【厳選6種】店舗デザインでよく使用される代表的な木材の種類と樹種ごとのおすすめの魅せ方をご紹介いたします!

木材種類 建築設計デザインの基礎知識
建築設計デザインの基礎知識

木材にはさまざまな種類があります。それぞれの種類よって、色味や模様、質感が異なり見え方が変わります。店舗のデザインを行う際は、店舗の業態に合わせた樹種を選定しています。今回は建築材料としてよく使用される木材の種類とそれに合わせた店舗デザインの魅せ方をご紹介いたします。

こちらの記事で掲載している店舗の画像は、すべて私たち株式会社TOでデザインいたしました。気になるデザインがございましたら、お気軽にお問い合わせください

建築材料としてよく使用される木材の種類と特徴をご紹介

①檜(ひのき)

檜

は、辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色から淡い赤色になっており、最初は白っぽいですが、時間が経つと赤みがかった飴色に光沢がでるのが特徴的です。また、節が少ない木目としても有名な木材です。価格は高めで高級感のある店舗に取り入れられることが多いです。

②タモ

タモは、淡い色味で肌目は基本的に通直ですが、部分的にすこし粗い木目を感じることができます。建材の中では価格は安価なため、価格を抑えながらナチュラルな空間に見せることができます。

③米栂(ベイツガ)

米栂(ベイツガ)は、木理は通直で柔らかく肌目は緻密なのが特徴的です。柔らかいため、加工性は高いですが、割れたりへこみやすいところが難点ですが、価格は比較的安価なため、建具の枠や巾木として用いられることが多いです。

④楢(ナラ)

ナラは、「どんぐりがなる木」として知られていますが、建築材料としても使用されており、比較的安価で表面に傷がつきにくく耐久性に優れているため長く使い続けることができるのが特徴的です。

⑤オーク

オークは、「ホワイトオーク」「レッドオーク」の2種類存在します。「ホワイトオーク」はその名の通り見た目は白みがかっており、肌目はやや粗いのが特徴的です。加工性に優れており、着色塗装にもむいています。

「レッドオーク」はホワイトオークに比べて赤みがかっており、木理は通直で肌目が粗めなのが特徴的です。加工は比較的しやすいですが乾燥に弱いため場合によっては収縮や割れがおこることがあります。店舗では天板などに使われることもあります。

⑥ウォールナット

ウォールナット

ウォールナットは不規則な濃淡のある模様が特徴的です。肌目が他の樹種に比べてやや粗く、光沢があります。加工性がよく、表面の仕上がりも良好なためアンティークに魅せたい場合や高級家具に用いられることが多いです。

木材の種類に合わせた店舗デザインの魅せ方3選!

1.天板に檜を用いて高級感のある鮨屋をつくる

檜 高級寿司店

檜は高級な樹種の一つです。特にカウンターが重要な高級鮨屋では、檜をカウンターの天板で採用することで、ワンランク上の上品な店舗に仕上がります。檜の特徴でも挙げた通り、時間が経つと少し飴色に光沢が出るため、年を重ねるごとに味わいのあるお店となるのも素材を楽しむ店舗になります。

2.価格を抑えながら木材の温かさを感じる空間をつくる

米栂巾木扉枠

木材を用いて温かみのある空間にしたいけど、価格は抑えたいというオーナー様も多いのではないでしょうか。そんな時は米栂を用いるとよいでしょう!

米栂は特に扉枠の角材としてや巾木の細かい麻まりで使用することも多いです。そういった扉の枠や巾木を木材にすることで、小さなところからも空間に温かみを出すことができます。比較的価格も安価なため、手に取りやすい木材の一つです。

3.ウォールナットで落ち着いた雰囲気をつくる

ウォールナット家具

ウォールナットはアンティークというイメージがあるかと思いますが、深みのある落ち着いた雰囲気になるのが特徴的です。収納や棚など家具に使うのも良いですが、突板を用いて壁をウォールナットで仕上げると様々な方向にむいた木目を楽しみながら、温かみのあるいつもとは違った雰囲気の空間をつくることができます。

まとめ

木材種類

今回は木材の種類に合わせた店舗デザイン魅せ方をご紹介いたしました。木材の種類によって色や特徴,価格帯などが異なりそれによって店内の魅せ方も様々あることがお判りいただけたかと思います。是非本記事を参考に店舗に取り入れてみてください。

木に対する想い・木を使用したデザインの強みはこちらのページでも詳しくご紹介しています。建材としての木材には、デザイン性の他にも様々なメリットがあります。木がお店に与えるデザイン的な効果と、部材としてのメリットを解説します。