タイルを使って店舗デザインにアクセントをつけましょう!意外と知らないタイルの種類についてまとめました!

古民家改築のレストラン 店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

店舗の中や外、床など様々な場面で使われるタイルですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか?今回はタイルそのものや、タイルの種類についてご紹介いたします。

タイルとは

タイルとは

タイル陶磁器製の建築材料で、ラテン語で「モノを覆う」という意味の「テグラ」から由来すると言われます。劣化しづらく熱や水にも強いので様々な場面で重宝されます。

タイルの種類

タイルの種類

タイルは主に以下の要素から分類されます。

・吸水率
・用途
・釉薬の有無
・成形方法
・焼成方法

今回は「吸水率」「用途」「釉薬の有無」の分類方法についてご紹介いたします。

吸水率による分類

タイルの吸水性による分類

タイルはJISにより吸水率で「Ⅰ類」「Ⅱ類」「Ⅲ類」と分類がされています。昔は素地(元となるもの)で分類されていたため「磁器質」「炻器質」「陶器質」という名称になっている場合もあります。今回は以下のように表記していきます。

磁器質タイル(Ⅰ類)

石英や長石という鉱物と粘土が原料です。これを1300~1400℃で焼いたもので、吸水率が1%以下です。たたくと金属音がする非常に硬いタイルです。その耐久性と吸水性の低さから外装や床材などに用いられます。

炻器質タイル(Ⅱ類)

陶石という岩石と粘土が原料です。こちらは1200~1300℃で焼いたもので、吸水率は10%以下です。たたくと澄んだ音がします。硬く耐久性に優れたタイルのため外装に用いられることが多いです。

陶器質タイル(Ⅲ類)

粘土が原料で、1000~1200℃で焼いたものです。吸水率は50%以下と高く、たたくと濁った音がします。このタイルは内装に用いられる場面が多いです。

用途による分類

内装タイル

内装タイル

建物の内部に使われるタイルで、陶器質タイルがよく用いられます。内壁はもちろんトイレやキッチンなどの水回りに用いられることも多いです。弊社TOでは色違いのタイルを用いてタイルパターンを考えて、空間のアクセントにとすることもあります。

外装タイル

外装タイル

建物の外装に用いるタイルで、雨風に耐える耐久性があり、吸水性の低い磁器質や炻器質がよく用いられます。また外壁は張る面積が多いので白系統や黒系統などシンプルな色味のものが多く用いられます。

床タイル

床タイル

床に張るタイルですが、外装用内装用に分けられます。床タイルは汚れにくく、耐久性があることが重要なので、外装用タイルと同じく磁器質や炻器質のものがよく用いられます。

モザイクタイル

内装の床・壁、外装の床・壁に用いられ主に磁器質タイルです。表面積が50㎠以下で小さなタイルです。この小さなタイルを並べてユニットにしたもので販売されることが多いです。

釉薬の有無

釉薬(ゆうやく)とはタイルを焼き上げる際に溶けるガラスの層のことです。焼き上げる際に釉薬を施すことで、多様な色の表現が出来る耐水性が上がる強度が増すなどの効果があります。また表面に艶が出るためメンテナンスがしやすくなります。そしてこの釉薬が施されているのが「施釉タイル」、施されていないのが「無釉タイル」です。

施釉タイル

施釉タイル

艶のある表面が特徴で様々な色を表現することが出来ます。釉薬にも様々な種類があり、光沢が出るタイプやマットな仕上がりになるタイプ、ヒビが入っているような模様が出るタイプなどたくさんあります。また塗り方によっても模様や柄を発生させることが出来るので、カタログなど覗いてみると楽しいかもしれません。

無釉タイル

無釉タイル

釉薬を施さないタイプでざらざらとした触感が特徴です。素地そのものの色味や、素地に顔料を入れて色付けをしたものなどがありますが、施釉タイルと比べると色の種類は少なめです。その滑りにくいという特徴から床材などにも重宝されます。

まとめ

今回はタイルについてご紹介いたしました。店舗改装や店舗出店を考えている方はタイルを用いてお店のアクセントにするのもおすすめです。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。

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私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。