地下店舗の集客方法とは?目立たない立地でも人を呼び込むポイントを店舗デザインの観点から解説します。

デザインコンセプトの決め方
デザインコンセプトの決め方

地下店舗の場合はどのような集客が必要になるのでしょうか?本記事では、地下店舗の集客方法やお客様を呼び込むポイントをご紹介します。地下での店舗開業や集客に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみて下さい。

株式会社TO(ティーオー)は、飲食店やオフィスの店舗デザインの設計会社です。持続可能な店舗デザインや店舗設計の資金計画などについての悩みや不安のご相談をいつでもお待ちしております。

地下店舗と路面店舗の集客方法は異なる

地下店舗と路面店舗の集客方法は異なる

まず前提として、地下店舗と路面店舗は、立地の特徴が異なるため、集客方法が異なります。飲食店の集客では、店舗の立地に適した集客の施策を実施することが重要です。地下店舗のメリット・デメリットを理解してから、集客方法を考えていきましょう。

地下店舗のメリット・特徴

地下店舗のメリットは、路面店舗にはない雰囲気づくりがしやすいことです。閉塞的な空間を逆に利用して、普段では見つけられない隠れ家的なコンセプトの店舗もおすすめです。

また、路面に比べどうしても一目で見つけにくい店舗になるため、流動客のような初来店のお客様よりも、リピーターなど目的客のお客様が多くなる傾向があります。集客のベースとしては、リピーターを増やしていく集客方法を考えていくと良いでしょう。お客様自らが探してくれる客層に対しての施策を行うことが重要です。

地下店舗のデメリット

前述の通り、地下店舗のデメリットは、路面店舗に比べて目立ちづらく、流動客の集客が難しいという特徴が挙げられます。その理由は大きく2つに分けられます。

1つは「店舗が見つけづらい」という点です。地下店舗は路面店舗とは違い、一目で店舗の存在が見つけにくいです。そのため、誘導看板を設置したり、ネオンサインや照明などで入り口をわかりやすくする、という工夫が必要です。

もう1つの理由は「入店のハードルが高い」という点です。地下に店舗があると、店内の様子が見えないため、お店の様子がわかりません。また、店内に辿り着くまでに階段やエレベーターで降りる必要があるため、どうしても初めて入店するお客様の心理的ハードルが高くなります。

地下店舗での新規客の集客方法

メリットデメリットを踏まえて地下店舗での集客方法を考えてみます。地下店舗はリピーター顧客が多くなりやすい特徴がありますが、開店当初は新規顧客の獲得メインになるでしょう。そこでここでは、地下店舗で新規客の集客方法をご紹介します。

  • 入りたくなる通路のデザインにする
  • 誘導看板を活用する
  • 照明、電飾スタンド看板、内照式袖看板、ネオンサインを活用する
  • SNS、WEBサイト、Googleマップを活用する

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

入りたくなる通路のデザインにする

入りたくなる通路のデザイン

店舗の内装にこだわる地下店舗は多いですが、地下までの階段や通路までをデザインする店舗はあまりありません。しかし、この通路のデザインは非常に重要です。物件オーナー様と相談が必要ですが、もし許可がもらえるならば、階段や通路にもデザインを施すことをおすすめします。

階段や通路にデザインを施すことで、外から目立つだけではなく、入り口→通路→地下の入口→店内という長い区画でデザインを施すことができます。これらがコンセプトによってデザインされることによってお客様が席につくまでのストーリーを演出することができます。

誘導看板を活用する

誘導看板を活用する

「隠れ家」などのコンセプトが無い限りは、地上の誘導看板はほぼ必須と言えるでしょう。誘導看板は店舗までの入口を伝える看板です。これがあることによって、お客様は店舗までの道のりをイメージすることができ、入店までの心理的負担を軽減します。

さらに誘導看板では、おすすめメニューや価格帯、営業時間、空席、満席情報などお店の情報を伝えましょう。路面店と違い、店舗の様子が見えないため、できる限り看板で伝えましょう。

