飲食店を選ぶとき、決め手となるのはメニューや店舗の雰囲気ですが、現在はコロナウイルス感染防止についての対策が重要なポイントの一つになっています。
お客様に安心して利用してもらうためには、店舗デザインを工夫して安全性をアピールしましょう。今回はコロナ対策を伝えるポイントをご紹介します。
店舗デザインの工夫でコロナ感染対策を伝える
コロナの感染防止対策が分かる表示を作る
感染防止対策が万全でも、お客様にうまく宣伝できなければ集客効果は見込めません。現在、政府や自治体が感染防止対策に関する一定の条件を設定し、その条件を満たせば対策が取られているという証拠としてステッカーが配布されています。
ステッカーは立派な証明になりますが、具体的にどのような対策を行っているか公表することで、利用者側もより安心してお店を利用することが出来ます。例えば、以下のようなアピールの方法が代表的です。
テラス席を設置する
店舗の外にテラス席を設置することも感染防止対策の一つになります。十分な席の間隔があって、頻繁に換気が行われていても店舗の中で食事をすることに抵抗がある方もいらっしゃます。
テラス席は席の間隔を取りやすく、換気も気にする必要なく、政府もテラス席の設置を推奨しています。通常、テラス席を設置する場合は警察や保健所などに申請する必要があります。
しかし現在は、テラス席の活用を促進するために政府は道路占用許可基準を緩和しています。期限は2020年11月まででしたが、2021年3月末までに延長されました。
窓を設置して換気と店内が見える工夫を
窓の設置は換気に加えて、店舗の様子を伺うことができる有効な手段です。席の間隔や団体客がいないか、店が混み合っていないか、入店する前に確認することが出来ればお客様も安心感を得られ、集客の増加も見込めます。
これから窓を設置する場合は、設置場所に注意しましょう。換気は常に実施しなければいけませんが、夏や冬は窓を長時間開放して換気を行うことは困難です。そのため換気を効率的に行うことが求められます。
窓が二つあれば効率的に換気を行うことができます。対角線上にある窓を開放することで店舗全体の空気を入れ替えることが出来ます。窓が隣り合っていたり、同じ壁の窓を開放しても空気の流れが小さく十分に換気が出来ません。
また外気の通り道に空調があると外気による室温の変化を抑えて、室温を調節しやすくなります。これらの点を考慮すれば、定期的に換気を行うだけで十分な感染対策になります。
外から店内を見てもらうために、ガラスを多く用いることで入りやすさを演出する方法がよく用いられます。ガラスを用いたデザインについては詳しくはこちらをご参照ください。
テイクアウト専用のスペースを設置する
感染対策が行き届いていても、店内での飲食に抵抗がある方もいらっしゃいます。また、時短営業や外出自粛の影響で、店内飲食の利用率は減少しています。そこを補うためにもテイクアウト専用のスペースは効果的です。
店内に常設されているレジでテイクアウトの会計を一緒にすることもできますが、お昼の人が増える時間帯は混雑の原因になります。テイクアウトを実施していることをアピールするためにも、テイクアウト専用のレジスペースを設ける効果があります。
手洗い場や除菌スペースの設置
飲食店や商業施設のほとんどの店舗が入り口にアルコール消毒や検温などを設置してます。また最近では一般家庭でも玄関先に手洗い場を設置する家庭が増加しました。
これらの対策は窓やテラス席の設置に比べて比較的に低コストで実施できる感染対策です。店舗の入り口にアルコール消毒スポットを設けることで、そのまま外にいるお客様へ感染対策をアピールすることができます。
まとめ
コロナ感染対策の店舗の外観デザインのポイントについてご紹介しました。大がかりな外観の工夫が出来なくても、店先に除菌スペースを設置するだけで安心感が違います。
店舗も環境によってもできる感染対策は異なりますが、換気は大きなポイントにななります。飲食店の外観デザインでお困りの方は、お気軽に私たちにご相談・お問い合わせください。
株式会社TO(ティーオー)は、飲食店設計を得意とするデザイン事務所です。お客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。
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