切妻(きりつま)とは?店舗内装に切妻天井が出来上がるまでの過程をご紹介いたします!

切妻天井 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

「切妻(きりつま)」って言葉は聞いたことがあるけど、どんな内容なのかわからないといった方もいらっしゃるかと思います。切妻(きりつま)とは、主に屋根の形状の種類の一つとして使用される言葉です。

今回はそんな意外と知らない切妻(きりつま)についてと店舗内装に切妻天井が出来上がるまでの過程をご紹介いたします。「切妻(きりつま)屋根について知りたい」「天井に切妻を取り入れたい」などとお考えの方は是非最後までご覧ください。

切妻(きりつま)とは?

切妻とは

切妻(きりつま)とは、屋根の形状の一つです。通常の住宅でよくみられる形状の屋根で、屋根の最頂部である棟から地上に向かって2つの傾斜面が山形の形状をしています。2面だけで屋根が構成される日本の住宅に多い切妻屋根は、比較的ローコストで雨漏りの心配が少ない屋根形状と言われています。

切妻(きりつま)は「屋根」という認識が強いですが、この形状は天井にも活用することができます。今回はそんな切妻(きりつま)の形状を活かして店舗内装に切妻天井が出来上がるまでの過程をご紹介していきます!

店舗内装に切妻天井が出来上がるまでの過程をご紹介いたします!

工程 1: LGSで切妻(きりつま)形状を組む

切妻LGS組

LGSとは、ライトゲージスタッドの略で軽量鉄骨下地と材料です。厚さ1.6mm〜4.0mm程度の軽量形鋼です。主に店舗の壁や天井の下地で使われる材料です。このLGSを用いて、切妻(きりつま)の形状を作っていきます。木材で作る時と同じように中心から真束、小屋束、母屋、小屋梁の構造でLGSを組んでいきます。

工程2:PBを貼る

切妻PB貼り

LGSで切妻屋根の形状組んだ後、PB(プラスターボード)を貼り付けていきます。プラスターボードとは、石膏やドロマイト(苦灰石)、石灰などを材料のことです。防火性断熱遮音性に優れていることから店舗の壁や天井の内装下地として使用されることが多いです。

また、プラスターボードは仕上げのクロスを貼り付けるために必要とされています。このプラスターボードを形状に合わせて貼り付けていきます。

工程3:クロスを貼る

切妻クロス貼り

PBの貼り付けが終わるとあとは最終仕上げを上から貼り付けて完成です。仕上げは選定によって異なりますが、今回はクロスを貼り付けていきます。クロスは目透かし張りといった等間隔ピッチで目地をつくり貼り付ける方法も可能です。空間をどのように魅せたいか、選定したクロスの柄に合わせて貼り分けを行います。

以上大きく分けて3つの工程から店内に切妻天井を作ることができます。店舗の一部に切妻天井を用いることで空間の高さの違いをつけることで空間に奥行きを持たせることができます。また、外から見ても店内がどうなっているのか気になるお店になるかと思います。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

店舗切妻天井

今回は切妻(きりつま)とは?店舗内装に切妻天井が出来上がるまでの過程をご紹介していきました。店内天井に切妻をつくる過程についてと切妻天井をつくることで今までとは違った空間をつくることができることがお分かりいただけたかと思います。興味のある方は、是非本記事を参考に店舗内装に取り入れてみてください!

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