店舗内装デザイン設計のポイント

スケルトン天井を使った店舗デザイン|むき出しの天井のメリット・デメリットとは?

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近年、店舗やオフィスでスケルトン天井を採用される人が増えてきています。スケルトン天井は、ミニマルでおしゃれな空間を作り出すのに適しています。しかし、よく考えないでスケルトン天井にすると、思っていたのと違った、なんてこともありえます。

今回はスケルトン天井のメリット、デメリット、費用の相場観などスケルトン天井デザインのポイントについて徹底解説して参ります。

また、天井素材の選び方から具体的な天井デザインのイメージに関しては、こちらの記事で詳しく記載しています。弊社スタッフが厳選したデザインを掲載しておりますので、ぜひこちらも合わせてご参照ください。

スケルトン天井とは

スケルトン天井とは

スケルトン天井は、躯体がむきだしになっている天井のことです。一般的な天井は、コンクリートの躯体を隠すため、石膏ボードを天井に貼り、その上にクロスや塗装などのデザインをするのが一般的です。

しかし最近では、シンプルで洗練されたおしゃれな空間を作り出せるという理由から、天井にデザインを施さないスケルトン天井の需要が高まってきています。ただし、メリット・デメリットがはっきりしたデザインのため、その特徴をしっかり理解しておきましょう。

天井のデザインが人に与える印象

スケルトン天井のメリット

天井のデザインは、その空間の印象を左右するほど、そこにいる人に多大な影響を与えます。天井は建物を構成する躯体の中でも特に占める面積が大きい箇所です。床には家具が置かれ、壁には窓や棚などが設置されることを考慮すると、一番面積が大きいといっても過言ではないかもしれません。

例えば、天井が低いと人はその空間に閉塞感や圧迫感を感じます。逆に高い天井は広々とした印象や開放感を与えます。ただし、高すぎる天井は逆に落ち着かない印象を与えてしまいます。また、天井の素材は木材か、クロス材か、コンクリートか、など選んだ素材でも建物の雰囲気が大きく変わります。

スケルトン天井にかかる費用(リノベーションの場合)

スケルトン天井にかかる費用(リノベーションの場合)

近年、店舗やオフィスの天井をスケルトン天井にするリノベーションが人気です。一見、天井の造作を取り除くだけに思えるスケルトン天井ですが、実の所は、複雑な行程が必要になり、工事費用は決して安くありません。下記のような工事費用が発生します。

特にリノベーションの場合、工事費用は天井を取り払う範囲や天井裏の躯体の状態によって大きく変動します。一概に金額を提示することが難しいですが、最低でも150万円〜が相場になります。

スケルトン天井リノベーションにかかる費用
・デザイン設計費用(機能面で緻密な設計が必要)
・もともとある天井の石膏ボード、クロス等を解体する費用
・むき出しになった配線類を隠し、再配置する費用
・スプリンクラーの撤去・再配置(水抜き含む)
・むき出しになった天井裏の躯体を塗装する費用
・蛍光灯の取り付け、警報器の取り付け、空調設備の取り付け費用
・撤去した石膏ボードやクロスの廃棄費用(天井の石膏ボードは大量です)

スケルトン天井のメリット

①開放感がある

スケルトン天井は、デザインを施している天井と比べ、床から天井までが高くなり広々とした空間を演出できるのが特徴です。開放感のある空間は、重苦しい雰囲気にならないため、お客さまから好印象を持たれやすく、居心地の良いお店と思われやすくなります。

②デザイン性が増す

シンプルであるがゆえに、壁や床の内装、インテリアを引き立たせる効果を持つのが、スケルトン天井の魅力の一つです。無機質で目立たないコンクリートは、壁や床、インテリアに使用される素材や色をより目立たせます。アパレル店での採用がイメージしやすいですね。

③非日常感のある空間の演出

需要が高まってきているスケルトン天井といえども、オフィスや家庭に取り入れているのは、後述するデメリットがあるため、まだまだ多いとはいえないでしょう。そのため、普段あまり見慣れないスケルトン天井は、その空間に非日常感を与えます。

