居心地が悪かったらお客さんはもう来ない?店舗デザインでリピーターを増やすコツ

古民家を改装した鰻料理の飲食店のデザイン 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

お客様にお店を気に入ってもらうために重要な要素の一つが「居心地」です。居心地の良さは人それぞれ違いますが、お客様が何を求めているのか考えるとある程度ポイントが絞れます。

この記事では、まずお客様が求める店舗の居心地を紐解いていきます。そこから店舗デザインを構成するポイントを見つけていきましょう。

お客様が求める店舗の居心地とは

居心地が良い席

お客様は一体、どんな居心地を店舗に求めているのでしょう。人それぞれ好みが違うため一概にはいえませんが、多くの方はリラックスできるかどうかに重きを置いているようです。実際によく声が挙がる居心地をいくつか挙げてみました。もしお客様のリピーターが少ないと感じている方は、お客様の声に耳を傾けてみましょう!

お一人様でも利用しやすい座席

お一人様でも利用しやすい座席

飲食店でとくに多いのが、一人でも利用しやすい座席配置になっていることです。近年、飲食店をお一人様で利用する方も多く、とくに新型コロナウィルスの影響でその割合はさらに増えてきました。

二人席や四人席などの座席ばかりだと、一人で使うのは躊躇してしまいます。そんなお客様に配慮した座席がある店舗はリピーター率も高く集客も多いのが特徴。お一人様の場合、カウンター席があると周囲を気にせず利用しやすいため、近年はカウンター席のある店舗は人気を集めています。

自分好みの雰囲気やインテリア

居心地の良さは、いかにリラックスして過ごせるかも重要なポイント。そのカギを握っているのはお客様の好みに合った雰囲気やインテリアを使っていることです。万人受けする雰囲気やインテリアをそろえるのは難しいですが、店舗側のターゲットが決まっていれば自然にそれに合わせた集客が見込めます。

自宅では表現できないような雰囲気を作っている店舗は非日常を味わえ、それだけで幸せな気分に。「お店にずっといたい」と思えるような雰囲気やインテリアは、お客様の心をキャッチし再来店を促しています。インテリアの使い心地やリラックスできる高さなど、店舗の什器に関しましては、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。

パーソナルスペースを大切にしている

新型コロナウィルスの影響が拍車をかけ、パーソナルスペースは注目されている店舗デザインの一つ。ほどよい座席の感覚は、それだけで店舗の居心地をよくしてくれます。ゆとりを持った空間は心をリラックスさせてくれると同時に、居心地の良さも倍増。例え狭い店舗でもパーソナルスペースをうまく使っているところは、お客様が後を絶ちません。

ターゲットを絞ると店舗デザインも楽になる!居心地の良さを提供するポイント3選

居心地の良さを提供する店舗デザイン

店舗デザインを決めるときは、ターゲットを絞ると自然に居心地の良い店舗に仕上がります。いちばん大切なのはターゲットを決めることですが、その後は居心地の良さも追及しなければいけません。先ほど紹介したお客様が感じる居心地の良さを参考に店舗デザインを決めているといいでしょう。

ゆとりを大切にした座席づくり

飲食店でとくに注意したいのが座席づくりです。お一人様でも利用しやすい座席を用意したりパーソナルスペースを考えた座席配置にしたりと、座席だけでも考えることがたくさん。飲食店の場合、座席は坪当たり1.3~1.5席が基準とされていますが、もう少し余裕を持たせてもいいかもしれません。

座席のスペースだけでなく、お客様同士の目線にも配慮してみてください。目が合いやすい配置は、お互い落ち着きません。同時にスタッフが動きやすい座席づくりを目指すと、お客様もスタッフの動きが気にならず飲食を楽しめるでしょう。

ターゲットに沿った内装やインテリア

リラックスできる空間を作り上げるのは、内装やインテリアです。お客様は店舗外観を見て雰囲気をイメージします。そのイメージを壊さないためにも、ターゲットやコンセプトに沿った店舗デザインは大切です。とくに初めて行くお店はイメージがすべて。お店のコンセプトを最大限に出して、お客様の集客につなげていきましょう。

配色は店舗イメージに沿ったもの

「店舗の雰囲気やインテリアは好きなんだけど、何となく落ち着かない」というお店に出会ったことはありませんか。これは店舗の配色が原因かもしれません。お店のコンセプトで原色を使わなければいけないところもあると思いますが、居心地の良さを求めるなら原色は最小限にとどめておく方がいいでしょう。

どうしても使いたい場合は、アクセントとして利用してみるのも手。あくまでも主役はお客様なので、お客様がリラックスできる配色を心がけてみてください。色を変えるだけでお客様の印象はガラリと変わります。こちらの記事では売上に影響する「色」について詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

まとめ

居心地が良い店舗デザイン

店舗の居心地の良さは十人十色。すべての方が満足する居心地は作りにくいですが、ターゲットを決めておけば比較的イメージが湧いてくると思います。

居心地がいいということは、また来店したいと思うお店だということ。お客様が求めていることを店舗デザインに取り入れるだけで、リピーターアップに繋がります。お店のコンセプトを大切に店舗デザインをイメージしてみましょう。

株式会社TO(ティーオー)は、店舗デザインを得意とするデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。

今回解説したことを踏まえて、店舗デザインを行いましょう。店舗デザインに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。