「組子細工」とは木片同士を組み合わせて模様を作り出す日本の伝統工芸の一つです。古くから和室の装飾などで愛されてきましたが、今日でも建具や小物、什器などに用いられています。今回はそんな組子細工の作られ方について詳しくご紹介いたします。
などとお考えの方は是非ご参考にしてみて下さい。
組子細工とは?
組子細工は周りを囲む「地組(じぐみ)」と「葉っぱ」からなります。その組み合わせにより様々な模様を作成することが可能になります。主にヒノキや杉などの針葉樹の木材が用いられます。
大きな木材を切断して、模様に応じて木片の大きさや厚さ、溝の位置など様々な調整をして材料を設けていきます。
木材の持つ性質や、湿度による微妙な木材の変化を読み取って作業する必要があるので、職人の方の長い経験や高度な技術が必要となります。組子細工についてはこちらの記事でも紹介しているので、興味がある方は是非参考にしてみて下さい。
https://www.tototo.biz/staffblog/kumiko-work/
組子細工の製作方法
組子細工は建具などで用いるのは勿論ですが、コースターや鍋敷きなどの小物でも用いられます。今回はコースターの作り方についてご紹介いたします。今回は「弁天亀甲」という模様を制作していきます。今回のコースターを作るのに必要な材料は以下になります。
B:小さめの木片×6
C:内部の木片×18
D:内部の三角形部分木片×18
A・Bの木片には組み合わさる部分に凹凸が設けられており、こちらを組み合わせていくかたちになります。この凹凸も模様の柄により異なるため切れ込みを入れる刃物から特注することもあるそうです。
①Aを二つ組み合わせる
二つの部材を組み合わせてX型に組み合わせます。
③②にBを組み合わせる
X型にまずB二つを組み合わせていきます。
そのあとにさらにBを二つ組み合わせます。
そのあとにさらに二つ組み合わせることで、正六角形のかたちが完成します。
④③にCDを組み合わせる。
正六角形の6つの三角の内の一つずつ作業を進めていきます。まずCを三角形に添わせる形で配置をします。そしてDを折り曲げて三角形の形にして組み合わせていきます。この際に力任せに押し込むのではなくC・Dがそれぞれに同時に綺麗にはまるようにすることがポイントです。同じ作業を正六角形内の三角形全てで行います。
⑤完成
このように一度も接着剤などを用いずにこのような組子細工を製作することが出来ました。建具などに用いられる組子細工等もこのようなかたちで一つ一つ手作業により制作がされており、職人の方の技術や労力、経験や知識など様々なことが詰まった作品になっています。
まとめ
今回は「組子細工」についてご紹介いたしました。組子細工はご紹介したコースターのような小物から建具など様々なものに活かせる工芸品の一つです。そのため組子細工を店舗に取り入れたいといったご要望があれば是非ご気軽にご相談下さい。
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