スケルトン天井のデメリット

スケルトン天井のデメリット

①空調効率が悪くなりやすい

スケルトン天井にすると、石膏ボードやクロスなどの内装がなくなるため、外気の影響を受けやすくなります。外の気温に左右されやすくなるため、きちんと施工しないと冷暖房のパフォーマンスが下がりやすくなります。施工を依頼する際は、そういったデメリットを払拭する技術と実績をもった施工会社に依頼しましょう。

②部屋が暗く感じる

天井が高くなる分、一般的な天井と同じ照明だと暗く感じてしまうでしょう。店舗が暗くなってしまうと、お店のいい部分が失われてしまう可能性があるため工夫する必要があります。例えば、天井のコンクリートの色を白くしたりペンダントライトを上手く使用するなどです。照明の明るさを補いつつ、おしゃれな空間を損なわないデザインをデザイナーと相談しましょう。

③配線配管処理が大変になる

天井をむき出しにすると、配線などを隠す工事費用が余分にかかってしまう可能性があります。コンクリートむき出しの場合は、配線などを隠す場所がありません。シンプルでスッキリとしたスケルトン天井のデザインメリットを保つためにも、内装業者に配線などを隠す工事を依頼する必要があります。

④原状回復コストがかかる

物件契約を解約する際は、物件を元の状態にしてから返さなければならない原状回復義務があります。スケルトン天井ではない物件を借りてスケルトン天井にした場合、原状回復費用がかさんでしまいます。物件契約の際は、退去時の原状回復の費用という点も、しっかり考えるようにしましょう。

スケルトン天井にする際の注意点

スケルトン天井の注意点

直天井と二重天井

天井仕上げ方法は、直天井と二重天井の2種類があります。どちらの仕上げ方法で作られているかによって、スケルトン天井にする際の工事費用が左右されます。

直天井は、コンクリートの天井にクロスを張っているだけなので、スケルトン天井にするの費用はさほどかかりません。反対に二重天井は、電気などの配線スペースを確保できるように、天井組を用いて作られています。そのため、全てを取り除く撤去作業が必要で、工事費用が多くかさんでしまいます。

コンクリートの状態(劣化等)

一番厄介なのが、コンクリートの劣化です。コンクリートの劣化は内装解体工事で天井を開いてみるまでわからないのが難点です。コンクリート自体が経年劣化を起こしていると、見た目が悪いため塗装などで隠さなければなりません。余分な費用がかかってしまう可能性があるため、最悪な事態も想定しておきましょう。

消防法や建築基準法などの法律

消防法や建築基準法は、店舗デザインをする際に必ず抑えておかないといけないポイントです。スケルトン天井にする予定で店舗デザインを設計していても、内装制限に触れ、スケルトン天井の導入ができない可能性があります。

事前に消防法や建築基準法の他、スケルトン天井にできない物件などの情報を入念に確認しておきましょう。消防法と建築基準法は、スケルトン天井の件以外でも使用する知識になるため知っていて損はありません。

店舗の開業に際して必ず守る必要がある消防法ですが、その詳しい内容をご存知でしょうか。消防法の基準に関してこちらの記事で詳しく記載しています。こちらも合わせてご参照ください。

まとめ

スケルトン天井を導入

スケルトン天井は、おしゃれな空間を作り出すのに、ピッタリな内装デザインです。上記の重要ポイントを考慮した上で、スケルトン天井を導入するかを考えてみてください。

我々株式会社TO(ティーオー)は、内装を得意とするデザイン事務所です。お客様に真摯に向き合い、最適なプランニングをしております。

「天井を含めて店舗デザインはどこも妥協したくない」といった方から「これまで店舗デザインに関わったことがないから不安だ」といった方まで、店舗デザイン設計をお考えの方は、ぜひ一度我々にご相談下さい。

また、洗練されたスケルトン天井と相性がいいデザインに「高級感」を加えたものがあります。ぜひこちらの記事も合わせてご参照ください。

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