【店舗デザイン】一つの物件で二業態の店舗運営を行うには?レイアウトのポイントについて解説いたします!

ライン照明 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

今回は一つの店舗で二業態を行う方法についてご紹介いたします。「それぞれ違う料理を提供するために二つの店舗を作りたい」「改装する時に異なる業態を加えたい」などお悩みの際は是非参考にして下さい。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。お客様と「持続可能なお店」を作り上げることを理念として、店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。

二業態について

二業態運営について

二業態を運営する方法として

・「昼はカフェ、夜はバー」など時間により業態を変えるスタイル

・空間として二つ店舗があり、同じ時間帯に運営を行うスタイル

などがあります。そして今回は「空間として二つ店舗があり、同じ時間帯に運営を行うスタイル」についてご紹介いたします。そして今回は施主や運営を行う方は同じ方であると想定します。

業態それぞれで異なる方で運営することも不可能ではありませんが、営業許可や工事区分についてしっかりと確認する必要がありますのでご注意下さい。

二業態の例としては「飲食店+飲食店」「飲食店+物販店」「セントラルキッチン+飲食店」など全く異なるものではなく関連性のあるものがオススメです。メリットとして、それぞれのお店でお客様を獲得すること出来る点が挙げられます。またそれぞれのお店に関連性をもたせることでお客様の相乗効果を狙うことが可能です。

二業態の店舗レイアウトのポイント

1店舗で二業態を運営するためには様々な要素を考える必要があります。今回はそんなレイアウトのポイントについてご紹介いたします。

①入口を別々に設ける

入口を別々に設ける

まずそれぞれ違う業態ですので、店舗ごとに入口は分けることをオススメいたします。そしてスタッフ用の入口、テイクアウト用の入口を設けるとより良いです。つまり業態二つ分、スタッフ用、テイクアウト用、計4つ分あることが望ましいです。

②トイレの場所を工夫する

二業態のためトイレも二つ必要となり、さらにスタッフ専用トイレがあることが望ましいです。しかし面積によっては二つ用意するのは難しいと思います。その際はトイレをそれぞれの店舗から出た通路部分に設けることで、一つのトイレで併用することが可能です。

③厨房は共有で用いる

厨房は共有で用いる

「飲食店+飲食店」などの場合、厨房を共有で使用することがオススメです。二つの業態でドリンクなどを共有することで効率的に運営を行うことが出来ます。

④通路を減らす

通路を減らす

入口を多く設けるということは必ず通路が生まれてしまいます。面積に余裕がある場合は別ですが、なるべく無駄な通路は無くしたレイアウトを考えることが重要です。

③共有スペースを設ける

レイアウトが複雑になって行くと、それに伴い動線も複雑になっていきます。そこでスタッフ側の動線に共有スペースを設けて働きやすいようにしましょう。共有スペースから、店舗1、店舗2、スタッフルーム、厨房、従業員用トイレに繋がるような動線を考えましょう。

④必要な動線を見極める

必要な動線を見極める

上記に様々なポイントをご紹介をいたしましたが、面積によっては全て実現させるのは困難です。そのためどの動線が最も重要なのか見極める必要があります。

例えば飲食店+飲食店の場合は、お客様が過ごしやすいということが最も重要な店になると思います。その場合スタッフルームへ直接向かえる動線は変更するなどの工夫が必要になります。

まとめ

今回はレイアウトのポイントについてご紹介いたしました。様々なポイントをご紹介いたしましたが、二業態を行う場合は複雑になってしまう場合があります。

しかしそのレイアウトが果たしてお客様にとって居心地が良いかなど、全ての要素を詰め込むだけでなく削れる部分がないか考えることが大切です。また二業態を行うにあたって営業が可能なのかをしっかりと確認した上で行うことも重要になります。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。