【飲食店】ユニバーサルデザインを意識した店舗作りを行って、誰でも過ごしやすい空間を目指しましょう。

建築用語鴨居 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

ユニバーサルデザイン」という言葉は聞いたことがある方がほとんどではないでしょうか?ユニバーサルデザインとは誰にとっても使いやすいデザインを意味します。しかし中々成り立ちや「バリアフリーデザイン」との違いなど詳細について聞くことはすくないかもしれません。今回はそんなユニバーサルデザインの歴史、ユニバーサルデザインを飲食店に取り入れる例について紹介します。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。

ユニバーサルデザインの歴史

ユニバーサルデザインの歴史

ユニバーサルデザインという言葉が生まれる前に「ノーマライゼーション」という考え方があります。これは障害を持った方も、健常者と同じような生活が出来る社会を実現させようという考え方です。

そこから「バリアフリーデザイン」という考え方が生まれました。日本語にすると「障害除去」を意味します。これは障害を持った方やお年寄りが抱える問題をデザインで除去しようという考え方です。

そしてその後に、アメリカのロン・メイス教授によって「ユニバーサルデザイン」という考えが生まれました。これは障害の有無や国籍、年齢を超えて全ての人にとって使いやすいデザインという意味です。つまり「ユニバーサルデザイン」とは「バリアフリーデザイン」の考え方を内包したものとなります。

ユニバーサルデザインについて

ユニバーサルデザインの原則

「ユニバーサルデザイン」は7つの原則があります。

①誰でも公平に使うことが出来る。
②使う人の能力に応じて、選択肢が柔軟である。
③経験や知識がなくても、簡単で直感的に使える。
④わかりやすい情報の表示、使用がされている。
⑤操作をミスしても問題がない、またミスを起こさない。
⑥操作の身体的負担が少ない。
⑦アプローチがしやすく、スペース、サイズともに使用しやすい。

実際に上記に挙げた原則を全て満たすことは難しいです。しかしこれらの原則を満たすことは私たち全てにとって使いやすいものであることを意味するので、取り入れるよう意識をすることが大切です。

飲食店におけるユニバーサルデザインの例

以下に飲食店において取り入れることが出来るユニバーサルデザインについてご紹介いたします。

エントランスには待合室スペースを設置

飲食店の待合いスペース

飲食店のエントランス前では人が立って自分たちの番を待っている場合があります。スペースが許すのであれば、エントランス付近に椅子やベンチなどを置いて待合スペースを確保しましょう。

エントランスは車いすが入る幅にする

車いすが入る幅のエントランス

エントランスは自動ドアが最も好ましいですが、難しいのであれば引き戸がオススメです。そして扉の幅は80㎝以上、扉の前には90㎝以上の幅をとることが望ましいです。

スロープや手すりを利用

スロープや手すり

エントランス、店内に大きな段差がある場合はスロープや手すりを利用することが望ましいです。スロープを作る場合は1/12の勾配にすると、車いすの方お一人でも動作がしやすくなります。

ドアノブはハンドル式に変更

ハンドル式のドアノブ

トイレや個室のドアはレバー式のものを使用しましょう。ハンドル式の場合は握る力が必要になりますが、レバー式にすることで誰にとっても使いやすいデザインとなります。

まとめ

今回はユニバーサルデザインの歴史や具体例などを紹介いたしました。ユニバーサルデザインは全ての人にとって使いやすいデザインですので、これらを取り入れることは全てのお客様に満足して頂くことにも繋がります。是非意識して店舗造りを行って頂きたいです。そしていろ色々な方に愛される店舗デザインを目指しましょう。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。

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