店舗内装のリニューアルを検討するなかで、コストを抑えながら大きな効果を得たいと考える人も多いのではないでしょうか。「どんなことに気をつけてリニューアルすればいいかわからない」という疑問に、数多くの店舗デザインを手がけた私たちTOがお答えします。
店舗内装のリニューアルには、成功するコツとポイントがあります。やってよかったと思えるリニューアルになるよう、ぜひ参考にしてみてください。
私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。
長く愛される店舗づくりのコツをYouTubeでもご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
店舗内装をリニューアルするメリット

まずは、店舗内装をリニューアルするメリットから見ていきます。配置の見直しなどで店舗内がより働きやすい空間に生まれ変わり、デザインが一新されたことで話題性もアップします。それらがプラスに転じて集客につながる流れが生じるでしょう。それぞれを詳しく解説します。
話題性がアップする
内装のデザインが新しくなると、話題性がアップします。これまで店舗に通っていたお客さまも、新しい店舗がどのような店舗になったのかを楽しみに待っていることでしょう。「リニューアルしたらしいよ」という口コミ効果も大きく、知り合いやSNSなどを通じて話題になりやすいことがメリットです。
昨今はSNSも普及し、店側はもちろんお客さま側からの発信も話題になります。SNSなどに取り上げてもらえると話題性がますますアップして、お店をいろいろな人に知ってもらえるチャンスも広がります。
より働きやすい空間になる
内装を一新するときには、レイアウトの見直しも同時に行います。そのため、レイアウトを考え直してさらに働きやすい空間作りを意識できるのも大きなメリットです。新規の店舗とは違い、これまで実際に働いた経験値もあるので、レイアウトの見直しもより実用的に考案できます。
従業員が複数人いる場合は、デザイン前にどうしたらもっと働きやすくなるかを聞き取っておくのもおすすめです。1人ひとりがさらに働きやすい環境になれば、モチベーションがアップして作業効率や売上につながることも考えられます。
集客につながる
話題性や作業効率の向上などが重なり合い、集客につながります。リニューアルをした店舗は「どうなったか覗いてみたい」と思ってもらえるので、リニューアル直後はしばらく集客率が高い状態をキープできることも少なくありません。
「どうなったか覗いてみたい」から「また来たい」につなげられるよう、サービスの見直しもリニューアルを機に検討するのもひとつの方法です。以前までのいいところは残し、よりよくするための見直しを行い、新しいリピーターを増やせるようにしましょう。リニューアルは、そんな新規リピーター確保の足がかりになります。
店舗内装リニューアルの2つのコツ

店舗のリニューアルを成功に導くにはコツがあります。予算の配分や業者選びに注目して、賢くリニューアルしましょう。
投資するポイントを絞る
リニューアルでは、投資するポイントを絞ると成功しやすいでしょう。全体的になんとなくリニューアルしてしまうと、なんのためのリニューアルかがぼやけてしまい、中途半端な完成になってしまいます。自分が店舗のどこに気合いを入れたいか、どこを使い勝手をよくしたいかなどを考えてからデザインすると、投資するポイントが見えてきます。投資したいポイントの例は以下のような部分です。
- ファサード(店舗入り口)
- 物販店の場合は商品の陳列
- 飲食店の場合は客席と厨房
このように、お客さまに関係する広めの空間は、リニューアル時の投資ポイントです。どこか一点に重点を置き、そこから派生するようにリニューアルの方向性を広げると考えやすいでしょう。ポイントを絞ることで、満遍なくお金を使ってしまうことを防げるので、コストを抑える効果も見込めます。
好みのデザインができるデザイン会社を選ぶ
リニューアルの際に機能性を考えることはもちろんですが、見た目を左右するデザイン性も重視したいポイントです。デザイン会社を選ぶときには、必ず好みのデザインができる業者に依頼しましょう。
店舗デザインを請け負っている会社の多くは、ホームページでこれまで手がけた店舗の写真を見ることができます。実績のギャラリーページをよく見て、自分が理想とするデザインをしてもらえるかを想像しながら選ぶと後悔しません。
また、理想の店舗デザインをイメージするワードなどをインターネットで検索して、気になるデザインを集めておくとデザイン決めのときに役立ちます。本ブログで掲載している画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

店舗内装リニューアルを成功させるポイント3つ

では、最後にリニューアルを成功させるポイントを紹介します。今から解説する3つのポイントは、コストの削減や売上にも関わる大切なものです。ぜひ参考にしてみてください。
コンセプトを明確にする
まずは、リニューアルに合わせて店舗のコンセプトを再設定しましょう。これまでのコンセプトと同じにする場合も、リニューアル前の営業実績も踏まえてより具体的なコンセプトに練り直すのもおすすめです。最初の段階で、しっかりとコンセプトを定められると、リニューアルの方向性が定まるので無駄な改装をしなくて済みます。コスト削減にもつながるので、必ず明確に決めることが大切です。
また、デザイナーとの擦り合わせもしやすくなり、思い通りのデザインの店舗が作れるでしょう。コンセプトがはっきりとしていると、どのようなデザインがぴったりかをデザイナーも判断しやすくなります。デザイン案もスムーズに決まる可能性が高いので、納得しながらリニューアルを進められます。
工事期間の希望を決める
工事期間中は、店舗の営業ができません。大体どれくらいの工事期間を希望するかを決めてから、施工会社と話し合うとスムーズに話し合いが進みます。工事期間は、リニューアルの規模にもよるので、あくまで希望として相談してデザインや工期の希望を照らし合わせながら、できる範囲を見定めていくことが大切です。
工期の希望を決めずに着工すると、追加で工事をしたくなることもあります。ある程度限度となる工期を決めておけば、本当に必要な追加か見極められるので、結果としてコストも削減できます。売上が出ない期間も早い段階で把握できるので、スケジュールも立てやすいことがうれしいポイントです。
完成前からリニューアルオープンの告知をはじめる
リニューアル工事も大詰めを迎え、いよいよリニューアルオープンというときに告知をはじめるのでは遅い場合があります。長い間閉まっていた店舗は、いつ再開するのかわからないので様子を見にきてくれるお客さまも稀です。こちらから積極的に発信して、お客さまを呼び戻しましょう。
そのためにも、最初に決めた工期を基準にリニューアルオープンの1ヶ月ほど前から告知が開始できるように準備することをおすすめします。リニューアルの規模が小さい場合は、一時閉店をする前にリニューアル工事の日程を告知しておくといいでしょう。
長期の工事が見込まれる場合は、ポスティングやSNSの発信などで、お客さまが店舗の様子を見にこなくても再開状況を把握できる工夫をすることが大切です。せっかくリニューアルしたのに全然人が来ない、ということを防ぐためにも、念入りな告知を心がけましょう。
まとめ

店舗内装リニューアルを検討するにあたって、注目したいコツや成功ポイントを解説しました。私たちTOは新規もリニューアルも含めた店舗デザインを手がけております。リニューアルの際には、ぜひ一度ご相談ください。