とお考えの方必見!今回は突板(つきいた)についての基本知識と店舗で使えるデザインの方法をご紹介いたします!ぜひ最後までご覧ください。
私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。私たちTOのデザインの強みに関しましては、こちらのページにて詳しく解説しています。ぜひこちらもわせてご参照ください。
突板(つきいた)とは?
突板とは、天然の木を薄くスライスしたものです。それに似た突板合板とは、突板を下地合板に貼り付けたもののことを示しています。
突板の基本知識
突板の厚さ
厚さは薄突き(0.18~0.4㎜)、厚突き(0.5~1㎜)、特厚(1~3㎜)の三種類に分けられます。
突板の切削方法の種類
突板の切削方法の種類は①スライス②ロータリー③ハーフラウンドロータリー④逆ハーフロータリーの四種類あります。
①スライス
スライスとは木をフリッチという平角材にしたものを「スライサー」という機械で平削りを行う方法です。フリッチの木の取り方によって板目と柾目それぞれの突板が出来上がります。
②ロータリー
ロータリーとは丸太の中心を軸にその周りを回転させながら「べニヤレース」や「ロータリーレース」という機械を平行にあてて突板を取る方法です。普通合板用によく使われる方法です。
③ハーフラウンドロータリー
ハーフラウンドロータリーは「ハーフラウンドロータリーレース」と呼ばれる機械に丸太を固定し円弧状に突板を取る方法です。①スライサーより幅広く突板を取ることができるのが特徴的です。
④逆ハーフロータリー
逆ハーフロータリーは先ほどご紹介した「ハーフラウンドロータリーレース」に4つ割りの原木を樹心が刃に当たるように固定して切る方法です。これらの切削方法は突板にしたい樹種や板目、柾目などに合わせて取り方を選定されています。
店舗で使える突板デザインの方法をご紹介
1.建具・間仕切りパネル
突板は木目にみせたい建具や間仕切りパネルに用いることができます。よくデザインとして目透かし張りという方法を使うことがあります。
目透かし張りとは板を張るときにわざと一定の間隔で隙間をつくり張り付ける方法をさします。この方法をすることで、空間を広く見せる効果や空いている隙間に目地を入れてデザインを楽しむことができます。
2.家具
突板は家具にも用いることができます。家具を作る場合は、芯材に貼り付けて使用します。突板を家具に用いるとアンティーク調に魅せることができます。特にウォールナット系の木材を選ぶと深みのある空間に合うのでオススメです!
3.壁
こちらも建具の時と同様に目透かし張りをすることが多いです。他には柄を左右対象に見せる「抱目貼り(ブックマッチ)」と呼ばれる木裏と木表を交互に偶数で継ぎ合わせする方法を用いるといった方法があります。
シンメトリーを意識することで整った空間に魅せることができます。また、空間を賑やかに魅せたい場合は「ミスマッチ貼り(ランダムマッチ)」という方法でわざと柄を揃えないことで明るい店舗に魅せることができます。突板は店内のイメージに合わせて継ぎ合わせを使い分けましょう!
まとめ
今回は突板(つきいた)についてご紹介いたしました。突板の基本的な知識や突板の切削によって、木目の見せ方が異なることや、継ぎ合わせ方によって空間の魅せ方を変化させることができることがお分かりいただけたかと思います。是非本記事を参考に店舗に取り入れてみてください。
株式会社TOは、飲食店やオフィスなど、商業施設の店舗デザインを得意とするデザイン設計事務所です。今回ご紹介した突板などの木材を使用した空間の魅せ方が強みです。
役に立つデザイン設計事務所をモットーにお客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。何かお困りの際はお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。