照明、電飾スタンド看板、内照式袖看板、ネオンサインを活用する

ネオンサインを活用する

地下店舗は、通行人には見つけづらいため、目立つ看板を設置したり、入り口を目立たせることが重要です。そこでおすすめしたいモノが、入り口の照明、電飾スタンド看板、内照式袖看板、ネオンサインで「光」をうまく活用することです。

人は、本能的に明るいと安心する性質があります。そこで、入り口に照明を設置することで、入りやすい雰囲気が作れます。また、電飾スタンド看板、内照式袖看板、ネオンサインはいずれもそれ自体が光ります。特に夜間はよく目立ちます。人の目につく、目立たせる、ということは、集客において重要です。

SNS、WEBサイト、Googleマップを活用する

Googleマップを活用する

地下店舗に限ったことでは無いですが、昨今はSNSやお店のホームページ、Googleマップでの告知や集約も重要になっています。特に、どうしても見つけづらい立地になってしまう地下店舗ではこれらの活用はさらに重要、と言えるでしょう。

特にGoogleマップの活用は非常に重要だと思います。地下店舗の場合、地上に入り口がないため、お店の位置だけでは、説明が不十分です。お店の説明欄は店舗側で自由に編集できるため、「地下〇〇階」や「階段を降りて右側」などわかりやすい説明をしましょう。

地下店舗のリピーター客の集客方法

地下店舗には、リピーター顧客の獲得がしやすい特徴があります。ここでは、リピーター顧客の獲得をより向上させるポイントをご紹介していきます。

  • 居心地の良い空間を提供する
  • カウンターを導入してスタッフとのコミュケーションを促す
  • 禁煙・喫煙を明確にする

地下店舗の特徴を最大限に発揮するためにも、上記の3つの方法を実践していくと良いでしょう。それでは、それぞれ詳しく解説していきます。

居心地の良い空間を提供する

居心地の良い空間

来店したお客様とのコミュニケーションを深めるのも、リピーター客を増加させる方法です。お客様が店舗に再来店する理由として「居心地の良さ」が挙げられます。居心地の良さは、店舗の広さ、照明、家具の高さなど様々な要因によって形成されます。

また、それらを店舗のコンセプトターゲットに沿った形で実現する緻密なデザイン設計が重要になります。サービスや料理の質はもちろんのこと、店舗デザインでも居心地を追求したデザインにすることをおすすめします。

カウンターを導入してスタッフとのコミュケーションを促す

カウンターを導入

カウンターはお客様とスタッフとの距離を縮めるおすすめのレイアウトです。リピーターとなるお客様はスタッフとのコミュニケーションによって生まれることもあります。カウンターを挟んでスタッフと直接注文のやり取りをすることによって会話やコミュニケーションが生まれます。

また、カウンターは一人客でも座りやすいというメリットがあります。おひとりさま重要が増えている近年、カウンターの有無はお店を選ぶ重要な要素となり得るでしょう。

禁煙・喫煙を明確にする

喫煙を明確にする

昨今、店内の分煙化や禁煙化が進んでいます。喫煙の可否は、お店を選ぶ重要な要素の一つとなっているのは間違いありません。特にお酒を提供するお店ではその影響が顕著に現れます。地下店舗も例外ではありません。

お店のコンセプトやターゲットをよく考慮して、喫煙可(分煙)もしくは禁煙を選ぶようにしましょう。また、喫煙可を選んだとしても、以前よりも人々がタバコの煙に敏感になっていることは間違いありません。そのため、分煙スペースや空調の工夫が重要です。

地下店舗のメリットを活かして集客率をあげよう

地下店舗のメリット

本記事では、地下店舗の集客方法やお客様を呼び込むポイントをご紹介しました。地下店舗のメリット・デメリットを理解して、特徴にあった集客を目指していきましょう。

株式会社TO(ティーオー)では、持続可能なお店作りコンセプトに店舗デザインを設計しています。店舗デザインや店舗設計の資金計画などについての、悩みや不安のご相談をいつでもお待ちしております。