世界三大銘木とは?【ウォールナット・チーク・マホガニー】の特徴と産地、歴史と変遷を店舗デザインの観点から解説します

建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

ウォールナット・チーク・マホガニー。この3つの銘木は、世界三大銘木として有名です。この記事では、3つの銘木の特徴と産地、歴史と変遷を店舗デザインの観点から解説します。また、それぞれの銘木がどのような環境に適しているのか、どのような場面で使われるのかもご紹介します。

木材に対する想い・木を使用したデザインの強みはこちらの特集ページでも詳しくご紹介しています。建材としての木材には、デザイン性の他にも様々なメリットがあります。木がお店に与えるデザイン的な効果と、部材としてのメリットを解説します。

世界三大銘木とは

世界の三大銘木といえば「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」です。

ウォールナット

ウォールナット

ウォールナットは、強度や耐久性、木目の美しさが高く評価され、店舗デザインによく使われる木材です。北米やヨーロッパが原産で、18世紀にはキャビネットやドア、テーブルなどに多用されました。

チーク

チーク

チーク材は耐久性に優れているため、屋内だけでなく屋外用家具にも最適です。アジア原産で、19世紀には家具の材料として広く使われていました。

マホガニー

マホガニー

マホガニーは、その象徴的な赤褐色の外観で高い人気を誇っています。中央アメリカやカリブ海に自生し、17世紀から家具産業で使用されています。

ウォールナット、チーク、マホガニーの特徴

ウォールナット、チーク、マホガニーの特徴

世界三大銘木である「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」それぞれの特徴を紹介します。デザインの観点からも勉強になるので、各木材の良さを知っておきましょう。

ウォールナットの特徴

ウォールナットは強い木目、豊かな褐色、耐久性が特徴。そのため、家具やフローリングに最適です。ウォールナットは北米でよく栽培される広葉樹ですが、世界中のさまざまな気候の地域で見られます。多様な特性から、何世紀にもわたって家具や店舗のデザインに重要な役割を担ってきました。

チークの特徴

チーク材は東南アジアやインド原産の熱帯広葉樹です。大きな特徴は強度と耐久性、色調の多様性です。チーク材は独特の黄金色の色調を持ち、優雅に年を重ねていきます。さまざまな磨耗に耐えるほどの強度から、古くから家具や床材、店舗デザインに使用されています。

マホガニーの特徴

マホガニーは中南米原産の赤褐色の広葉樹で、その強度と独特のエキゾチックな表情が特徴です。比較的軽量で少し甘い香りがあるため、家具や店舗のデザインに適しています。マホガニーはクラシカルでアンティーク調の家具に使われることが多く、特に伝統的な外観を目指す店舗デザインには最適な素材です。

世界三大銘木の起源と歴史

世界三大銘木の起源と歴史

今では世界三大銘木として有名な「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」ですが、いつからいわれるようになったのでしょう。はっきりした経緯はありませんが、それぞれの歴史を振り返ると世界三大銘木といわれる起源が見えてきます。

ウォールナットの起源

ウォールナットは、中世ヨーロッパで家具材として使用されていました。今では北米のウォールナットが有名ですが、昔はヨーロッパ産が主流。日本へは1970~80年頃に人気が出たようです。加工性や接着性に優れているという点から、現在も人気の木材となっています。そのため、希少価値の高い木材となり、次第に「世界三大銘木」の仲間入りを果たしたわけです。

チークの起源

チークの歴史はとても古いです。所説によると、ローマ帝国時代には船の材料として使われたそうです。南アジアや東南アジアが原産のチークは、明の時代に中国人が家具や建築物に使用したのが始まりといわれています。19世紀には、チーク材の需要を満たすため、各地に植林が開始。現在では、腐敗やシロアリなどの害虫に強いことから、造船や家具製造に広く使われています。

マホガニーの起源

マホガニーは17世紀に南米大陸で最初の標本が伐採され、瞬く間に世界各地に広まったと伝えられています。現在、マホガニーは最も貴重で人気のある木材の一つで、家具や彫刻、単板など様々な用途で使用されています。赤褐色の自然な色合いと、独特の木目模様が高く評価されています。

ウォールナット、チーク、マホガニーの店舗デザインへの活用

ウォールナット、チーク、マホガニーは世界で最も有名な木材のひとつで、高級家具、特に店舗デザインに使用されてきました。

ウォールナットの店舗デザインへの活用

ウォールナットの店舗デザインへの活用

ウォールナットは、洗練された模様と強度、そしてダークブラウンの自然な光沢が特徴で、高級感を求めるお客さまに好まれる木材です。

チークの店舗デザインへの活用

チーク材は、自然の美しさと耐久性を併せ持つユニークな素材。上品な木目、温かみのある黄金色、高い耐久性など、チーク材はクラシックで魅力的なデザインの店舗ファサードをカスタマイズするのに適しています。

マホガニーの店舗デザインへの活用

マホガニーの店舗デザインへの活用

マホガニーは木目を生かしたデザインも可能で、店頭を華やかに演出。そのため、マホガニーはお客様に暖かさと心地よさを与える印象的なエントランスを作るのに理想的な選択です。

まとめ

店舗デザインに最適な木材

世界三大銘木の「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」はそれぞれの特徴や由来、歴史があり、店舗デザインに最適な木材です。家具やキャビネット、内装などでこれらの木材はあなたの店舗デザインを際立たせてくれることでしょう。店舗設計の際には、この3つの木材の美しさと歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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