【グリーストラップとは】飲食店に欠かせない設備についてご紹介いたします。

飲食店の店舗デザイン
飲食店の店舗デザイン

飲食店の厨房には多くの場合、「グリーストラップ」が設置されています。しかし飲食店で働いている方以外、なかなか存在を知る機会は少ないのではないでしょうか?今回はそんな「グリーストラップ」についてご紹介いたします。

「自分のお店にグリーストラップが必要か知りたい」
「どの形状を選べば良いのかわからない」
「サイズを選ぶ基準を詳しく知りたい」

などとお考えの方は是非参考にして下さい。

グリーストラップとは

グリーストラップとは「油脂分離阻集器」とも呼ばれ料理を作る際に発生する油脂や残飯、野菜のくずなどが直接下水に流されるのを防ぐ装置のことです。以下のような流れで主に三回に分けて水を綺麗にしていきます。

1.厨房排水内の大きなゴミを取り除く
大きなゴミはバスケットでせき止めて、小さなゴミは沈殿させて受け止めます。
2.油脂や細かいゴミを取り除く
水面に浮かぶ油脂類と、さらに細かいゴミ類をせき止めます。
3.油脂分や沈殿物が少なくなった排水を下水道に流す。

上記のように水とゴミ類を分けるものなので、当然汚れは溜まっていきます。それにより悪臭が発生したり、害虫が大量発生するなどの問題に繋がりかねないので、毎日しっかり清掃することが重要です。

名古屋市におけるグリーストラップの設置について

名古屋市におけるグリーストラップの設置について名古屋市のリーストラップの設置については以下のように設置基準が設けられています。

飲食店やガソリンスタンド等における汚水のように、油脂、ガソリン、土砂その他排水管を損傷する恐れのある物質を含む汚水を下水道に排水する場合は、建築基準法施行令により阻集器を設けなければならないとされています。
【名古屋上下水道局】
https://www.water.city.nagoya.jp/subsys/inquiry/detail/?id=436&type=&val=&page=2>より引用

しかし具体的な数値基準は存在しないため、義務とは言い切れない文章になっています。

また名古屋市に関わらず「下水道法「水質汚濁防止法」により排水に関する基準も定められているため、もしグリーストラップ導入で悩むことがある際は各地域の行政の担当者にしっかりと確認を行うことが大切になります。

グリーストラップの種類

①屋内置き型

厨房の床にそのまま設置するタイプとなります。床に埋め込む工事が必要ないためコストを抑えることが可能です。しかし埋め込み型と比較して、処理できる排水の量が少ないので、業態変換してカフェを営むなど小規模な店舗にオススメです。

②屋内埋め込み型

厨房の下に埋め込むタイプとなります。床の工事が必要なためコストは大きくなりますが、場所もとらず清掃もしやすいので本格的な飲食業の場合はオススメです。また底が浅いタイプと深いタイプがあるので、容量により選択することが可能です。

③屋外埋め込み型

屋外に埋め込むタイプとなります。屋外に設置するため臭いの心配も少なくサイズも大きなものを使用出来ます。しかしそれに伴いコストも大きくなるので大規模な店舗で使用するのがオススメです。

選ぶ際に注意するポイント

選ぶ際に注意するポイント選ぶ際には「店舗面積」「業態」「利用人数」をポイントに選ぶ必要があります。例えば店舗面積が同じでも中華料理屋と喫茶店では、発生する油脂やゴミの量が圧倒的に異なります。多くのメーカーでこのように容量をわかりやすく算出した表を見ることが可能なので、興味を持たれた方は是非参考にして見て下さい。

まとめ

今回は「グリーストラップ」についてご紹介いたしました。飲食業とは切り離せない装置なので店舗改装等を考えていて何か疑問に思うことあれば是非お気軽にご相談下さい。

株式会社TOは店舗やオフィスなどの商業施設のデザインを多く取り扱っています。「お客様が望まれていること」さらに「お客様のお客様が望まれていること」を実現できるように誠心誠意取り組んで参ります。店舗改装や、新規出店、それ以外のことでも何かお困りのことございましたらご気軽にご相談下さい。皆様の理想を叶えるために尽力させて頂きます。