エイジング塗装とは?店舗デザインで採りれたい新手法を解説します!

建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

おしゃれで味わいのある店舗を作りたいという方に注目されているのがエイジング塗装です。エイジング塗装は、実は古くから用いられている技法で、近年日本でも注目を集めています。これから新店舗を立ち上げる方、店内のリフォームを考えている方のために、エイジング塗装の魅力をたっぷり紹介します。

私たちTO(ティーオー)は、店舗・オフィスなど商業施設の設計を得意とするデザイン設計事務所です。店舗デザインに対して真摯に向き合い、無理のない最適なプランニングをしております。私たちのデザインの流れについてはこちらのページをご参照ください。

エイジング塗装とは

エイジング塗装とは、新しいものにわざと古さを出し、アンティーク調に仕上げる塗装です。新品の良さもありますが、アンティーク調に仕上げると独特な雰囲気が出るということもあり、今注目されている塗装です。

近年、古民家を改築した店舗も増えてきました。風潮として「古いモノ」「時代を感じるモノ」が今の日本のブームになっています。古民家再生ができなくても、同じ風合いを出したいならエイジング塗装を取り入れると雰囲気が出ます。

エイジング塗装の歴史

エイジング塗装の始まりは、なんと中世時代のヨーロッパまで遡ります。現代でもヨーロッパは、当時の街並みと景観を残していますが、中世時代からその考えは変わっておらず、景観を維持するために塗装技術が発展。それによりエイジング塗装が生まれ、頻繁に使われるようになりました。

ヨーロッパで使われていたエイジング塗装は、やがて世界中へと広がっていきます。日本も例外ではありません。アンティーク調やヴィンテージ風になるエイジング塗装は、店舗だけでなく、幅広い場面で使われるようになっています。

エイジング塗装の魅力

エイジング塗装の魅力は、塗装ひとつでイメージを最大限に膨らませられることです。塗装する素材を選ばないのも、エイジング塗装の魅力でしょう。日本のように木造建築が多い地域でも、エイジング塗装を加えるだけで金属サビのような質感も作り上げられます。

さらに素材の性能を壊さず使えるのも、エイジング塗装の魅力です。素材の耐久性や安全性を維持したまま塗装でまったく違う雰囲気を出せるので、見た目を変化させたいという方にもおすすめです。

店舗デザインを左右するエイジング塗装の種類

エイジング塗装の種類はたくさんあります。どの塗装を選ぶかによっても店舗のイメージが全く違ってきます。どの塗装にも共通していえるのが「アンティーク調に仕上がる」ということ。店舗デザインの参考にしたいという方は、それぞれの特徴を見てイメージしてみてください。

石目調塗装

石目調塗装は天然石のような色合いを表現する塗装です。おもに大理石や御影石を描くことが多いです。石目調塗装の良いところは、石材が使えない場所でも塗装で石の表現できること。うまく活用すれば、アンティーク調以外のイメージにも使えます。

緑青風塗装

緑青風塗装は、銅が酸化した色合いを表現したもの。銅は経年劣化が進むと、緑青に変色するため、独特な質感が出せます。金属をアンティーク調に見せたいときにおすすめの塗装です。

クラック塗装

クラック塗装とは、ひび割れを塗装で表現したもの。長年、塗装を塗り替えないでいると、塗装がひび割れたり裂け目が見えたりします。それをあえて塗装で表現し、ヴィンテージ感を出していきます。

コンクリート調塗装

コンクリート調塗装は、名前の通り、塗装でコンクリートを表現したものです。どこか冷たさも感じるコンクリートですが、あえて打ちっぱなしの塗装をすることで無機質な雰囲気に仕上がります。石目調塗装と同様、コンクリートが使えない場所にも風合いを出せるのが特徴です。

まとめ

和モダンな照明

エイジング塗装は、さまざまな塗装の種類によって表現がまったく変わってきます。一口にアンティーク調やヴィンテージ風と言っても、店舗のイメージによって雰囲気が変わってきますので、コンセプトにあったエイジング塗装を選ぶといいでしょう。

株式会社TO(ティーオー)は、飲食店の設計を得意とするデザイン設計事務所です。これまで様々な業態の飲食店様のデザインを承って参りました。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。