皆さんが店舗を訪れた際に高級感や開放感など印象を感じるのは、インテリア以外に人の目線に入り込む頻度が多い天井の納め方や形状が整っていることも影響しています。
今回は天井の形状種類を徹底解説するとともに、名古屋の施工事例をもとに店舗に高級感を与える天井の仕上げ方を伝授いたします。“天井の形状について知りたい”“高級感を感じる天井仕上げについて知りたい”とお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
店舗の天井裏に必要なものとは?
天井は梁や上階の床下、屋根裏を隠すためにつくられていますが、その他に店舗の天井裏にはエアコンや吹出し口などの空調設備、スピーカー等の音響器具、照明器具、防災設備などを取り付けます。
近年ではスケルトンにして建物の躯体を活かしながら、露骨に天井にあるものを見せるデザインも多く見られますが、業態や店の雰囲気によって設備や梁を隠す方法が合う場合もあります。次に天井形状の6種類について徹底解説していきます。
天井形状の6種類
陸(ろく)天井
陸天井(平天井)は、床と平行で平らな形状をした天井のことです。天井の形状としてはスタンダードでコストを抑える天井のデザインとなっています。梁以外の空いた空間をいかして空調や照明などを入れることが可能です。
傾斜天井
傾斜天井(勾配天井)とは、斜めになった天井のことです。斜めの部分は高さを確保することができ、空間に開放感を与えます。デメリットとして、天井を斜めにするため手間や材料で費用がかかることが挙げられます。
曲げ天井
曲げ天井とは、曲線を描くような天井の仕上りになっており、空間を柔らかい印象に魅せるデザインの形状です。傾斜天井と同様曲線をつくるため手間や材料に費用が掛かってしますことがあげられます。
折上げ天井
折上げ天井とは、中央部分に凹みをつけ、一段天井高を高くみせる天井デザインです。高くなった部分のみ木目にするなど仕上げを変え、空間つくりを楽しむことができます。
ほり上げ天井
ほり上げ天井はよく間接照明をいれる際に使われる天井のデザインです。一部掘り上げることで奥行き感のある空間に仕上げることができます。
落し天井(下がり天井)
落し天井(下がり天井)とは、階段のように1段下がる構成になった天井のデザインです。天井高に動きが出るため、高い部分は開放感を与えます。
和風天井の形状3種類
目透かし天井
目透かし天井とは、天井板と敷目板で組まれた和風天井の一般的な天井です。
さお縁天井
さお縁天井とは、天井板にさお縁が等間隔でついた天井のことです。
格天井
格天井とは、鏡板に格縁(ごうぶち)を縦横で組み合わせ正方形に構成された天井のことです。昔の書院造に用いられており、各位の高い部屋として扱われていたデザインです。
名古屋の施工事例をもとに店舗に高級感を与える天井の仕上げ方をご紹介!
洋風な高級感を演出したインドアゴルフの天井仕上げ
梁をうまくみせながら落とし天井のようにみせ、天井と梁の見切りを回り縁で納めることで洋風な高級感のある雰囲気を作り出しています。
和モダンな高級感を演出した寿司屋の天井仕上げ
目透かし天井で白木を基調とした仕上げにすることで和モダンな高級感を演出しています。
スタイリッシュな高級感を演出した焼鳥屋の天井仕上げ
ほり上げ天井と間接照明の組み合わせで奥行き感のあるスタイリッシュな高級感を演出しています。
まとめ
今回は天井の形状種類と名古屋の施工事例をもとに店舗に高級感を与える天井の仕上げ方をご紹介いたしました。基本的な6種類の天井形状や3種類の和風天井についておわかりいただけたかと思います。
株式会社TOは、愛知県名古屋市に拠点を構えるデザイン設計事務所です。主に飲食店舗やオフィスなど、商業施設の空間デザインを承っております。デザイン設計事業だけではなく、オフィスの開設に関するご相談も無料で対応させていただいております。まずはお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。