけましょう。

株式会社TOは愛知県名古屋に拠点を置くデザイン設計事務所です。これまでも多数の店舗リフォーム案件に携わってまいりました。お客様にとって「居心地のいい」」空間とは何かを考え、お客様に最適なプランニングを提供しております。専門家に相談したいとお考えの方は、是非一度我々にご相談下さい。

リフォームのタイミングが決まったあとはデザイナーと設計プランを建てていく必要があります。デザイナーへの理想の店舗デザインの伝え方はこちらの記事で詳しく解説しております。デザイナーと打ち合わせする際は、こちらも合わせてご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました