【建築用語】面取りとは?糸面取りや二部面取りの種類の違いを徹底解説!!

工事区分違い 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

建築現場で出てる用語で「面取り(めんとり)」という言葉がありますが、なんのこと?と言った方も多くいらっしゃるかと思います。また、「面取り」と一言でいっても種類がさまざま存在するため、現場の方にしたいデザインとどんな面取りをするのかを伝えなくてはなりません。

今回は建築用語の「面取り(めんとり)」「糸面(いとめん)取り」「二部面取り(にぶめんとり)」などいくつかの種類の違いについて徹底解説していきます。「面取りとはなにか知りたい」「ガラスや木の面取りをしたいけどどんなものが良いのかわからない」「面取りの種類の違いを知りたい」といった方は是非最後までご覧ください。

「面取り(めんとり)」とは?

面取り建築用語

面取り(めんとり)」とは、木材の角材の角を斜めや丸型など様々な形状に削った部分のことをさします。面取りは主に角形断面の出隅角を保護する目的や装飾の目的として削り取る加工とされています。

「面取り(めんとり)」の種類について

面取り種類

面取りの種類は、

「角面(かど面)」「丸面(まる面)」「甲丸面(こうまる面)」

「蒲鉾面(かまぼこ面)」「匙面(さじ面)」「内丸面(うちまる面)」

「猿頬面(さるぼお面)」「しゃくり面」「銀杏面(ぎんなん面)」

「几帳面(きちょう面)」「紐面(ひも面)」「瓢箪面(ひょうたん面)」

など種類が様々あります。

選定する「面取り」によって木製の家具や建具の角のデザインの魅せ方が異なるため、どのような店舗にしたいのかをこういった細かい納まりでも気を付けるとこだわりのある店舗に魅せることができます。ぜひ、様々な「面取り」に挑戦してみてください。

「糸面(いとめん)取り」とは?

糸面取り

「糸面(いとめん)取り」とは、角面で一般的に面の幅が2~3mm程度の細幅の小さい面のことを「糸面(いとめん)」と言います。反対に面の幅が5~10mm程度の大きい面を「大面(おおめん)」と呼ばれています。基本的に繊細に面取りを施したい場合に糸面取りをすることが多いです。

「二部面取り(にぶめんとり)」とは?

二部面取り三部面取り

面取りには、角を落とす幅を指示しなくてはなりません。この時に良く使用される言葉が「二部面取り(にぶめんとり)」や「三部面取り(さんぶめんとり)」というものです。

この意味としては一部=3mm角の面を取るということなので、二部の場合6mm三部の場合は9mm面を取るという意味で使われています。現場の工務店とのやり取りや職人さんとのやり取りで出てくる建築用語の一つです。木材の加工に限らずガラスの加工にも使われることがあるので覚えておくと役立つ場面もあるかと思います!

まとめ

面取り建築用語

今回は【建築用語】面取りとは?糸面取りや二部面取りの種類の違いを徹底解説していきました。「面取り(めんとり)」の意味や種類についてや「糸面(いとめん)取り」や「二部面取り(にぶめんとり)」の面を落とす幅の細かい寸法がおわかりいただけたと思います。

是非店舗の設計において建築用語を身につけたいという方やこれから「面取り(めんとり)」を建具などで使用する方は本記事を参考にしてください。

株式会社TOは、飲食店やオフィスなど、商業施設の店舗デザインを得意とするデザイン設計事務所です。今回の「面取り(めんとり)」のような建具等の細かい納まりにもこだわりを持って現場とのやり取りを行っています。

私たちは役に立つデザイン設計事務所をモットーにお客様にとって「心地よい空間とはなにか」という問いに対して真摯に向き合い、お客様に最適なプランニングをしております。何かお困りの際はお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。